いよいよ開幕目前となった『BEST OF THE SUPER Jr.26』。今年が初エントリーながら、“優勝候補筆頭”の評価が高い鷹木信悟選手に直撃インタビュー! Aブロックで注目のSHO戦、ドラゴン・リー戦、石森太二戦をはじめ、全対戦相手に言及!
撮影/山本正二
■SHO戦は、あくまでも“通過点”に過ぎない。逆に「鷹木信悟はここまで強烈だったのか…」と身に沁みることになるんじゃないか
――鷹木選手、いよいよ『SUPER Jr.』のブロック分け、対戦カードが決まりました。開幕を間近に控えてどのような心境ですか?
鷹木 新日本プロレスに参戦してから7カ月、やっぱり感情論で言うとさんざんやってきたSHOと同じAブロックになったという部分かな。最近は俺に対して「シングルでは勝てるぞ!」という自信も見えるから、それにもカチンと来ていて「おまえなんか顔じゃねえよ!」っていう気持ちがある。
──開幕戦となる5.13仙台大会でいきなりSHO選手との公式戦が組まれましたけど、力の差をハッキリ見せてやると。
鷹木 まあ、俺もワガママとして「SHOだけは同じブロックにしてくれ」と会社に言ったからね。そのワガママが通ったのか、開幕戦で当たれるというのは好都合だよ。
──どちらもリーグ戦のダメージがない中での対戦になりますし。
鷹木 おたがいになんの言い訳もできないね。まあ、俺にとってもスタートダッシュするには最高の相手だよ。
──SHO選手は鷹木選手が新日本に来てからまだ3カウントもギブアップも奪われたことがないという事実があるので、「自分と当たるまでは負けてほしくない」という気持ちがあるらしいです。
鷹木 それはSHO側のストーリーとしては最高のシチュエーションかもしれないけど、俺の中ではあくまでも“通過点”に過ぎないから。逆に「鷹木信悟はここまで強烈だったのか…」と身に沁みることになるんじゃないか。
──その一方、いまの新日本のファンは鷹木選手の以前の活躍ぶりを知らない人も多いので、それこそSHO選手のライバルとして見ている人も多いと思います。それについて異論はありますか?
鷹木 新日本とファンはSHOに勝って欲しいと願ってるだろうな。たしかにアイツは叩けば響くし、やりがいのある相手だよ。ただし、俺が見ているのは“もっと上”だから。
――なるほど。
鷹木 一つ宣言しておくと、この試合、俺は真っ向勝負でいくから。SHOが言い訳出来ないようにしっかりとギブアップ、もしくは3カウントを奪ってやる。あともう一つ言わせてもらえば、SHOはずっと俺を目の敵にしているがこの試合が開幕戦のメインに組まれなかったというのはある意味、アイツの実力不足だ!(キッパリ)。
■俺は金丸が同じ“山梨県出身”のプロレスラーとしてデビューした時から知っていたし
──手厳しいですね。さて2戦目は5月15日の青森でのティタンとの一戦になりました。以前、お話を伺った時に「ルチャドールは苦手だ」という発言があったんですけど。
鷹木 あのティタンという選手は煽りVTRをちょっと観ただけなんだけど、若いのに非常に技術がありそうだな。俺はメキシコに行ったことがないので、本場のルチャを体感したことがない。そういった意味でも「苦手かな」とは思うね。
──ただ、ティタン選手は新日本流の闘い方に凄くアジャストしているので、想像よりはルチャっぽくないかもしれないです。
鷹木 なるほど。まあ、俺はルチャドールだろうが自分のスタイルを変えるつもりはないし、自分のプロレスを貫くだけ。
──付き合うつもりはないと。3戦目は5月18日、山形ビッグウイングでメインイベントに登場。そして相手は金丸義信選手ですね。
鷹木 まあ、金丸は隠し持った実力、隠し持ったナイフを持っているハズなんだ。いつもはウィスキーを隠し持っているけど……。
──うまいですね(笑)。
鷹木 ウィスキー以上の技術を持っていると思うんで、「要注意だな」とは思っているね。あと、やっぱり彼とは“同郷”というのが俺の中では意識する部分ではあるな。
──同じ山梨県出身でしたよね。
鷹木 俺は金丸が同じ“山梨県出身”のプロレスラーとしてデビューした時から知っていたし。
──やはり同郷の人間がプロレスラーになったことは、鷹木選手の中で重要な出来事だった?
