いよいよ引退が近づいてきた“世界の獣神”こと、獣神サンダー・ライガー選手にゆかりの深い選手たちとカウントダウン対談企画がスタート!
第1回目は、世代を超えた“仲良し”コンビとして知られる真壁刀義選手。引退を惜しむトークから、なんと話は新日本プロレスの“道場論”を熱く語る展開に!
撮影/山本正二
■真壁「ライガーさんが引退ということに『正気か!?』っていうのと同時に、会社にも『正気か!?』って」
――ライガー選手が来年1月の東京ドーム大会で引退されるということで、このたび縁のある選手との連載対談を企画しました。今回はその第一弾ということで、真壁選手にご登場いただきます!
真壁 あざっす!(元気に)
ライガー チャッス!(さらに元気に)
――まず、真壁選手。今回のライガー選手の引退発表を伺ったときの感想は?
真壁 いや~、最初に聞いたときは「正気か……!?」って思ったよね。
ライガー ハッハッハッ!
――にわかに信じられなかったわけですね。
真壁 そうそう。それは、ライガーさんが引退ということに「正気か!?」っていうのと同時に、会社にも「正気か!?」って。
――会社にもというのは「なんで止めないんだ」と?
真壁 そうそう。やっぱり、獣神サンダー・ライガーっていうレスラーは、ライガーさん自身ががんばってきたことで、新日本プロレスという名を世界に轟かせた部分があるからね。あと、言い方はあれだけど全身タイツだから年齢不詳だし、身体も作り上げてイメージが全然変わらないじゃん?
――たしかにビジュアルが30年近く変化していませんし、まだまだやれるんじゃないかと。
真壁 俺、ファンの頃から「あれだけいい身体してるのに全身タイツで隠すんだ?」っていう疑問がずっとあったからさ。まあ、ライガーさんがあれだけ身体を作りあげることで、道場の若い連中もマネしてじゃないけど、追いつけ追い越せでがんばるモチベーションになってたし。
――練習的にも周囲にいい影響を与えていた、と。
真壁 だから、引退って聞いたときは「いやいや、何言ってんの?」っていうのと、ここで一区切りつけることでライガーさんが世界とか次のステップに目を向けているのか。そこは本人しかわからないし、それはそれでいいのかなって。でも、やっぱり「まだ早いんじゃないの?」っていう気持ちはあったよね。すぐには理解できないというか、「ちょっと待った!!」っていうさ。
ライガー フフフ。
――お二人は普段から仲がいいイメージがありますが、ライガー選手は事前に真壁選手にお話はされてたんですか?
ライガー いや、レスラーは引退についてレスラー仲間には話さないんじゃないかな? ボクは家族に話したのも、引退を決めてからでしたからね。
――あ、ご家族にも話さなかった。
ライガー ハイ。もう、半分勢いですよ。
――正式に発表したのは、3.6大田区の石森太二選手とのIWGPジュニアヘビー級王座戦に惜敗した翌日でしたよね。
ライガー それだけ急遽というか、「もういいな!」って気持ちになって。あの試合で気持ちに区切りもついたというか。
――いま真壁選手からは「まだ早い」という言葉もありましたが?
ライガー そう言ってもらえるのはうれしいですけど、今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』を観てもらってもわかるように、いまやジュニアの層もブ厚いし、自分がレスラーとしてやりたいこともやりつくしたかなっていうのがあるんですよ。あとはファンのみなさんから「まだやってるんだ」って笑われるよりも、「まだできるじゃん! なんでやめるの?」と言われる中でリングを下りるのがボクなりの美学なんです 。
■ライガー「カミさんは『あなたが決めたんだったら 私は何も言わない』って。でも『一言相談してほしかった』とは付け加えてましたけど…(苦笑)」
――30年以上のキャリアで培った美学ですか。
ライガー そうですね。よくアントニオ猪木さんや藤原喜明さん、長州力さんや藤波辰爾さんたちがおっしゃってたのが、「レスラーとはどうあるべきか」ってことで、そこは真壁選手も一緒だと思うけど、やっぱりレスラーは「強くなくちゃダメ」なんですよ。 そこの部分で年齢を重ねてきて 自分に胸を張ることができなくなりつつあったし、その気持ちが石森選手との試合後に自分の中で一気に駆け巡ったんですよね 。
――ちなみに引退に対するご家族の反応はいかがだったんですか?
ライガー カミさんは「あなたが決めたんだったら 私は何も言わない」って。でも、「一言、相談してほしかった」とは付け加えてましたけど……(苦笑)。
真壁 そりゃそうだろうな!(笑)。俺たちはまだしも、家族にはね。
――じゃあ、新日本のレスラーは誰もが、ライガー選手の引退発表は寝耳に水だったんですね。
真壁 いや、みんな知らなかったと思うよ 。
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