6.9大阪城ホールでは、タイチからNEVER無差別級王座を奪取。『G1 CLIMAX 29』へのエントリーも決定した石井智宏。
今回は、好勝負続出となった今年の『NEW JAPAN CUP』、CHAOSメンバーへの想い、さらに6.26後楽園で引退する“師匠”長州力にも言及!
※このインタビューは5月下旬に収録。
撮影/タイコウクニヨシ
■(永田裕志は)アイツ、気持ちが負けてんじゃねえの? 発言も常にうしろ向きだし。そこから変えなきゃダメだろうな
――さて、石井選手。少し前のことになりますが、『NEW JAPAN CUP』(以下、『NJC』)について伺わせてください。石井選手は3.8後楽園の一回戦で、年頭から遺恨が生じていた永田裕志選手を真っ向勝負の末に撃破しました。
石井 …………。
――あとから棚橋弘至選手が「あの試合が今年の『NJC』に火をつけた」と言ってました。石井選手は過去、永田選手とさまざまな局面で激闘を繰り広げてきましたが、選手として思い入れは?
石井 べつに思い入れなんかねえけど、俺が新日本に来た当初に一番やりあった相手であり、一番叩き潰された相手が永田裕志だったな。
――2006年頃の話ですね。今回の永田戦後に、石井選手は「自分で年寄りとか言ってる野郎には負けねえ。現状に満足してねえんなら、なんで打って出ない? 俺はアイツみてえに自ら『G1』辞退したり、後輩に道を譲ったりしねえ。そうなったら終わりだ」と発言されました。
石井 アイツ、気持ちが負けてんじゃねえの? 発言も常にうしろ向きだし。そこから変えなきゃダメだろうな。
――とは言え、試合後に石井選手が、敬意を表すように大の字状態の永田選手に水をかけていたシーンが印象的でした。
石井 ……覚えてないね。
――ほかにも石井選手は永田選手に「50だよな? まだ遅くねえ。もう一回気持ち入れかえて俺んところに来い。もう一回胸貸してやる、43のグリーンボーイからのメッセージだ」という言葉を残しました。たしかにここ数年、なかなかトップ戦線で活躍するチャンスが巡ってこない状況もありますが……。
石井 でも、相手がヤングライオンだろうが、出番が前座だろうが、インパクトを残そうと思えば残せる。……俺はいつもそう思ってるから。「それをアイツはやってんのか?」って言いたいね。
――たしかに石井選手は新日本で、そういう試合を粘り強く続けたことで、徐々に番付を上げてきましたね。
石井 俺なんて最初は、ほとんど前半の試合ばっかりだったから。「これはマズいぞ」っていう気持ちがあった。だったら試合で「コイツ、なんかスゲーな」っていうのを見せればいいんだって。
――そういう信念があったと。
石井 なんの変哲もないタッグ、なんの変哲もない6人タッグ、なんの変哲もない8人タッグ……。そういう試合の中でも「なんか残してやろう」っていうのを、常に俺は思ってたから。
――そういう気持ちを、かつての自身の壁であった永田選手にも持ってほしい?
石井 いや、人のことなんてどうでもいい。俺は自分自身のことで精いっぱいだから。
■普段のアイツ(YOSHI-HASHI)は「相手を叩き潰す」っていう気持ちが足りないのかもしれないな
――そして、3.13岡山での二回戦でタイチ選手を下したあと、3・20静岡の準々決勝ではYOSHI-HASHI選手と同門対決。YOSHI-HASHI選手は昨年9月にアクシデントによるケガで長期欠場するなど、なかなか浮上の目がつかめませんでしたが、あの試合では底力を見せたというか。
石井 だから、「常にああいう試合をしろ」ってこと。さっきの話じゃないけど、何の変哲もないタッグであっても、常にああいう試合をしろって。
――石井選手は外様としてサバイバルする気持ちが強かったと思いますが、生え抜きの選手と意識の違いを感じる部分はありますか?
石井 それはわかんねえな。生え抜きがどうとか……それはYOSHI-HASHIに聞いたほうがいいんじゃないの? まあ、普段のアイツは「相手を叩き潰す」っていう気持ちが足りないのかもしれないな。
――石井選手にはそう見える、と。
石井 べつに簡単なことだよ。殴られてムカついて「この野郎!」っていうのを試合で出せばいいだけだから。それが出てない、いつもは。
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