鷹木 我が山梨県はジャンボ鶴田、武藤敬司という偉大なレスラーを輩出しているんだけど、金丸義信もその次のレスラーとしてクローズアップされてきたし、様々なベルトを獲ってきた実績もあるから、やっぱり意識はするよ。
──そしてこの試合、シングルでのメインイベントは鷹木選手が新日本に来てからは初めてになりますね?
鷹木 たしかに、この試合が初めてになる。まあ、残念ながら「山梨」じゃなくて「山形」なんだけれども……。「山」繋がりだし、いまから気合いが入っているよ。
■同じドラゴンを背負う者としては、ドラゴン・リーには負けたくないね。俺は日本代表を背負うつもりで出る
──気合いの入る理由は人それぞれと。続いては後楽園ホール3連戦、初日の5月22日(水)にマーティ・スカル選手と対戦します。
鷹木 じつはマーティー・スカルは、何年か前にイギリス遠征に行った時に同じ大会に出ていたんだ。彼がブレイクする前だったんだけど、「いずれ伸びてくるだろうな」っていう存在感はその当時からあった。たしか俺が去年10月の両国に初参戦した時にKUSHIDAとタイトルマッチをやっていた。「もの凄い実力者になったんだな」と思った記憶がある。……ただ、あの“指折り”はやられたくないな。
──逆に言うとアレだけは狙ってくるでしょうね。
鷹木 いや~、俺はジムが好きで、ああいうことをやられるとダンベルが持てなくなるからやめてほしいね。アレをやられてしまったら、その時点で心が折れそうだよ。それだけが憂鬱だな。
──それほどダンベルが好きでしたか。そして後楽園ホールの2日目、5月23日(木)は再びメインイベント、現IWGPジュニア王者のドラゴン・リーとの対戦ですから注目を浴びそうです。
鷹木 彼の試合を観ていると、凄く自信に満ち溢れているし、聞くところによるとメキシコでも何本もベルトを持っているらしいね。まあ、実力と実績も申し分ないっていったところだけど、俺は「その自信と実力の間にスキが生じるんじゃないか?」とにらんでいるんだ。彼のコメントを見てもわかるように欠場中の(髙橋)ヒロムの名前ばかり出してるだろ? 最初は、他の選手への挑発もあるのかなと思ったけど、最近のコメントを見ても「本当にヒロムにしか興味がないのかな?」と思うようになってきた。
──バックステージではデスペラード選手の名前を出したこともありますけど、ヒロム選手への思いは特別ですよね。
鷹木 まあ、彼は自分の世界観を持ちすぎているというか。きっと俺のことなんか全然知らないと思う。ただ、こう見えて俺は対戦相手ごとに戦略はちゃんと練るほうなんだよ。故郷の英雄、武田信玄公のようにね。
──なるほど。ドラゴン・リーも鷹木選手が「苦手」とおっしゃっていたルチャドールですけど、あまりそういう意識はなさそうですね。
鷹木 彼はアメリカでも試合をしているし、日本でも長く試合をしている。ただ、俺のプロレスがドラゴン・リーとやってどうマッチアップするかは楽しみかな。現王者に対して自分の実力をアピールするためにも、この一戦はシッカリ勝ちたい。
──現王者に勝てば、あとで大きな意味が出てくる可能性がありますから。もう一つ、「ドラゴン」という名前を背負っている者同士の闘いという部分は?
鷹木 まあ、メキシコと日本ではドラゴンの意味のニュアンスも違うだろうけど、同じドラゴンを背負う者としては、ドラゴン・リーには負けたくないね。俺は日の丸を背負うつもりで『SUPER Jr.』に出るから。
■タイガーとは“龍虎対決”。広島で対戦したけど、あのソバットはいつ飛んでくるかわからないほど速いよ
──日墨ドラゴン決戦ということですね。そして後楽園3連戦の最終日は金丸選手同様、厄介なテクニシャンのTAKAみちのく選手が相手になります。
鷹木 じつはTAKAみちのくにはデビューしたての頃、シングルマッチで負けてるんだよ。もしかしたら俺のことを一番わかっていて、うまく対応してくるのがTAKAみちのくかなと思っている。そういった点では一番のクセ者だろうね。とくにこの後楽園3連戦は疲労もダメージも蓄積されるだろうし、その最終日にTAKAみちのくっていうのは……、俺もカードを見た時に嫌な気分になったね。
──しかも前日の相手がドラゴン・リーでメインイベントですから、その試合終わりで気持ち的に若干のスキが生まれることも考えられますよね。
鷹木 もしかしたら、TAKAみちのく戦は俺にとっての鬼門になるかもしれないな……。
──そして、終盤戦に突入すると5月26日の千葉大会ではタイガーマスク選手との対戦です。
鷹木 言ってみれば、“龍虎対決”ということだな。まあ、新日本プロレスの歴史を考えるとタイガーの印象が強いかもしれない。でも、ここで俺が勝利することによってドラゴンというものが新たに根付くのならば、逆にいいタイミングかもしれない。
──加えて、タイガーマスク選手は強烈なキックや関節技などのエグい技術もたくさん持っています。
鷹木 そうだな。ジュニアタッグリーグの時に広島で対戦したけど、タイガーマスクのソバットはいつ飛んでくるかわからないほど速いよ。当たりどころが悪かったら、かなりしんどい思いをするかもしれない。
■今回の石森との試合は、第一に「勝ちたい」ね。「盛り上げたい」というよりは「負けたくない」っていう気持ちのほうが強い
──続いて5月29日の愛知県体育館大会ではジョナサン・グレシャムとの初対戦ですね。いまのところ情報収集中ですか?
