プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
今回は「“想像を超えた”鷹木vsオスプレイは、上半期屈指の名勝負!」6.5両国決戦を大総括!
※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■鷹木とオスプレイ、両国メインという重さに格負けすることのない初顔合わせに期待感がこみ上げてくる
6.5両国国技館で開催された今年の『BEST OP THE SUPERJr.26』最終戦(優勝決定戦)。『SUPERJr.』の優勝戦が両国国技館で行なわれるのは、なんと27年ぶりのこと。
時代は遡って、1992年4月30日の両国大会以来。しかも、当時の大会名はまだ『TOP OF THE SUPERJr.Ⅲ』だった。ちなみに、優勝戦カードは獣神サンダー・ライガーvsエル・サムライで、ライガーが初優勝を飾った記念すべき大会でもあった。
あれから27年、史上最多20名がエントリーした大会で優勝戦に駒を進めたのは、鷹木信悟(Aブロック)とウィル・オスプレイ(Bブロック)の両雄。いざ全公式戦を終えてみれば、順当な結果といえるのかもしれないが、それでもこうして鷹木とオスプレイが両国のメインイベントで実際に一騎打ちを行なうとなると、ドリームカード。
両国メインという重さに格負けすることのない初顔合わせに期待感がこみ上げてくる。
■ドラゴンスクリューの原型であり、もともとカール・ゴッチがフロリダのゴッチ道場で藤波辰巳に伝授したのはこの技だった
今回の総括は、注目の後半3試合に触れてみたいと思う。
まず、第6試合に組まれた「棚橋弘至復帰戦」スペシャルシングルマッチ。4・6米国MSG大会(ザック・セイバーJr・に敗戦)以来、2カ月ぶりのリングの臨む棚橋。相手は天敵といっていいジェイ・ホワイトだった。
4月中旬、左ヒジの手術を行ない必死のリハビリからカムバックしてきた棚橋にとっては、そうとう厄介な相手である。案の定、ジェイは棚橋の左腕をありとあらゆるバージョンを駆使して攻め立てていく。
いつものラフ攻撃だけではなく、左腕を巻き込んでおいてのバックドロップ、ワキ固め、そこから反転してのアームバーと引き出しを開けていく。
これまで何度も指摘してきたことだが、その肉体美、試合以外のパフォ―マンスだけ注目するなら、ジェイは時代の最先端をいくカッコよさを身に着けている。それでいながら、試合そのものは至ってオーソドックスであり、むしろオールドスクールのレスラー。
派手な大技に頼ることなく、地味な一点集中の攻め方を見ても分かるように、おそろしくインサイドワークに長けている。それに加えて無類のスタミナと打たれ強さを兼ね備えているからこそ、文句なく強い。
つまり、根っ子がオールドスクール同士で棚橋とはガッチリと噛み合うのだ。しかも、闘えば闘うほど噛み合ってくる。
ジェイが引き出しを開ければ、棚橋も思わぬカタチで引き出しを開けてみせた。棚橋がドラゴンスクリューの体勢に入っても、投げさせないように堪えるジェイ。そこで棚橋はジェイの足を股に挟むカタチでドラゴンスクリューを披露した。
これはドラゴンスクリューの原型であり、もともとカール・ゴッチ(故人)がフロリダのゴッチ道場で藤波辰巳(現・辰爾)に伝授したのはこの技だった。相手が抵抗できないように確実にテイクダウンを奪うためのテクニック。
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