大好評の外国人選手専門インタビューコーナー『YOUはどうして新日本へ?』に、鈴木軍から狂乱の“アメリカン・サイコ”ランスアーチャーが登場!
衝撃の新日本マット登場から8年……。インテリジェンスも感じさせる“K.E.S”のハイタワーが己のライフストーリーを語る!
聞き手/鈴木佑
通訳/MIZUKA
撮影/山本正二
■この俺をナメるな! ランス・アーチャーの能力は俺が一番知っている。俺をただのタッグ屋だと思ったら大間違いだぞ!
――今回はアーチャー選手の半生を中心に伺いたいと思います!
アーチャー ナニ? 俺の半生だと……? もし、くだらないことを聞いたらどうなるか、ユーはわかってんだろうな?(ギロッとにらみつける)。
――ハイ。質問にはくれぐれも気をつけます(汗)。まず、半生を振り返る前に、先シリーズの『NEW JAPAN CUP』二回戦でのウィル・オスプレイ選手との一戦について……。
アーチャー (さえぎるように)オイ! オマエ、オレの言うことを聞いてたのか? いきなり俺が負けた試合に触れやがって!
――ス、スミマセン……(汗)。ただ、結果は残念なものになりましたが、ファンはあらためてアーチャー選手の怪物的な強さを目の当たりにし、今回の『NJC』屈指の好勝負という声も高いのですが……。
アーチャー フン。まあ、俺のSNSにも世界中からそういう声が届いたし、実際に戦っていて俺もエキサイトしたのはたしかだな。
――最後はオスプレイ選手がコーナーを利用してあなたの巨体を担ぎ上げ、ストームブレイカーを決めました。あの直前、あなたは雪崩式攻撃を狙っていましたが、どんな技にトライしようとしていたのでしょうか?
アーチャー 俺が去年の1.4東京ドームで、EVILに雪崩式エクスプロイダーをお見舞いしてやったのを覚えているか?
――ハイ。あの技のダメージでEVIL選手は一時、戦闘不能状態に陥りましたね。
アーチャー フフフ。そのとおりだ。オスプレイとの試合では、あれ以上にダメージを与える雪崩式の投げ技を考えていたが、まんまとヤツの脱出を許してしまった。それがあの試合での最大のミステイクだ。
――ジュニアヘビー級ながらヘビー級戦線でも結果を残しているオスプレイ選手について、どのように評価していますか?
アーチャー ああ? オスプレイについて話せって?(天井を見上げて) ……まあ、いい。ここは正直に答えてやるよ。オレはオスプレイをプロレスの“フューチャー”だと思っている。俺のキャリアは19年になるが、未来を感じさせる若いレスラーとファンを興奮させる試合ができたことに、手応えも感じた。ただし、この試合に関しては気に食わないことがある!(大声で)
――な、なんでしょうか?
アーチャー ファンの中には「アーチャーがオスプレイとあんなハイレベルな試合ができると思わなかった」という声もあるようだが、この俺をナメるな! ランス・アーチャーの能力は俺が一番知っている。俺をただのタッグ屋だと思ったら大間違いだぞ。
――シングルプレイヤーとしても大きな力を秘めている、と。
アーチャー オスプレイはただのジュニアヘビーのファイターじゃない。ただ、この俺もただのスーパーヘビーじゃないってことだ。次にヤツと当たるときは、俺のさらなる力を証明してやるよ(ニヤリ)。
■イエス! スティングこそマイ・ヒーローなんだ!
――では、ここからは半生について伺わせてください。アーチャー選手が生まれたのはテキサス州の小さな街だそうですね。
アーチャー イエス。ハーニーという人口5000人くらいのテキサスらしい田舎町だ。実家は俺の曽祖父の代から薬局を経営していた。いわゆる“街の科学者”だな。地元の誰もが来るような場所だから、ある種のスモール・コミュニティになっていた。
――そういうお家柄ということは、アーチャー選手も学生時代は成績が優秀だったのでは?
アーチャー フフフ。父親が教育熱心だったこともあり、自分でいうのもなんだが勉強もスポーツも優秀だった。昔から身体も大きかったしな。
――しかもあなたはハンサムですし、さぞかしモテたのでは?
アーチャー ユー、よくわかってるじゃないか?(ニヤリ)。まあ、「若い頃は」というエクスキューズはつくけどな。ハッハッハッ!
――ちなみにスポーツはいろいろなものをやられていたとか?
アーチャー ハイスクールのときは春にベースボール、秋にアメリカンフットボール、冬はバスケットボール。ベースボールのポジションはピッチャーで、速球派というよりは変化球が得意だった。とくにカーブやチェンジアップでバッターが驚くのを見るのは痛快だったな。
――日本で野球観戦をしたこともあると伺ったのですが?
アーチャー ああ、東京ドームやヨコハマスタジアムには観戦に行った。個人的には会場で観るならメジャーリーグよりもジャパンのほうがエンジョイできるな。メジャーにはジャパンのような外野席の応援団がないから、みんなで楽器を鳴らして合唱しているのを見るのがおもしろいよ。日本のベースボールはアメリカのカレッジスクールのノリに近いな。
――では、プロレスに興味を持ち始めたのはいつ頃でしょうか?
アーチャー 俺がハイスクールに通っていた1994年、17歳の頃だ。最初に観たのはWCWの『マンデー・ナイトロ』。当時、ナガタ(永田裕志)や(獣神サンダー・)ライガーが出ていたのを覚えている。
――90年代はWCWと提携していた新日本のレスラー陣がたびたび参戦してましたね。とくに好きなレスラーはスティング(WCWやWWEで活躍し、新日本にも1990年代にたびたび来日。2016年に引退)だそうで。
アーチャー イエス! スティングこそマイ・ヒーローなんだ(目を輝かせて)。
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