『保険見直し本舗 Presents KING OF PRO-WRESTLING』10月14日(月・祝)両国国技館大会・IWGP USヘビー級選手権試合で、“現王者”ジョン・モクスリー選手へリベンジを誓う“前王者”ジュース・ロビンソン選手に直撃インタビュー!
撮影/中原義史
■『保険見直し本舗 Presents KING OF PRO-WRESTLING』
10月14日(月・祝)17時~東京・両国国技館
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※前売券は10月13日(日)23:59までローソンチケットにて販売中!
■じつはもう日本に引っ越したんだよ(ニヤリ)。本当にパーフェクトな場所に引っ越しできたんだ
――さて、ジュース選手。10.14両国でのモクスリー戦の話を伺う前に、前回のインタビューでは「日本に引っ越したい」とおっしゃっていましたが、実際のところはいかがですか?
ジュース じつはもう日本に引っ越したんだよ(ニヤリ)。あとは家具を揃えるだけかな。まだソファもテーブルも買ってないから、俺の部屋には座る場所もないし、常に立ってるしかないよ(苦笑)。
――では寝る時は床に寝転んでいるんですか?
ジュース いや、ベッドだけはあるんだ。だから、立っているか寝ているかだね。
――現在のアパートを選んだ理由や、住居の決め手はなんだったんですか?
ジュース 自分が使い慣れている路線沿いの家に住みたかったんだ。あと、後楽園ホールでの大会が多いから水道橋駅へ簡単にアクセスできる所がいいなって。それとジムが近くにあって、渋谷と原宿にも遊びに行きたいから近い方がいいなと思って探したんだ。
――なるほど。では、その希望の場所が見つかったわけですね。
ジュース ああ。ただ、住むんだったら静かな場所も良いなと思ってたから、いまの場所は大きな公園も近くにあってものすごく落ち着くし、本当にパーフェクトな場所に引っ越しできたよ(ニッコリ)。
――仕事場に近い場所、トレーニングする場所、住み心地などを重要視したわけですね。
ジュース そうだね。あと、リラックスしたい時は公園へ行って、木の下で座ってゆっくりできるしね。
――そういえば、数か月前にIWGP USヘビー王座のベルトを保管する場所が欲しいとおっしゃってましたが。
ジュース そうだったね。いまだったらラスベガスのどこかにあるんじゃないか?(笑)
■俺たちはおたがいの闘い方を熟知していて、おたがいが何をするか予想できる
――では、両国でのタイトルマッチの話を伺っていきますが、今回は“チャレンジャー”として臨むなかで、前回の“チャンピオン”ジュース・ロビンソンとは違いがありますか?
ジュース 一番大きいのは、いま俺は「モクスリーの行動が予想できる」ってことだ。ただ、最初にアイツと闘った時(6.5両国)には違和感があったんだ。それでも、あの時期はバレッタ、チェーズ(・オーエンズ)、(バッドラック・)ファレを倒して、俺は自信に満ちていたし、まるで頂点にいたような気分で絶好調だった。そんな俺の前に突如としてモクスリーが現れ、俺の額に噛みついて俺からベルトを奪っていったんだ。
――モクスリー選手の予期せぬに登場に歯車が狂ったわけですね。
ジュース ああ。でも、そのあとの『G1 CLIMAX』で俺は少し賢く立ち回れるようになったんだ。ただ、アイツはあまり頭を使ってなかったみたいだから、俺はアイツを捕まえてボコボコにしてやった。そして、今回は“ノーDQマッチ”で、俺たちはおたがいの闘い方を熟知していて、おたがいが何をするか予想できる。それが前といまの大きな違いさ。
――では、今回の対戦はどんな闘いになると予想されますか?