鷹木 ジョナサンも日本の団体はいろいろ上がっているみたいで、このまえのROH大会で来日した時、俺は初対面かと思っていたら、じつは何度か会ってたみたいだね。彼は研究熱心な男なんじゃないか? 新日本のリングで生き残っていくためのクレバーさを感じるね。
──あと“オクトパス”の異名どおり、絡みつくような関節技の持ち主ですね。
鷹木 正直、関節技主体で来る相手は得意じゃないんだ。俺が新日本プロレスに参戦してから3カウント奪われていなかったり、ギブアップしてないということが話題になっているけど、言ってみればサブミッションを狙ってくる相手がそれほどいないというのもまた事実だから。そのへんの弱点をどう改善していくかというのも課題だね。しっかりと研究してジョナサンとの公式戦に臨みたいね。
──そしてAブロック最終戦が5月30日の愛媛大会なんですけど、ここで遂に待望の一戦が組まれました。同年齢の石森太二選手とのシングルマッチです。これは感慨深いものがあるんじゃないですか?
鷹木 まあ、石森に関しては俺がデビューする前のまだハタチぐらいの時、それこそ俺は浜口道場で内藤(哲也)たちと一緒に練習していた時期に、アイツはすでに東京ドームで試合をして地上波にも出ていたから。
──日本デビュー戦があの伝説の2003年1月19日の『WRESTLE-1』東京ドーム大会だったんですよね。
鷹木 あれを観た時に、悔し涙を流したのを憶えているよ。俺はまだまだプロに行けるレベルじゃないと思って修行中の身だったのに、一方で同い年の石森は東京ドームで華やかに試合をしている……。言ってみれば、俺はアイツのことを16年前から意識していたんだ。
──しかも、『SUPER Jr.』公式戦の最終戦ですから。星取りにもよりますけど、確実に“勝ち”が必要な局面になりそうです。
鷹木 純粋に負けたくないなと。いまは集まることもなくなったんだけど、石森、飯伏(幸太)、内藤で集まると「俺たちの世代でプロレス界を盛り上げていこうよ」って思いをみんな暗黙のうちに抱いていたんだ。
――知る人ぞ知る昭和57年会の集まりのことですね。かつて同年齢のレスラーたちが集まって、食事会を行っていたという。
鷹木 そんな中で、飯伏と内藤がニューヨークでタイトルマッチをやってあれだけの大歓声を浴びて、アメリカのお客さんを沸かせているのを見たら、「俺も石森との試合で盛り上げたい」っていう気持ちもあるにはある……。ただし、今回の試合は第一に「勝ちたい」ね。「盛り上げたい」というよりは「負けたくない」っていう気持ちのほうが強い。
──それは石森選手も鷹木選手に対しては同じ気持ちがあるかもしれないですね。
鷹木 どうだろうね? 彼はあまり感情を出すタイプじゃないというか、読みづらいところがあるから。でも、根は凄い真面目なんだと思う。努力家で練習熱心だし、プロ意識が非常に高い男だと思うよ。
──それはあの身体を見れば一目瞭然ですよね。
鷹木 ハッキリ言って、身体つきや運動神経では彼には勝てない。彼は本当に凄いよ。だけど、俺は最終的には「凄い奴じゃなく強い奴が勝つ」と思っているから。「どっちが強いか決めようじゃないか?」。石森との試合は、これに尽きるね。
■キャリア15年になるけど、両国のメインは一度も経験したことがない。だけど、このタイミングで両国のメインに立てたなら逆にこれも運命……
──さて、そして『SUPER Jr.』優勝決定戦は両国国技館大会になるんですが、鷹木選手でも両国のメインは経験したことがないと伺いました。
鷹木 キャリア15年になるけど、一度も経験したことがない。だけど、このタイミングで両国のメインに立てたなら逆にこれも運命……。内藤の言葉を借りれば「デスティーノ」ということになるのかな?
