いよいよ飯伏幸太との6.9大阪城ホール決戦が目前となってきた内藤哲也に撃インタビュー!(前編)
今回は、IWGPインターコンチネンタル王座戦を前に、因縁浅からぬ飯伏との知られざる“不健全”な関係性(!?)に迫る! 話題の「プロレス総選挙」にも言及!
撮影/タイコウクニヨシ
■俺たちは“見られる”商売ですから、ウソは通用しないってことですよね
──さて、内藤さん。飯伏幸太戦の前に、まずは雑誌『Number』で行っている『プロレス総選挙』の話をうかがいたいんですが……。
内藤 おっ。そうですか?
――このお話を聞いてるときは、まだ投票期間の真っ最中(現在は投票締め切り済)ですけど、やっぱり順位は気になりますか?
内藤 まあ、こうやって“数字”で出されたら気にしない選手はいないでしょう。たとえ「俺は人気なんていらないよ」なんて言っている選手でも絶対気になりますよ。……ちなみに今年1位になれば、俺は3年連続1位ですよね?
──そうです。内藤選手は“3連覇”がかかっています。
内藤 フフフ。最終的にどうなるかはわからないですけど、俺は去年の最終速報以外、途中経過もずっと1位ですから(ニヤリ)。
──めちゃくちゃうれしそうですね(笑)。
内藤 そりゃあ、うれしいですよ。「俺のプロレスであり、俺の発言はお客様に届いているんだな」というのがこの数字で実感できますから。
──その内藤選手を追い上げている2位の棚橋選手はポッドキャストでも投票を呼びかけたりしてましたけど、棚橋選手は人気に“3年理論”というものがあると言ってまして。
内藤 3年理論?
──はい。3年前の活躍がジワジワと浸透して現在に効いてきてるんじゃないかっていうことです。
内藤 となると、2016年あたりに活躍していた人間って……。あきらかに俺じゃないですか!
──そうです。だから、内藤選手の1位というのはそういう裏付けがあると。逆にここ1年くらいの活躍に関して言うと、もう一つ結果が出ていない部分がある。失礼ながら「内藤って“人気はある”よね」という言われ方をされることもあると思うんですが。
内藤 う~ん。まあ、ハッキリ言ってリング上の結果はいままでも良くないですから、あんまり気にしてないですね。
──その一方で現在の人気は本当に凄いですけど、逆に怖さはありますか?「いまはいいけど……」みたいな。
内藤 やっぱり「永遠に続くものはない」と思っているので、危機感は常に持っていますよ。でも、怖さはないですね。人気があろうがなかろうが関係ない。オレ自身が見せたいものを、これからも提供していきたいと思います。
──かつての“スターダスト・ジーニアス”時代、人気が欲しくて欲しくてしょうがなかった時期は、どうにもファンの支持が得られない時期もありました。でも、ロス・インゴになって、人の目を気にせず自分がやりたいようにやるようになったら人気が爆発した。これに思うところは?
内藤 やっぱり、俺たちは“見られる”商売ですから、ウソは通用しないってことですよね。人気が欲しくて、本音を隠しつつ「こっちのほうがウケるだろうな?」と思って、そっちに乗り換えたりとかしても、お客様には簡単に見透かされちゃうんだなというのは身をもって感じました。だから、そういうことはやめようと。思っていることを言って、やりたいことをやって、それで内藤哲也というレスラーを見てもらおうと思ったのが2015年のメキシコ遠征なんですよ。つまりロス・インゴベルナブレスに入った時ですよね。
──なるほど。ただ、現時点でやりたいことをやって人気が出ているっていうことは……、このままやり続けるしかない感じですか。
内藤 このままやるしかないし、このままやりたいし、これ以外やるつもりもないです(キッパリ)。このまま自分が表現したいもの、自分が見せたいものをこれからも見せていきたいなと思います。
■新日本プロレスが飯伏の意向をあまり汲み取っていない、飯伏の望むことを理解していないのかなと
──さて、6.9大阪城ホールの試合をうかがう前に4.6マディソン・スクエア・ガーデン(以下、MSG)大会のお話も伺いたいんですが、内藤選手は「MSGに思い入れはない」と戦前語っていらっしゃいましたけど、実際にあの大舞台に立って何を感じましたか?
内藤 やっぱり「日本でやっている新日本プロレスをアメリカのお客様は見たいんだな」と感じながら試合をしていましたね。シチュエーションとして内藤と飯伏だからっていうのもあるかもしれないけど、他の試合をやっても同じような反応があったと思うんですよ。ヤングライオン同士の対決を見せても、きっとお客様は「This is NEW JAPAN!」って思ったんじゃないですか? だから、俺は海外でも「自信をもって普段の新日本プロレスを見せるべきなんだ」とあらためて感じました。
──海外向けに味付けを変えるのではなく、普段通りの味付けが一番いいと。
内藤 俺自身もアメリカだから、ニューヨークだから、MSGだからって特別仕様にしたわけではないですし、飯伏もそういう感じには見えなかったというか、まさに“日本のまま”を持っていこうと思っていたんじゃないですか。
──なるほど。一方、飯伏選手はインターコンチネンタル王座を奪取し、新日本所属になるという発表があったりと、非常にいい感じで上昇して来ていると思うんです。
内藤 いまなんか“キテます”よね。いま彼がお客様の注目を集めている状況だなっていうのは俺も同じ選手目線で見ていて感じます。ただし……。
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