ジュース 試合はきっと最初と似たような感じになるだろうな。正直、“ケンカ”になると思うよ。でも、今回はエントランスから飛び降りない。前回はあれで骨盤が壊れたからね……(苦笑)。試合が終わった時、俺は(US王座の)ベルトを手に持ってリングを離れたいけど、アイツは俺からベルトは遠ざけておきたいだろうな。
――6.5両国で負けて以来、バックステージでコメントをしなかったり、タッグパートナーにコメントさせたり、ジュース選手が物静かになった印象を受けましたが。
ジュース まぁ、恥ずかしかったんだよね。あの試合の前にたくさんしゃべって、失言もしちゃったし後悔しているんだ。だから、一旦黙って、アイツを倒してからまたしゃべろうと思ってね。それに、本当は多くをしゃべる必要はないと思っているんだ。あのUS王座が俺にとってどれだけ大切だったか、大切なのか、ファンのみんなはわかってるよね? 俺がどれだけあの王座を取り戻したいか、みんなわかるだろ? だから、俺は自分の気持ちを言葉じゃなくて行動で示すんだ。
■ベルトを失ったリョーゴクでもう一度US王者に返り咲いてみせる
――『G1』でのジュース選手は、普段と違うファイティングスタイルや考え方で闘っているように見えましたが。
ジュース 今年は、身体の調子がすごく良いんだ。それって大切なことだろ? みんなが「俺がいつもより真剣だ」って言ってたけど、俺はただ目の前の試合に集中していただけなんだ。「一つ一つの試合で全力を出そう」と思ってた。『G1』というのは踊りまわったり、スキップでリングへ向かう雰囲気の大会じゃないからね。でも、俺は俺だよ。前と変わらない。US王座を獲り戻した後は、翌週の後楽園ホールでめちゃくちゃ幸せそうにピョンピョン飛び回っている俺を見ることになるだろうね(ニヤリ)。
――『G1』のブロック分けに関して、モクスリー選手は「Aブロックには“ザ・レスラー”な選手が多かった一方で、Bブロックにはケンカ好きでそれぞれ個性的なレスラーが揃っていた」とおっしゃってましたが。
ジュース たしかにAブロックはテクニカルで頭がキレるヤツらで、Bブロックはケンカっ早くて何か癖のあるヤツらが多かったね。そして、Bブロックにはシンゴ(鷹木信悟)、ゴトー(後藤洋央紀)、イシイ(石井智宏)、モクスリーや他にもたくさんのレスラーがたがいにゴチャゴチャ言い合ってたね。俺自身、あのブロックで闘えたことを嬉しく思うよ。俺はモクスリーをどうしても倒したかったし、それが実行できたからいまこの会話が出来ているんだと思うよ。
――6.5両国ではモクスリー選手が得意とするハードコア殺法の前に敗れ、8.11武道館ではジュース選手が自身のペースに持ちこみ勝利しました。そして、今回はノーDQマッチですということですが……。
ジュース ということは、今回は“彼好み”の試合形式になるわけだから、最初の試合(6.5両国)がどんなものだったか思い出して闘わなきゃいけないね。『G1』の試合では、モクスリーはテーブルや椅子を引っ張り出したりして冷静さを失っていた。あの時はきっと何も考えてなかったんだろうね。だが、今回の試合もきっとアイツの得意なスタイルで行われるから、幸運を掴まなきゃいけないんだ。まぁ、すべて時が経てばわかることさ。
――いまとなってはモクスリー選手の動きがわかるとおっしゃっていましたが、この4ヶ月でモクスリー選手の印象は変わりましたか?
ジュース:6月から本当に変わったよ。『G1』で闘った時、モクスリーはケガをしていたからね。ラッキーだったんだ。アイツが三頭筋を痛めて治療を始めたってことも知っていた。『G1』の時は俺の方が身体の状態は良かったけど、いまはモクスリーも健康体に戻ってきている。だから、今回の闘いは6月に闘った試合と同じ感じになると思う。今回、ベルトを失ったリョーゴクでもう一度US王者に返り咲いてみせるよ。
■モクスリーは怠けて三頭筋が治るのを待っているだけだ
――6.5両国の試合後のバックステージでは「(US王座の)ベルトが肩に乗っかってた時は“United States”を意識したことはなかった。IWGPっていう文字しか気にしてなかったんだ」とおっしゃっていましたが、現在、US王座は新日本のベルトの中でどのような立ち位置にあると思いますか?
ジュース 重大さで言ったらナンバー3のベルトくらいになるんじゃないかな。インターコンチネンタル王座のすぐ下くらいか同じくらいかも。ただ、一番優れた王座ではないと思うよ。IWGPヘビー級王座ではないからね。でも、(US王座は)上位にはいると思う。もちろん、ベルトを持っていた時は「“United States”のことなんて考えたことなかった」って言ったことは覚えてるよ。
――この発言にまわりの反応はいかがでしたか?
