現在、絶賛開催中の『BEST OF THE SUPER Jr.26』。並みいる強豪を向こうにして、“優勝候補筆頭”と言われる男が鷹木信悟。
新日本プロレス上陸から、約7カ月。この男はいま何を考えているのか? “The DRAGON”の本音を直撃インタビュー!(後編)
※このインタビューは『SUPER Jr.』開幕前に収録。
撮影/山本正二
■基本的には「大人しくしておこう」っていう意識はあった。そして、戦況をしっかり見ておこうと
――さて、鷹木選手。先日、選手日記の中で「謙虚も卒業する」という言葉がありました。これは新日本に来てからは、「一歩引いている」部分があったということなんでしょうか?
鷹木 まあ、一歩引いてというか、戦略を練るにあたって無理に攻めて失敗しないように、全体的な戦況を見ていたということだね。
――鷹木選手は新日本のリングに凄くスムーズに馴染んだ印象があったんです。その馴染んだ中から、「鷹木って凄いね」っていうファンの声がじわじわと上がってた感じで。
鷹木 そうなの? 反応は悪く無いかなとは思っていたけど。昨年は“無言実行”というか、黙って結果を残すことを意識していた。もちろん俺も人間だから感情的になったこともあるけど、基本的には「大人しくしておこう」っていう意識はあった。そして、戦況をしっかり見ておこうと。それはジュニアだけじゃなくてヘビーもそうだし、新日本プロレス全体に対して。なぜなら「俺はまだ試されてるんだ」という意識があったから。
――試されている、ですか。
鷹木 ウン。「鷹木ってどんな選手なんだ? どんなレスラーなんだ?」とみんなに試されている。だから、キャラクターどうこうよりも自分の一番大事にしているファイトスタイルを見てもらおうと。その意識が強かったから大人しくしていたというのはある。
――そういう「見られているな」という視線は、常に感じていたんですか?
鷹木 直感というか感覚的にね。(昨年10月)両国での初登場で俺が仮面を取った時にファンが「ワーッ!」と盛り上がってくれたから。それが驚いた歓声なのか、待ってましたという歓声なのかわからないけど、あの時の期待値は高かったと思う。「内藤のパレハは誰なんだ?」っていう中での俺だったからね。その期待値を裏切りたくないっていう思いもあった。
――期待してくれたファンの思いに応えたいと。
鷹木 だから焦らず、飛ばしすぎず、とりあえず黙って結果を残せるようにというのを心がけて、参戦当初は多くは発言もしなかったと思う。ただ、そんな中でもエル・デスペラードに頭をかち割られたりSHOに名前を出されたりと、徐々に感情的になってきたなとは思うけど。
■俺もいずれはこの新日本でシッカリ「意見」を言える人間になりたいと思ってる
――そういう意味では「まだフルスロットルじゃないよ」というお気持ちもありますか?
鷹木 それを見せるのが今回の『BEST OF THE SUPER Jr.』じゃないかな。初めての東京ドームでジュニアタッグタイトルを獲れたのは俺の一つのステータスになったし、2月の北海きたえーる大会でやった金丸(義信)&デスペとの防衛戦は一点攻めをされて、本当にしんどい中で勝った試合だったけど、会場の雰囲気も「キャリア15年にしてこんなに応援されたことがあったかな」っていうぐらい新日本のファンに後押しされた。そのあたりから、徐々に自分の考え方も変わってきた。それでも「まだファンからも会社からも試されているな」という思いはあるし、俺は今度の『BEST OF THE SUPER Jr.』が“最終テスト”だと思っているよ。
――まだテストは続いていましたか。
鷹木 だから、この『SUPER Jr.』の結果と内容次第で、ファンもそうだし新日本プロレスの上層部も俺の使い方について意見が出てくると思ってる。俺が「SHOとだけは同じブロックにしてくれ」という発言に関して、なぜ「ワガママ」という言葉を使ったかって言うと、まだ大きな結果を残していない人間の発言はただの「ワガママ」だと思うんだよ。これがオカダ(・カズチカ)、棚橋(弘至)、内藤(哲也)あたりのトップ選手が言うとたぶん立派な「意見」になると思う。
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