――鷹木選手のドラマとして考えたら、最高の流れですね。
鷹木 だから、誰と優勝決定戦をやるとかいまは考えられない。新日本に参戦し始めて1年も経たずに両国のメインに立てるチャンスが来た、というのはモチベーションとして物凄い高いし、しかも初登場が前回の両国だったという点から考えても実現出来たら感慨深いな。
──なるほど。優勝決定戦の相手は考えられないということですけど、あえて闘いたい選手の名前を出すならどなたになりますか?
鷹木 やっぱり、L・I・JとしてはBUSHIになるだろうね。ずっと組んできた中で同門対決はやってみたいな。あとは俺が見ている中で実力者だと思うのは世界中で人気沸騰中のバンディードと1.4東京ドームで飯伏から勝利した(ウィル・)オスプレイ。
──ちょっと意外な名前ですけど、オスプレイ選手は現在無差別級でやっている部分もあるし、志向としては鷹木選手に近いものがあるかもしれないですね。いずれにしろ非常に楽しみな『SUPER Jr.』です。
鷹木 今回の参加選手が20人っていうのは過去最多って聞いたけど、こっちにとっては楽しみどころか非常に過酷なリーグ戦だよ。でも、一戦一戦、オンリーワンのインパクトを残したいと思ってる。そのうえでシッカリと結果も残す。今回の『SUPER Jr.』、俺が一番こだわるのは、誰にも文句を言わせない“結果”だから。
※インタビュー後編は、新日本プロレスのスマホサイトで近日公開!
新日本プロレス参戦から半年……現在の心境と、飯伏、内藤への思いも激白!
■『BEST OF THE SUPER Jr.26』
5月13日(月) 18時30分~宮城・仙台サンプラザホール <開幕戦>
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※「特別リングサイド」「2階指定席」は残りわずかとなりました。
5月14日(火) 18時30分~宮城・仙台サンプラザホール
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※「2階指定席」は残りわずかとなりました。
5月15日(水) 18時30分~青森・青森県武道館
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5月16日(木) 19時~青森・青森産業会館
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5月18日(土) 18時30分~山形・山形ビッグウイング
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※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。
5月19日(日) 16時~山形・山形ビッグウイング
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※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。
5月22日(水) 18時30分~東京・後楽園ホール
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5月23日(木) 18時30分~東京・後楽園ホール
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5月24日(金) 18時30分~東京・後楽園ホール
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※「特別リングサイド」「リングサイド」「指定席」は完売となりました。
※座席指定席券が完売のため、「立見(東側)」「立見(西側)」「立見(南側)」を5月1日(水)10時より「ローソンチケット」にて発売いたします。
前売で予定数に達した場合には当日券の販売はございませんので予めご了承ください。
★後楽園ホール大会の「立見券」は、2019年5月22日(水)『BEST OF THE SUPER Jr.26』より、「エリア指定」「前売販売」「整理番号順の入場」を導入させていただきます。
詳細はこちら⇒https://www.njpw.co.jp/191244?category=6
5月26日(日) 18時30分~千葉・幕張メッセ国際展示場・7ホール
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※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。4月26日(金)現在「ローソンチケット」にてお取り扱いがございます。
5月29日(水) 18時~愛知・名古屋国際会議場・イベントホール
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5月30日(木) 18時30分~大阪・大阪市中央体育館・サブアリーナ(丸善インテックアリーナ大阪)
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※「ロイヤルシート」「2F指定席」は完売となりました。
※「指定席A」「指定席B」は残り僅かとなりました。
5月31日(金) 19時~愛媛・アイテムえひめ
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6月3日(月) 18時30分~岡山・ジップアリーナ岡山
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※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。
6月5日(水) 18時30分~東京・両国国技館 <優勝決定戦>
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※「砂かぶり」はファンクラブ先行にて完売となりました。「ローソンチケット特別先行」「闘魂SHOP先行発売」及び一般発売でのお取り扱いはございません。
※「2F特別席」は残りわずかとなりました。