ジュース あの後、ある人々からものすごく批判されたよ。“彼ら”の多くは、アメリカ人でいわゆるジャーナリストとか専門家と呼ばれる人たちだった。彼らはモクスリーのことしか話していなかったし、試合前からモクスリーがチャンピオンになる前提で話をしていたよ。だからこそ俺はそういう人たちに向かって直接あの発言をしたんだ。
――なるほど。
ジュース 俺にとってIWGPはすごく大切なんだ。この場所で俺はプロレスラーとして成功するチャンスを与えられたんだ。だから、USAよりもIWGPの方が俺にとってはより特別なのかもしれない。少なくとも、俺のあの発言はそういう意味だったんだ。
――多くのアメリカ人のファンからは「IWGP USヘビー級選手権があまりアメリカで行われていない」という声があり、今年はまだ一度だけしかアメリカで防衛戦が行われておらず、先月の東海岸3連戦でもUS選手権がないことに落ち込むファンもいたそうです。
ジュース それはあたりまえさ。以前、王者だったCodyはアメリカで防衛戦をやったことないよな? US王座を防衛しているのは俺だけだ。Codyは少しの間しかUSベルトを持っていなかった。そして、いまのモクスリーもそうだ。アイツらは王座を勝ち取ったら家で大人しく座ってるだけなんだよ。考えてみろ。Codyは何回US王座を防衛したんだ?
――Cody選手は昨年の12月に防衛戦を行う予定でしたが。
ジュース 覚えてるか? アイツは足を引きずってリングにやってきて、試合をキャンセルしたんだ! モクスリーはどうだ? 怠けて三頭筋が治るのを待っているだけだ。もちろん、誰だってケガはするさ。でも、少なくとも俺があのベルトを持っていた時は、全力で防衛して、チャンピオンとして日本全国で闘い続けたんだ。クソッ! チャンピオンになるべきなのはこの俺だ! 王座を見たら誰かを思い浮かべるだろ?
――そうですね。
ジュース 例えばリッキー・スティムボードのことを考えた時、WWEインターコンチネンタルチャンピオンとしての彼の姿を思い浮かべる人は多いと思う。IWGP王座といったらオカダかタナハシだ。そんな風にファンがジュース・ロビンソンを思い出すときは、US王座を思い浮かべるようになってほしいんだ。
■マイキーは良いパートナーになると思う。いまでは本隊とCHAOSは仲が良いからね
――なるほど。少し話は変わりますが、10.14両国の後には『SUPER Jr. TAG LEAGUE』があり、その後にはヘビー級レスラー達による『WORLD TAG LEAGUE』が開催されますが、去年、ジュース選手はデビッド・フィンレー選手とタッグを組みましたが。
ジュース 時代は変わったね……。
――モクスリー選手のミステリアスなビデオが流れ始めた時、多くのファンがあのビデオに映っているのは「フィンレーなのではないか?」と推測していましたが。
ジュース ハハハ! フィンレーが親友のジュースをやっつけに来るって? そのウワサは知ってるよ。俺も聞いたことある。だったら来いよ、デビー(デビッドのあだ名)! ボコボコにしてやる(笑)! いや~、マジでアイツには早く元気になってほしいよ。でも、回復するのにどれくらい時間がかかるかはよくわからないんだ。
――ジュース選手としてはフィンレー選手とのタッグで参戦したいですか?
ジュース ああ。ただ、たぶん『WORLD TAG LEAGUE』には間に合わないだろうな……。ミスター(マイキー・)ニコルスもまだタッグパートナーが見つかってないだろ? 俺もそうだ。本格的に組むとしたら、マイキーは良いパートナーになると思う。いまではニュージャパン(本隊)とCHAOSは仲が良いからね。
■いつかハマースタイン・ボールルーム大会でメインイベントとして防衛戦をやるんだ。最高にクールだろ?
――そして、『WORLD TAG LEAGUE』の後には『WRESTLE KINGDOM』が1月4日&5日の2日間にわたり東京ドームで開催されるなかで、内藤哲也選手、ジェイ・ホワイト選手、飯伏幸太選手は2冠王も公言しており、さらにはザック・セイバーJr.選手がブリティッシュヘビーの王座も加えて3冠を奪い合う試合を提案しております。ジュース選手はUS王座を狙うレスラーとしてUS王座も加えて、自身が3冠王になってやろうという思いはありますか?
