『新日本プロレスの選手へ一問一答!~スペシャル~』!
第44回目は、鈴木みのる選手!
「こんな屈辱的な一か月はなかった」鈴木みのる選手が怒り爆発!
後編はさらにヒートアップ!
プロレス王が新日本入門までのエピソードを激白!(後編)
撮影/中原義史
※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
●アマチュアカメラマン兼経理さんからのご質問
動きの中でこだわっている部分はありますでしょうか?
――という質問も来ておりますが、鈴木選手は動きの中などでこだわっている部分は?
鈴木 いまだにチョップの威力が上がるためにはどうしたらいいか。走る速度が速くなるのはどうしたらいいか。相手との距離が何センチか違えば威力が変わる。どうやってここを外そうかな。試合のことばっか一日中考えてるよ。だから、さっきも言ったようにストンピングの威力が上がった。チョップの威力が上がった。エルボーの威力が上がった。誰もが使う技だけで明らかに他のプロレスラーと違う姿がみせられる。形だけで必殺技なんて作るもんじゃねーよ。
――その“練習”を重要視するようになったのは、怪我から復帰したタイミングあたりですか?
鈴木 タイミングじゃねーよ。それ以降にプロレスをやりながら徐々にそうなっていったんだ。そして、いろんな人との出会いがあった……。2003年に新日本プロレスに戻ってきた時、あの頃は高山(善廣)がいて、藤田和之がいて、中邑真輔がまだ若手でいて、永田(裕志)がいて、天山(広吉)がいて、坂口征二が復帰するとかしないとか言ってたな。
そのあと、俺はノアに行って、そこで三沢(光晴)、小橋(健太)、秋山(準)、丸藤(正道)、KENTAが若手で、次に全日本プロレスに行って、武藤(敬司)、当時は小島(聡)がいて、西村(修)、太陽ケア、渕(正信)とか、それでまたここ最近、新日本に帰って来て、またノア行ったりっていろんなところを行ったり来てる中で身につけてきたモノだよ。
――様々な団体を渡り歩き、そのなかで出会ったレスラーたちとの対戦経験を踏まえたうえで身についたと。
鈴木 「生きるために何が必要か?」ってことだよ。これは天龍(源一郎)のオッサンに教わったのかな。「俺、この世界で生き残りたいんですよ」って話したら、「生き残ろうと思ったら生き残れないよ」って言われたんだよ。
――「生き残ろうと思ったら生き残れない」というのは?
鈴木 生き続けて生き抜くんだよ。ちょっとした考え方の違いだよ。ほら、(※天龍さんの声真似をし)「◎△$♪×¥○&%#?!」って何言ってるかわからねーけど、たぶんそういうことを言ったんだと思うよ。
――ボクは「その日を全力で生きろ」という意味かなと感じたのですが……。
鈴木 ククク! “ボク”がそう感じたならボクはそれでいいんじゃねーの(ニヤリ)。俺は違う風に感じたし、他の人間も違う風に感じるだろうしな。ただ、俺が言われた言葉は一つだから、俺は俺なりの受け取り方をしてそれを続けているだけ。そうなってくると、過去にもほとんど興味もなくなっていくしな。
――なるほど。
鈴木 昔、俺の先生のカール・ゴッチさんに「歳は必ずとる。けれど、年寄りになる必要はまったくない。歳は重ねていけばいいんだ。重ねていけば、本当は人間はちゃんとワインのように深くなるはず。だけど、みんな未来のために生きる。明日がこうなったら困るからそれを用意し始める。それはみんな老人になるんだ」って言われたことあるよ。
――それは深い話ですね。
鈴木 世の中を見れてばわかるだろ? サイン会をやってても、「ボク、同い年なんです。頑張ってください」「ボク、同い年なんです。鈴木さんを観てると勇気わいてくるんです」とかいうアホなファンがいっぱい来るんだよ。「なにおまえのなかで勝手に目標にしてんだ。おまえが頑張れ」って話だろ?
――その方々は鈴木選手の大ファンだと思いますけど……。
鈴木 はあ? 知らねーよ、そんなこと。「きっとこうなるだろうから、きっとこれじゃダメなんだから、いままで人がそうだったから、これはダメなんだ」っていう結論で、自分で何一つ責任をとらず、何一つ決断もせず生きてきたから、そういう風に来ちゃったんじゃねーの?
――そこは、一概には言えないと思いますけど……。
鈴木 (聞かずに)こっちは「おまえらと一緒にすんな!」って気持ちはある。ざまーみろ! 新日本プロレスにも俺と同世代の人間がいるだろ?「ざまーみろ、脱落者が!」としか思わない。そして、俺にはまったく関係ねーし、ヤツらのことは興味もない!(キッパリ)。
――とはいえ、こうやって鈴木選手のファンからたくさんのメッセージが寄せられていることに関してはいかがですか?
鈴木 ああ? 当然だろ。この俺について、知りたいことがいっぱいあるんだろ? 俺の店(パイルドライバー原宿)にも「話したいことがいっぱいあるんです」っていろんなヤツがくるけど、「どうぞ?」って言ったら、しゃべんねーんだよ。だから、ないってことだろ? これを挙げたヤツ(一問一答で質問を寄せた方)も「じゃあ、何を質問しようかな?」って考えてから質問を挙げてるはずなんだよ。
――なるほど。
鈴木 でも、それでいいんだよ。俺はべつに言葉を与えてるつもりじゃねーし。俺はただプロレスを与えてるだけ。それを一個一個、自分の中で言葉にならないモノを言葉にして、俺に返そうっていうのが間違ってるんだよ。「ウワー!」っていう会場の歓声がすべてでいいんじゃねーの?
――鈴木みのるは、リング上で感じろと。
鈴木 ああ。そして、「今度、鈴木があの選手とやるんだって? ヤベェ、チケット買わなきゃ」ってお金が動く。チケットが売れる。客が超満員になる。俺にカネがガポッと入ってくる。それがすべてだよ。
●ざっくん 人麻呂さんからのご質問
レスラーになるためにはどうしたらいいですか? また、今15歳なんですがレスラーになるために 今1番すべきことってどんなことですか?
――という質問が来ています。まず、鈴木選手がプロレスラーになった過程を伺いたいのですが、鈴木選手はプロレスラーになりたくてレスリングを始められたんですよね?
鈴木 ちげーよ。プロレスラーになれなかったから、レスリングを始めたんだよ。
――なれなかったというのは?
鈴木 当時、新日本プロレスの事務所が青山の通り沿いにあったんだよ。当時、中学3年の夏休みだったかな? 親が書くところも全部、自分で履歴書を書いて勝手にハンコを押して、学生服でボク、プロレスラーになりたいんで、履歴書を出しにきました」って青山の事務所に行ったんだよ。
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