現在、新日本プロレスで有明のセガサミースポーツアリーナで行っている『The Third Generation Club – アスレチック キャンプ ライオン』。その講師としてしても活躍する天山広吉選手が『TTGC』の魅力を激語り!
最後には、猛牛がまさかの夏季限定『サマーパス』を提案……!?
■“大剛式”トレーニングはいままでにやったことのない練習方法だったので、最初はちょっと面を食らいましたね(苦笑)
――さて、天山選手。6.17後楽園ホール大会で復帰をはたしましたが、いまのコンディションはいかがですか?
天山 いろいろありましたけど、膝の半月板を除去するっていうか、そんなに重度の手術ではなかったので、そんなに長い期間、休む必要もなかったですし、手術して一週間弱、入院してながらリハビリもして、調子も戻って来てますね。
――手術後から天山選手の講義も再開されてますよね。
天山 ハイ。復帰してからこっちにも来てますね。この『TTGC』って自分が指導しながら皆さんと一緒にトレーニングをやってる感じなので、ホントにリハビリって言ったらおかしいですけど、ここの場所で会員の皆さんと一緒にトレーニングするっていうのもいい練習になっているので、自分的には月に2回、3回じゃなくて、「もっとやりたいな」って思いますね。
――天山選手としてはご自身の回をもっと増やしてもいいと。
天山 そうですね。試合がない時、こっちに来て皆さんとトレーニングするのは凄い充実した感じなんでね。
――天山選手から見て、この『TTGC』の魅力とは?
天山 もう1年になりますけど、会員の方も少しずつ増えてきて、自分たち選手もいろんな指導方法があって人それぞれ違いますけど、自分的にはこの『TTGC』の売りっていうのは現役でやっている選手が指導するって部分ですかね。
――1年間続けてきた中で、始まった当初と現在では心境的にも変化はありますか?
天山 最初は「どういう風にしていけばいいのかな?」って試行錯誤しながらやってきた中で、1回50分の指導で「自分なりの特色っていうものを出せたらいいな」と思ってるんですけど、会員の皆さんも全員がそこまでしっかり体力がある人ばかりじゃないので、それぞれ会員の皆さんの体力に合わせながらトレーニングメニューを組んだりしてますね。まぁ、自分たちは第3世代っていうくくりでやってますけど、やっぱりもっともっと多くの方に来てもらいたいなと思いますね。
――いま、“特色”という話もありましたが、天山選手のトレーニングは“大剛式”という練習方法があると伺いましたが。
天山 そうですね。自分が若手の時、1993年の『ヤングライオン杯』で優勝して、ご褒美として海外修行っていうことでヨーロッパの方に行って、当時はCWAっていうオットー・ワンツが主催されてる団体があったんですけど、そこに新日本から送り込まれて、そこでお会いした当時、新日本プロレス・北米支部長の大剛鉄之助さんから教えていただいたトレーニングですね。
――なるほど。そこが入り口だったわけですね。
天山 自分は当時、100キロそこそこで、身体的にもあんまり大きくなくて、「もっともっと自分を大きくしたい!」っていうことで、大剛さんに相談したら「徹底的にトレーニングするぞ!」って練習をみてもらったんですよ。
――具体的にはどんなトレーニング内容だったんですか?
天山 まぁ、大剛さんもずーっといらっしゃるわけではなかったんで、ヨーロッパを一週間なりちょっと滞在されて、「プロレスラーとはこうあるべきだ」っていう精神的なものから、体力面でのメニューを組んでいただいたり練習を見てもらった中で、このブロックを使った“大剛式”のトレーニングがいまでも自分にとって身体作りの基本になってますね。(※手に取ったブロックをみせ)これには書いてませんけど、当時は“天山”ってマジックで名前を書いて、試合の時、控室にも持って行って、試合前の練習でもそれを使ってプッシュアップをしてましたね。
――やはり普通のプッシュアップとは違いますか?