ジュース だから、さっき「US王座は会社やファンから3番目のベルトとして見られている」って言ったんだ。アイツらは「IC王座のベルトとヘビー級王座のベルトを同時に持ちたい」とか言っているけど、そこにUS王座まで入れちゃったら2人もチャンピオンがいなくなっちゃうじゃないか。だから、俺はいまのままでいいと思うんだ。ジェイ、イブシ、アイツらはやりたいことをやればいい。でも、US王座はいまのままの方がいい。そして、もっとアメリカで防衛戦が行われるべきだし、アメリカで防衛戦ができないヤツらにはUS王座を持たない方がいいと思うよ。
――US王座の防衛戦をアメリカで定期的に行うことで、他のベルトとの差をつけたいということですね。
ジュース:イエス! 俺がIWGP USヘビー級チャンピオンだったら、『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』で防衛戦をやったと思う。いつかニューヨークのハマースタイン・ボールルーム大会でメインイベントとしてやるんだ。それって最高にクールだろ? 11月にサンノゼとロサンゼルスで大会をやるけど、そこでUS王座の防衛戦をやれたらパーフェクトだよな。まぁ、(US王座が)モクスリーの腰に巻かれている間はそんなことしないだろうけどね。
――ところで、新日本は最近アメリカで大会を開催していますが、新日本のアメリカでの動きについてどうご覧になってますか?
ジュース アメリカでどういう風に大会を運営していけばいいのか段々わかってきているんじゃないかな。たしかに困難や問題がいっぱいあって大変だけど、いまはそれを乗り越えて成長しているから、来年はもっと上手に運営できるようになると思うよ! 本当は大会をパーフェクトにしたいのにアメリカで開催した大会はまだまだパーフェクトじゃなかったよな。よくあることだ。だが、結局のところ大会は全部素晴らしかったし、試合もすごく良かった。だから、来年の今頃にはもっと質の高い試合や大会を見せられると思う。
■モクスリーを倒して、アイツから尊敬を得てチャンピオンになる
――では、10.14両国大会の話題を戻しましょう。イエスかノーでお答えください。モクスリー選手はジュース選手に100パーセント注意を集中させていると思いますか?
ジュース ノー。そんなことはないだろうね。おたがい1回ずつ試合には勝ってるし、今回はノーDQマッチだけど、アイツは俺をいまだに知りあった頃の21歳のガキだと思ってるだろうし、簡単に倒せるとも思ってるだろうから、「アイツの認識が間違っている」って証明しなきゃいけない。俺ならそれができる。だからこそ、もう一回闘ってやるよ。
――8.11武道館の『G1』Bブロック公式戦でのモクスリー戦で、ジュース選手は勝ち点2を取ることに集中していたのか、モクスリー選手を倒すことに集中していたのか、多くのファンが様々な推測をしていましたが、今回の試合ではモクスリー選手より自身が上だということを証明することと、US王座を獲得することはどちらが重要ですか?
ジュース いい質問だけど、答えるのが難しいな……。俺にとってUS王座は本当に大切なモノなんだ。ただ、US王座っていうよりも「チャンピオンでいること」が俺にとっては大切なことだ。アイツが俺を見る顔を見ると10年前のことを思い出す。アイツは俺をリスペクトしていないってことがわかるんだ。
――ジュース選手へのリスペクトを感じられないと。
ジュース ああ。アイツは本当に厄介なヤツだ。俺より長くプロレスをしているし、他の会社ではすぐにトップレスラーになっただろ? だから、いつも俺の事を見下しているし、それがムカつくんだ! だからこそ、俺をリスペクトさせるにはシッカリとアイツを倒さないといけない。
――自身の方が上だと証明したいわけですね。
ジュース そうなんだけど、どっちが重要かなんてよくわからないよ。でも、ラッキーなことにこの2つは繋がっているからな。もし、アイツを倒せば俺はチャンピオンになれる。モクスリーを倒して、アイツからリスペクトを得てチャンピオンになるんだ。そして、ベルトを腰に巻きながらニュージャパンのバスに乗って帰るんだ。それこそUS王座ベルトが本来あるべきところなんだ!
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10月14日(月・祝)17時~東京・両国国技館
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