8月17日(土)、東京・スクワール麹町にて、週刊プロレス創刊2000号突破記念イベントの第2部として『棚橋弘至の「生ドラゴンノート」祝連載400回突破』が開催された。
写真提供/週刊プロレス
『週プロ』誌上で約14年の長きにわたり連載されている人気コーナー「ドラゴンノート」。同企画の公開イベントは過去にも何度か開催されているが、最後に行なった2013年5月以来、今回は約6年ぶりの“生ドラノー”となった。
司会の“タナ番”こと湯沢編集長に呼び込まれると、棚橋は客席のあいだを練り歩き、ファンとスキンシップをはかってから登壇。のっけから持ち前のサービス精神を発揮する。
その後は気のおけない仲である湯沢編集長と息の合ったトークを展開。棚橋が「14年前、まだ若かった僕を連載に起用しようと思ったきっかけは?」と尋ねると、湯沢編集長は「ウィットに富んでたし、この人おもしろいなって思ったんですね」と回答。これに棚橋は「ウィット、好きな言葉ですね」と、ニッコリご満悦の表情を浮かべた。
棚橋はいまやブログやSNSや各メディアの連載など数多くの発信手段を持つが、それらを踏まえながら「昔はくだけていい場所が『ドラノー』だけだった。ドラノーも試行錯誤しながらここまで来ましたね」と長寿連載を回顧した。
その後、湯沢編集長が「“夏の大きい大会”について」と話題を振ると、「……なんかありましたっけ?(苦笑)」とトボけながらも、11年ぶりの負け越し(4勝5敗)となった『G1 CLIMAX』にも言及。棚橋が「(優勝した)去年と同じく一つ一つの試合にテーマを設定できたし、内容も悪くなかった。あとはいかにコンディションを調整していくか。これからの一年で活躍を残して、次の『G1』に出られるようにという段階だけど、実力でなんとかします!」と力強くコメント。
続いて「表紙&特写で振り返る週プロの中の棚橋弘至」というコーナーに移り、自身が印象に残っている表紙として、棚橋は2009年の1.4ドームで武藤敬司からIWGPヘビーを奪取した試合の掲載号をセレクト。「普段、しない表情なんですよ。だからこそ伝わるものがあるかなと。いま見ても当時の気持ちがよみがえってきますね」と感慨深げに語った。
2015年の『G1』で優勝したときの号の表紙では、対戦相手の中邑真輔が棚橋の右腕を上げて称えているが、「これは凄くビックリしたんです。で、『次はハグかな?』と思ったら、中邑がサッと離れちゃいましたけど(苦笑)」と当時のエピソードを明かした。
棚橋といえばベルト姿での表紙も多いが、内藤哲也や飯伏幸太がIWGPヘビーとIWGPインターコンチの二冠に色気を見せていることから、湯沢編集長が「棚橋選手は二冠を意識したことは?」と質問。すると棚橋は「二本二本って、オマエら、まだまだだなと。俺は(ブリティッシュヘビーと合わせて)三本いくよ」とニヤリ。そして、あらためて「僕は目標を持ってますから。もう一度、IWGPのチャンピオンになります!」と宣言すると、場内を大きな拍手が包んだ。
最後のプレゼント抽選会では自身のサイン入りパネルのほか、「たぶん2011年、(IWGPヘビーの)V11のときに使ってたはず」というニーパットなど貴重な逸品を提供。
そして、締めでは上半身裸でポージングを披露し場内の喝采を集めると、「まだまだテッペン狙います! 『G1』も優勝したいし、IWGPのベルトも巻きたい。これからもう一回、棚橋弘至が来たらかっこいいよね?(場内歓声&拍手)。また9月シリーズから応援してください、今日はありがとうございました! 会場のみなさん、愛してま~す!!」と高らかに叫び、大盛況のイベントを締めくくった。