現在、左ヒジの負傷で欠場中。いよいよ6月5日(水)両国国技館大会で、“因縁の相手”ジェイ・ホワイトとの一騎打ちで復帰戦を迎える棚橋弘至選手に直撃インタビュー!
■『BEST OF THE SUPER Jr.26』
6月5日(水) 18時30分~東京・両国国技館 <優勝決定戦>
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■令和は「やっぱり棚橋がエースだな」って周りから言ってもらえるようにしていきたい
――さて、棚橋弘至選手。左ヒジの手術も無事に終え、6月5日(水)両国国技館大会での復帰も決まりましたが、いまの心境はいかがですか?
棚橋 手術をして、「無理をするな」と担当の先生に言われたので、言いつけを守りながらしっかり調整してますね。で、6月5日の復帰が決まっていたので、「この怪我の状態だったらここはいけるだろう」っていう判断で“最速”でお願いして「復帰をする」って決めたからには、万全のコンディションで戻る責任があるので、欠場した時以上のコンディションで戻りたいと思ってますね。
――手術されたヒジは復帰戦でも狙われる可能性が高いと思いますが。
棚橋 ずっと昔から右の二頭筋が切れっぱなしで右ヒジにサポーターをしてるんですけど、そのサポーターを左ヒジにつけ替えるだけですね。なので、これにより相手が迷うかなと(笑)。
――それも作戦と。
棚橋 「アイツ、この間まで右ヒジにつけてたのに、今回は左ヒジにつけてるぞ」っていうね(ニヤリ)。まぁ、両方サポーターをつけるっていうパターンもありますけど、プロレスは基本的に左手を取ったりするので、「狙われるかな」っていう気はしてますね。
――少し話は変わりますが、棚橋選手は“平成プロレス”の代表とされるようなところもありますが、新元号に変わりどういった心持ちでしょうか?
棚橋 “平成の大エース”なので(ニヤリ)。でも、元号は変わったんですけど、「エースとしての役割は、まだ続いていくんじゃないかな」と思ってます。ただ、エースのあり方、平成は「エースが俺です!」って言いまくってエースになってきたので、令和は「やっぱり棚橋がエースだな」って周りから言ってもらえるようにしていきたいですね。
――V字回復させた張本人として、これからの新日本プロレスをどうしていきたいですか?
棚橋 そうですね。新日本プロレスとして海外に力が入ってますけど、日本全国を回っていて国内でもできることはまだまだいっぱいあるし、この間、仙台で始球式(5月14日楽天生命パーク宮城)もあったので、仙台の会場(仙台サンプラザホール)に行ったんですよ。で、行く途中のコンビニで親子連れの方に声をかけられて、「棚橋さん、なんでいるんですか?」って言われたんですよね。
――その時はなんとおっしゃったんですか?
棚橋 それは「始球式で」って言ったんですけど、その方はそもそも新日本プロレスの大会が仙台であることを知らなかったんですよ。もし、その方が「仙台サンプラザホールで新日本プロレスの大会がある」ってことを知っていたら、来てくれるかもしれないじゃないですか。ってことは、プロモーションであったりとか、「できることはまだいっぱいあるんだな」っていう風に思いましたね。
――リング上の盛り上がりとともに観客動員も更新している状況に関してはいかがですか?
棚橋 ボクね、やっぱりこういうプロモーションとか、「新日本プロレスをもっと広めたい」っていう優先順位がかなり高いんですよ。高いんですけど、ボク以外にもいっぱい選手がいるしプロモーションもできるので、令和はもっと“セルフィッシュ”じゃないですけど、「自分のためにプロレスをやってもいいんじゃないかな」っていう気はしてますね。プロレスに集中する。自分のためだけに闘わせてもらってもいいのかなっていう気はしてますね。
■“リングに立つ”っていうことがボクにとっては一番の喜びです
――現在、棚橋選手の目からみて、IWGPヘビー級戦線というのはどういう風に映ってますか?
棚橋 『NEW JAPAN CUP』でSANADAの台頭があったりとか、いままでいなかった選手がIWGPヘビー級戦線にどんどん入ってきてるじゃないですか。もちろん、ジェイ・ホワイトもそうですし、そういうところで世代の移り変わりというか、「新日本プロレスがどんどん進んでいってるんだな」って感じますね。
――「誰がIWGPを持つことでどう変わるんだ?」っていう期待感も増したと思いますが。
棚橋 そうですね。少し前だったらベルトを持った人間は、「どんどんプロレスを広めていかなきゃいけない」っていう目に見えないプレッシャーがあったわけですけど、いまの盛り上がってる状況の中では、チャンピオンが誰であろうと多少は揺るがないんですよ。だから、そういう可能性もどんどん増えていきますよね。
――現在そのような状況のなか、棚橋選手は復帰の挨拶で「IWGPのベルトを狙います」とおっしゃっていましたが、周りからの反響はいかがですか?