天山 普通のプッシュアップバーでやるより、もっと負荷がかかるというかね。で、回数も50回を5セットとかハンパないぐらいやらされて、他にも椅子で角度をつけたり、両足じゃなくて足をクロスして片足でとか、いろんなバリエーションもあったりして、それだけでも身体が全体的に大きくなっていきましたね。
――大剛式トレーニングの成果ですね。
天山 ええ。もちろん足腰のトレーニングもあったりで、大剛さんのトレーニングに関してはホントに異常なぐらい、いままでにやったことのなかった練習方法だったので、最初はちょっと面を食らいましたね(苦笑)。
■高校を卒業してすぐ東京に上京して、バイトをしながら道場のすぐ近くにアパートを借りて、『新日本プロレス学校』に通ってましたね。
――ちなみに大剛式の足腰のトレーニングというのは?
天山 これも大剛さんのトレーニングの一つなんですけど、大剛さんはもともとお相撲さんとして活躍された方で、お相撲からプロレスに転向されたんですよ。まぁ、プロレスにしても相撲にしてもやっぱり足腰の衰えが一番早いので、まず大剛さんのトレーニングのスタートでは、当時の相撲式の稽古っていう意味で、スクワット以外にも四股みたいな感じで、腕を組んでバランスをしっかりとってやるトレーニングをやるんですよ。
――やはりそのトレーニングも大変ですか?
天山 ハイ(苦笑)。手を腰に添えてやる形もあるんですけど、それだとちょっと楽になっちゃうんで、腕を組むことを不安定にさせて自分で身体をしっかり支えるっていうかね。それを100回、200回とかやらされて、その次にプッシュブロックをやるぞって感じで、まずは下半身を徹底的にいじめて、次は上半身ってメニューでしたね。
――大剛式のトレーニングは全身を鍛える内容になっているわけですね。
天山 もちろんそうですね。もちろん、細かいトレーニングもいろいろありますけど、やっぱり全体的に下半身も上半身もしっかり鍛えて、身体が大きくなるような練習をやってましたね。まぁ、ホントにこのトレーニングのおかげで身体もメキメキでかくなって、海外から日本に凱旋する時には25キロぐらい増量して、身体もゴツくなったので、大剛さんには感謝しかないですね。
――この大剛式のトレーニングは受講者の方へもオススメですか?
天山 そうですね。全体的な部分も含めて、会員の皆さんにもオススメですし、自分がいいなと思ったトレーニングなので皆さんに提供できればと思ってますね。もちろん、大剛さんのトレーニング方法以外に自分なりのやり方もあったりしますけど、やっぱり大剛さんは自分が凄く影響を受けた人なので、しっかりそれを皆さんに伝えたいですね。
――前回の小島選手のインタビューでは、『TTGC』でのトレーニングで会員の方の身体的な変化を体感したという話もありましたが、天山選手としてもこの大剛式トレーニングでの変化を感じますか?
天山 ありますね。毎回、会員の皆さんと接するんですけど、やる度にこの前できなかった回数ができるようになったり、本人も自覚できてるから顔にも出るし、凄く気持ちよくトレーニングされてるなって感じますね。
――前回、小島選手にプロレスを目指すキッカケについても話を伺ったのですが、天山選手はプロレスラーを目指して新日本プロレス学校(1988年4月に山本小鉄さんが開講したプロレスラー養成所)に通われたんですよね?
天山 そうですね。自分が「プロレスラーになりたい!」と思った時、ちょうど山本小鉄さんが開講された『新日本プロレス学校』が始まったばっかりで、それまではプロレスラーになりたかったら入門テストを受けて、合格したら入門って流れだったんですけど、プロレス学校っていうものができてからは、プロレス学校に入ってそこでトレーニングを積まないと、入門テストを受けれないみたいなシステムになっちゃったんですよ(苦笑)。
――そうだったんですか!?
