現地時間・4月4日、マディソン・スクエア・ガーデン大会を翌々日に控えて、新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーが『WrestleCon Supershow』に参戦した。
■ハリケーン、X PAC、そして獣神サンダー・ライガーの“レジェンドトリオ”に大熱狂!
ライガーのカードは未発表だったが、なんとサプライズでX PAC(ショーン・ウォルトマン)、ザ・ハリケーン(ハリケーン・ヘルムズ)という“レジェンドトリオ”を結成して、大歓声を浴びた。
この日の『WrestleCon Supershow』には、参戦のみ発表されていたライガー。第5試合では、まずCaleb Konley、 Jake Manning、 Zane Riley.の悪漢トリオが憎々しく登場。場内はブーイングに包まれた。
しかし、ここからはザ・ハリケーン、X PACという元WWEスーパースター二人が次々に登場すると場内は大騒ぎ。それが最高潮に達したのは、入場シーンの最後に場内に『怒りの獣神』が響いた瞬間だった。
場内は大熱狂、スタンディングオベーションで迎える中、ライガーが堂々のリングイン。X PAC、ハリケーンと手を挙げると、色とりどりの紙テープが舞って、大「ライガー」コールが発生!
試合でも、先発を買って出たライガーは、いきなり変形カンパーナから得意のロメロ・スペシャルを決めて場内をどよめかせる。試合中盤はハリケーンが相手チームに捕獲されて苦しい展開が続いたが、代わったライガーが掌底を連射して形勢逆転。
ここからライガーもつかまる時間が続いたものの、試合終盤にライガーが奮起。Manningに強烈な掌底を叩きこんだが、これはカットされてカウント2。最後は、必殺の垂直落下式ブレーンバスターで沈めてみせた。
試合後、X PACとハリケーンはマイクで最大限のリスペクトをあらためてライガーに表明。会場からは「サンキュー・ライガー!」の大合唱が巻き起こり、感動的なエンディングとなった。
■CMLL直輸入! ドラゴン・リーvsバルバロ・カベルナリオが熱戦を展開!
この日は、その他にも数多くの新日本プロレス関連選手が登場。まず、4.6MSGでIWGPジュニアヘビー級選手権・3WAYマッチが決定しているドラゴン・リーは同じCMLLのバルバロ・カベルナリオとシングルで対戦。
おたがいにデンジャラスな空中殺法を惜しみなく出し合った両者。リーは、カベルナリオを逆さづりにして、ダイビングフットスタンプスタンプでマットへ串刺しにする得意ムーブで追い込み、最後はデスヌカドーラでマットに沈めた。
試合後は、おたがいをたたい合った両者がガッチリ握手を交わすと、場内からあたたかい拍手が巻き起こった。
■MSGの棚橋戦へ向けて死角なし! ザック・セイバーJr.が貫録のタップ勝利!
第7試合では、4.6MSGで棚橋弘至からの挑戦を受ける“ブリティッシュヘビー級王者”ザック・セイバーJr.が、シェイン・ストリックランドとのノンタイトル戦でシングル激突。
ザックへのチャレンジマッチ的な意味合いが含まれたこの試合、新進気鋭のストリックランドがインサイドワークでザックを追い詰めて好勝負を展開も、最後はザックがタップアウト逆転勝利をもぎとり、棚橋戦へ向けて好調ぶりをアピールした。
■注目のハイフライヤー対決! ウィル・オスプレイがバンディ―ドから怒涛の勝利!
メインイベントの第9試合には、NEVER無差別級王者のウィル・オスプレイが登場。MSGではROH世界TV王者のジェフ・コブとのWタイトル戦に挑むオスプレイが、同じくMSGに出場してIWGPジュニア3WAY戦に挑むバンディ―ドと注目のシングルマッチ。
入場時にはバンディ―ドに世界有数のハイフライヤーである両雄は、試合開始からエンジン全開。おたがいにスピーディな場外ダイブを炸裂させて、会場の沸点を一気に上げる。
ド級の空中殺法だけではなく、二人が気迫むき出しでエルボーやチョップを打ち合う真っ向勝負に、場内はさらにヒートアップ。中盤には、オスプレイのストームブレイカーを切り返してパワーでも互角の勝負を見せたバンディ―ド。
だが、試合終盤はオスプレイが、レインメーカー風のカウンターラリアットからオスカッターをズバリ。これは返したバンディ―ドだったが、最後は今度こそストームブレイカーを炸裂させて、バンディ―ドから勝利を収めた。
試合後、オスプレイはバンディ―ドをマイクで称賛すると、場内からも「バンディ―ド」コールが巻き起こる。MSG直前に、死闘を展開した二人は正座して礼、最後は抱き合って健闘を称え合った。