2020年1月の東京ドーム大会での引退を表明している獣神サンダー・ライガーが、7月28日(日)ZERO1の後楽園ホール大会に出場した。
撮影/山本正二
この日は、90年代に爆発的人気を得た新日本ジュニアシーンを牽引した同士かつ、ライバルであるザ・グレート・サスケとタッグ結成。同じく元新日本ジュニアで活躍し、ライガーの後輩であり現ZERO1の大谷晋二郎&高岩竜一とタッグマッチで再会した。
大谷は、ライガーが引退を発表した当初から、「もう一度闘いたい」とSNSで対戦表明しており、この要望がかなった格好。さらに、レフェリーは元プロレスラーで同時代のジュニア戦士である保永昇男、リングアナウンサーは田中秀和(ケロちゃん)が務めるなど、まさに90年代新日本ジュニアの熱がよみがえった記念マッチとなった。
同時に、ライガーにとっては、若手時代から仲が良く、リングではIWGPヘビーを賭けて対戦した“破壊王”橋本真也の作ったZERO1のリングへ初参戦という部分でも大きな意味を持つ一戦だった。
先にリングインしたサスケは、ライガーとサスケの覆面を半分づつ合体させた合体マスクで登場。最後に『怒りの獣神』でライガーが登場すると、場内から大歓声が巻き起こった。
試合は、先発となったライガーと大谷が気迫あふれる攻防を展開すれば、高岩もパワーファイトで存在感を発揮。サスケがケプラーダをお見舞いすれば、ライガーもローリングトペを爆発。前半戦から、大盛り上がりとなった。
中盤、大谷のライガー戦へかける思いが炸裂。強烈な顔面ウォッシュ3連発でライガーへの意地を見せる。一方のライガーも掌底を叩きこんで、負けん気を見せる。
試合終盤、高岩が大谷のピンチをライガーとサスケを同時ラリアットで救出。ここから大谷がサスケに波状攻撃、渾身のライガーボムを獣神の前で披露、最後は橋本真也を思わせる袈裟斬りチョップでサスケを沈めて見せた。
試合後、大谷は「はじめて上がったライガーさんはもしかしたら知らないかもしれませんが、このリングは橋本さんが作ったリングです」「何年たとうが、橋本真也の作ったリングが残っているんだ。アナタが上がってくれて本当によかった」とマイク。
一方のライガーは、「橋本真也が作ったリング、知っててあたりまえだろ。だからこそ、俺は今日このリングに立っている。呼ぶのがおせーよ!」と返答。
さらに、「俺は来年1月に引退するけども、まだまだおまえらと直接やりたい」「1月4日、5日まで何度でもおまえたちとやってやる!」と返答。
さらに試合後のバックステージでは、サスケへの感謝と、大谷&高岩を「よくZERO1を守り通している」としたうえで、「俺はこれからZERO1のリングに何回でも立てるチャンスがある」とZERO1再登場を示唆した。
最後は「俺の選手生命はあと半年だ。それまで悔いなきよう闘う」と締めくくったライガー。今後も獣神のカウントダウンロードから目が離せない!
■7月28日(日) 東京・後楽園ホール
ZERO1『第19回 真夏の祭典・火祭り2019 優勝決定戦』
[第5試合 スペシャルタッグマッチ30分1本勝負]
〇大谷晋二郎&高岩竜一(24分10秒 袈裟斬りチョップ→片エビ固め)
獣神サンダー・ライガー&ザ・グレート・サスケ×