天山 ええ。だから、それだったらということで、実家が京都だったんですけど、高校を卒業してすぐ東京に上京して、バイトをしながら道場から2、3分のすぐ近くにアパートを借りて、そこから道場に通ってましたね。昔は毎日のように道場に通うことができたので、小鉄さんがいらっしゃらない時も道場で練習できたのでありがたかったですね。
――ちなみに、新日本プロレス学校時代の同期は?
天山 同期はUインター(UWFインターナショナル)とかリングスで活躍した金原(弘光)選手とか、サスケ(ザ・グレート・サスケ)とか、池田大輔とか、ちょうど自分が通い始めた時、みんなで「プロレスラーになりたいな!」って目指してましたね。
――天山選手は新日本プロレス学校入学の前から身体を鍛えていたんですか?
天山 そうですね。「プロレスラーになるためにどうしたらいいのか?」っていろいろ雑誌とかで調べて、ヒンズースクワットや腕立て伏せ、ブリッジができるかとか、いろんな基礎体力を中心にトレーニングしてましたね。まぁ、自分は高校1年生までバスケをずーっとやってたんですけど、それから本格的にプロレスラーを目指すようになりまして、家の近くの体育館でウエイトトレーニングを中心に身体を鍛えてましたね。
――ちなみに新日本プロレス学校ではどんなトレーニングをされていたんですか?
天山 プロレス学校に入った時っていうのは、そこまで厳しいトレーニング方法でもないっていうか、ある程度、プロレスラーとしての基礎的なことを教えてもらったり、スクワットにしろプッシュアップにしろ、ちゃんとしたやり方を中心に教えてもらって、あとはスパーリングみたいな形式で「生徒同士でちょっとやってみろ」みたいな感じでしたね。
――実践的な練習もされていたんですね。
天山 ただ、自分は格闘技の経験がまったくなかったので、最初はどういう風に攻めて守ったりすればいいのかよくわからなかったですけど、やってみて「練習するしかないな」って思いながら必死にやりましたね。
■『サマーパス』みたい特別なプランを組むってできないですかね?
――山本小鉄さんと言えば、“鬼軍曹”と呼ばれる非常に厳しいトレーナーのイメージがありますが。
天山 そうですね。ホントに凄く厳しい部分はありましたけど、自分たちはプロレス学校に入会してる立場なので、お客さん的な感じで「体調どうだ?」とかいろいろ声をかけてくれたり、凄い優しく接してくれて、当時、自分たちもイメージがガラッと変わりましたね。ただ、入門してからはホントに「オラ! しっかりやれ!」みたいな厳しさが増しましたけど(苦笑)。
――やはり入門以降は厳しい方でしたか。
天山 山本さんは練習に関しては、とことん厳しい指導方針だったんですけど、山本さんの過去のエピソードを交えながらいろいろトレーニングをやりましたし、いろんな話が聞けて楽しかった部分もありましたね。あと、山本さんって意外と話好きな方なんですよ。
――そうなんですね。
天山 「あのレスラーはこうだ」みたいな普段は聞けないような裏話も聞けたので、自分は結構、楽しかったですね(笑)。
――当時の同期の方々とのエピソードはありますか?
天山 同い年でプロレス学校も同じ時期に入って、おたがい切磋琢磨してやってた金原選手はいま整骨院(かねはら整骨院)をやってて、自分も診てもらったりするんですけど、一昨日もやってもらいながら「あの時はホントに良かった」とか「アイツはホントにうっとうしかったよな」とか、そういう昔話で盛り上がったり、いまでも金原選手とはつながりがありますね。
――同い年で同期だったんですね。
天山 まぁ、彼はもう引退しちゃいましたけど、そうやって第2の人生に進んで、自分は彼に治療してもらったりすると、「大丈夫かよ。こんなんでよくやってるな」って言われますもんね。ハハハ。だけど、そういうもの刺激になって「しっかりやらなきゃいけないな」って思いますね。
――金原さんはプロレスラー・天山広吉を応援されてるわけですね。
天山 そうですね。「俺はもう辞めたけど、天山はまだまだ若いもんに負けないで頑張ってくれよ」とか、「まだまだできるでしょ? 俺がケアするからさ」みたいなことを言ってくれるので、凄く心強いですし、自分にとってはありがたいですよね。
――ホントにありがたい話ですね。
天山 そうですね。徐々にコンディションもよくなれば、おのずとまたリング上でもしっかりとしたパフォーマンスも発揮できるだろうし、もっともっと続けていきたいっていうかね。決して状態は悪くないので、何かキッカケを掴んでいきたいですね。
――では、最後に……(※天山選手が割り込む形で)。
天山 すいません。ちょっといですか? くしくもいま『G1』の最中ということで、自分たちは『G1』に出れないぶん、この『TTGC』の中で大きなことをやりたいなって考えてるんですよ。
――と言いますと。
天山 例えばですけど、『サマーパス』みたい感じで、なんか特別なプランを組むとかってできないですかね?