棚橋 まぁ、凄い応援してくれる方からは「完璧に治して戻ってきてください」っていう温かい言葉をTwitterとかでもらってますね。
――以前、IWGPのベルトを巻いていた過去がある中で、改めて「IWGPのベルトを狙います」と宣言するのは非常に覚悟が必要なことだと思いますが。
棚橋 そうですね。復帰へ向けての挨拶だったので、ボクがどういう気持ちで復帰するかっていうところもしっかり伝えたかったし。ただ、「復帰する」っていうだけじゃ全然おもしろくないんで、「IWGPのベルトを狙います」とあえて言いましたね。
――なるほど。
棚橋 ただ、それは“狙う”と言っただけで、「挑戦させろ」とは言ってないし、その挑戦できる立場まで上がっていくっていうのはこっちの責任だし、「まぁ、観ててくださいよ」って気持ちですね。
――復帰に関して「焦らなくてもいい」という声もありますが。
棚橋 別に焦ってはないですね。だから、怪我で欠場して復帰っていうのはここ毎年ルーティーンになりつつありますけど、復帰するにあたっては必ず自分が納得できる万全の状態にして、いま作れる一番いいコンディションにして復帰します。
――焦って復帰する時期を早めてもいないと。
棚橋 そこはもっと休んだからといって、最高到達点のさらに上のコンディションでこれるかっていうわけでもないので「休んでくれ」って言われても、休みません。ちなみにこれはちょっと関係ないですけど、ボク、小中(学校)と皆勤賞です(ニヤリ)。
――冒頭に、“最速”でリングに戻るというような話もありましたが、少しでも早い復帰をしてIWGPを狙う理由というのは?
棚橋 やっぱり初期衝動ですよね。「プロレスラーになりたい」「なったらチャンピオンになりたい」っていう想いが一番の原動力というか。ボク、チャンピオンを目指さなくなった時が引退の時だと思っているので、ボクの目にIWGPが、ベルトが輝いて見える限りはチャンピオンを目指しますよ。だから「無理だ」と思ったら、ボクは気持ちが切れるのは結構早いと思います。引退の決断っていうのも含めてね。いまは「まだできる」っていう想いがあるから、復帰します。
――改めて、復帰戦の相手、ジェイ・ホワイト選手に関してはいかがですか?
棚橋 凱旋帰国して、(1月4日)東京ドームでやった2018年の時とは別人ですね。大舞台も経験してるし、いろんなタイプの選手と当たってるし、特にマディソン・スクエア・ガーデンでの試合の経験値なんかは計り知れないので、いまのジェイは自信に溢れてますよね。
――今回の復帰戦ではそんな自信に溢れた相手と対戦するわけですが。
棚橋 正直、かなりハードルが高いですね。凱旋帰国したジェイ・ホワイトにとって棚橋のハードルが高かったように、いま、ボクにとってジェイ・ホワイトっていうのは、非常に高いハードルですね。だから、この2年の間に立ち位置が逆転したのかもしれない。
――とはいえ、IWGPを目指すうえでは越えていかないとハードルだと思いますが。
棚橋 そうですね。2月の大阪(2月11日大阪府立体育会館大会)でベルトを獲られた悔しさ、リベンジもまだ終わってないので。
――復帰戦も目前に控え、ご自身の中で楽しみにされていることはありますか?
棚橋 ボクはプロレスラーなので、やっぱりリングに立ってないと、「自分は何者なんだ?」と思ってしまう時があるんですよ。だから、リングで勝ち取る勝利だったり、ベルトだったりっていうのはもちろん大事なんですけど、“リングに立つ”っていうことがボクにとっては一番の喜びですね。
――最後に、復帰戦に向けて意気込みをお願いします。
棚橋 皆さん、よく聞いてください。万全の態勢でリングに戻ります。棚橋の復帰を期待して、待っていてください!
■『BEST OF THE SUPER Jr.26』
6月5日(水) 18時30分~東京・両国国技館 <優勝決定戦>
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