5月4日(土・祝)福岡国際センター大会での石井智宏とのシングル戦へ向けて、各地で凄まじい攻防を繰り広げているEVIL。
ここ最近、結果が出ていない鬱屈した状況から、長岡で一気に火が付いた抗争劇。さらにEVILが言及する“新日本プロレスへの闘い”の意味とは?
撮影/タイコウクニヨシ
■石井とはコレといったキッカケがあったわけじゃないが、おたがいの気持ちに一気に「バーン!」と火が付いたような感覚があった
――さて、EVIL選手。ただいまシリーズ真っ最中ですが、石井智宏選手とのシングル戦を前に、いまの手ごたえは?
EVIL 手ごたえ? ……そもそも、俺と石井智宏との闘いは5.4福岡の前哨戦という感じにとらえられているかもしれないが、俺の中にはそういう気持ちはないんだ。
――あ、単なる前哨戦とはとらえていないですか。
EVIL 俺の中では、石井智宏とは日々のタッグマッチも一戦一戦が“勝負”。そういう姿勢がどの試合にも出ているんじゃないか? 俺が持っている石井智宏への負けたくない気持ち、石井智宏の俺に対する気持ちが。
――今シリーズ、いろいろな闘いの構図がある中でも、突出して会場を沸かせていますよね。ことの始まりは、『NEW JAPAN CUP』(以下、『NJC』)最終戦の3.24長岡大会でした。
EVIL ああ、あの長岡のタッグマッチ(飯伏幸太&石井智宏&田口隆祐&成田蓮vs内藤哲也&EVIL&BUSHI&鷹木信悟)だな。あの時、俺はいまの自分の状況、結果が出ていない部分のくやしさ、自分の中への怒り……。そうした鬱屈とした中で、たまたまメンバーの中に石井がいた。そして、どちらからともなく自然と“火が付いた”感じだった。
――たしかに『NJC』の敗戦を含め、去年から今年にかけてシングル戦線でのEVIL選手は、大舞台での結果が出ていないというか。
EVIL もちろん対戦相手との闘いの中でも、自分の存在感や“幅”は見せられてはいたと思う。ただし、クリス・ジェリコやザック・セイバーJr.との試合に関しても、なかなか結果がついてきていない苛立ちがあった。俺の中にある“反骨”の煮えたぎる気持ちが溜まっていったというかな。
――そんな時、長岡で石井選手と向かい合うことで一気にスパークしたというか。
EVIL まあ、コレといったキッカケがあったわけじゃないが、おたがいの気持ちに一気に「バーン!」と火が付いたような感覚があった。あの時、自分の気持ちをぶつける相手としてたまたま目の前に石井智宏がいた。だが、石井智宏じゃなかったら、ここまでの闘いの“売り買い”はなかったような気がするな。
――なるほど。その『NJC』でいうと、EVIL選手はザック選手に1回戦負け、内藤選手は飯伏選手に1回戦負け。L・I・Jの中では、SANADA選手だけが決勝に進出し気を吐きました。パートナーの活躍には刺激を受けたのでは?
EVIL それに関しては、なんかのインタビューで内藤哲也が、SANADAが上がったことに関して、「俺以上にEVILも嫉妬していたと思いますけど」と発言していたんだが……。俺の正直な気持ちを言わせてもらうと、そういう気持ちはまったくないな。
――あ、SANADA選手の活躍にジェラシーやくやしさは感じなかったですか。
EVIL そうだ。なぜなら俺はここ数年、一緒にタッグを組んでいたことで、SANADAの凄さを何度も目の当たりしていた。そんな自分からすれば、今回の活躍も「当然だろう」という気持ちでしかない。SANADA本来のポテンシャルを考えれば、ごくごく当然の結果にすぎない。
■俺の中では、石井智宏を“壁”とは思っていない。石井も壁になろうと思ってレスラーをやってないだろ
――あらためて石井戦に関して伺いますが、意外なことにシングルマッチはまだ2回しかやっていないんですね。
EVIL 2016年の『NEW JAPAN CUP』1回戦(大田区体育館大会)と、同じ月の尼崎大会(ROH世界TV選手権試合)、その2試合だけだな(EVILの通算2戦2敗)。
――そこから3年間の空白があったわけですが、ここまで石井智宏という選手のことをどこかで意識していた部分はありましたか?
EVIL ……まあ、俺の中でプロレスラーを“意識しているレスラー”と“意識していないレスラー”の二つに分類するとするならば、石井智宏は“完全に意識しているレスラー”のワクに入るだろうな(ニヤリ)。
――石井智宏という選手というのは、新日本のヘビー級戦線の中で闘う選手にとって、確実に壁として立ちはだかってくる選手だと思うんですが?
EVIL 俺の中では、石井智宏を“壁”とは思っていない。石井も壁になろうと思ってレスラーをやってないだろ。頂点に立つ道のりでぶつかり合っただけだ。
――なるほど。壮絶な突貫ファイトと圧倒的な試合クオリティを誇る石井選手ですが、EVIL選手の中ではどんな存在なんでしょうか?
EVIL これは4.24後楽園大会のコメントでも言ったんだが、一言でいえば「絶対、負けたくない相手」だ。
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