――お~! いいですね!
天山 なんか夏休みの期間中とかで何か気軽に参加できる企画をやりたいですよね。よく地方の方から「行きたいんですけど、遠くてなかなか……」っていう声もいただくんですけど、なかなか都内に来る機会もないと思うので、もしこの夏休みに都内へ『G1』観戦とか、遊びに来られたついでに『TTGC』にも足を運んでいただきたいですし、自分たちから皆さんにプロレス的なトレーニングを提供もしたいですね。
――まさか最後に天山選手から提案をいただくとは思っていませんでしたが、改めて現在受講されている方、そして受講を検討されている方にメッセージをお願いします。
天山 丸一年になりましたけど、それぞれいろんなトレーニング方法で指導してますけど、会員の皆さんが成長されたり、会員の皆さん同士が仲良くなって楽しく和気あいあいと、常に笑顔でトレーニングされてて、自分たち選手もホントにやりがいを感じますし、一人でも多くの方に来ていただきたいので、『サマーパス』は実現させたいですね。自分もまだまだ現役なので、しっかり練習を積みながらいろんな経験を踏まえたトレーニング方法を皆さんに伝えていきたいです。
――よくわかりました。今日はありがとうございました!
天山広 とにかく第3世代は全員ウェルカムなので、みんな『TTGC』に来てくれよ、カマーン!
※天山広吉選手が考案した『TTGCサマーパス』&『親子&カップルプラン』の詳細は以下より
★『TTGCサマーパス』概要
内容:第3世代の各選手1回ずつ計4回のレッスンが受けられるプラン。
期間:7月~8月中のみ
価格:18000円。
※7月~8月中のみ使用可。特定の選手のレッスンの複数回参加は不可。
【7月指導者スケジュール】
7月16日(火)天山
7月19日(金)中西
7月23日(火)永田
7月26日(金)天山
7月30日(火)小島
【8月指導者スケジュール】
8月 2日(金)永田
8月 6日(火)中西
8月 9日(金)小島
8月13日(火)天山
8月16日(金)※acL 夏季休業※
8月20日(火)中西
8月23日(金)永田
8月27日(火)天山
8月30日(金)未定
★『親子&カップルプラン』概要
内容:親子orカップルが二人一組でご参加いただけるプラン
小学生の子を持つ親子参加券:6000円
中学生、高校生の子を持つ親子参加券:7000円
大学生の子を持つ親子参加券:8000円
カップル券:9000円
※こちらはお二人様ペアで参加となっており、お二人様参加での合計金額となっております。
★『TTGCサマーパス』&『親子&カップルプラン』申し込み方法について
・『Third Generation Club』 のクラス体験申し込みから、フォームに沿ってお申し込みをお願いします。
※体験希望日時のご入力をお願い致します。
・サマーパス希望の方は、第1回目の参加希望日のご入力をお願い致します。
※ご質問欄に【サマーパス】か【カップル券 or 親子券】のどちらの希望かを必ずご記入ください。
↓
・担当者からお客様へ今後のご案内メールをお送りいたします。
★申し込みはコチラ→https://www.aclion.jp//form
★『athletic camp LION』のHP→https://www.aclion.jp/