新日本プロレスリング株式会社は、3月18日(月)東京・後楽園ホールにて、2016年以来となる『2020年度新卒会社説明会』』を開催。前回を上回る約500名の応募人数があり、たくさんの就活生が集合。
ハロルド・ジョージ・メイ社長、棚橋弘至選手が登壇して、新日本プロレスの会社説明を行ったあと、特別試合が2試合行われた。
■第1試合は、海野翔太&成田蓮vs辻陽太&上村優也の“ヤングライオン同士”のタッグマッチ!
試合前から気合十分の4選手。上村が成田を挑発し、先発を要求。
成田と上村はリストの取り合いから、スピーディーなグランドの攻防を展開。
続いて、上村がヘッドロックで締め上げ、ショルダー・タックルで成田をぶっ飛ばすと、場内からは歓声が沸き起こる。
上村は辻とタッチをかわすと、合体のショルダー・タックルもお見舞い。
辻の強烈な張り手に「オッ!」と場内が沸く中、辻とタッチした上村も強烈な張り手を決めていく。
苦しい状況の成田は渾身のショルダー・タックルで上村をなぎ倒すと、海野とタッチ。
海野はストンピングの連打、バックエルボーから上村の胸板にランニング低空のドロップキックを的中させペースを握ると成田とタッチ。
成田はボディスラム、ショルダースルーで上村を投げ捨て、逆方エビ固めでガッチリ絞り上げると、場内から「上村!」と声援が飛ぶ。
これに応えるように、上村は力を振り絞りロープへエスケープ。
成田とタッチした海野は、エルボーの連打で追い込んでいくが、ここで上村がカウンターのドロップキックで反撃。
上村と代わった辻は海野をショルダー・タックルからボディスラムでリングに叩きつけると、逆エビ固めの体勢へ。
海野はこれを嫌いロープへ逃れるが、辻は攻撃を手を緩めず、エルボーの連打、上村と合体のドロップキック、トレイン攻撃からアバランシュホールドを畳みかけるが、これはカウント2。
さらに、辻は逆エビ固めで海野を締め上げると、「翔太!」コールが沸き起こり、これで奮起した海野はロープブレイク。
ここでリングインした成田とトレイン攻撃からミサイルキックを的中させると、今度は海野がリング中央でお返しの逆エビ固めを極め、粘る辻からギブアップを奪った。
試合後には、来場した就活生から4選手へ大きな拍手が送られた。
【第1試合 20分1本勝負】
〇海野翔太&成田蓮(11分18秒 逆エビ固め)上村優也&辻陽太●
■第2試合は、“ROPPONGI 3K”ロッキー・ロメロ&SHO&YOH vs“鈴木軍”金丸義信&エル・デスペラード&TAKAみちのくの6人タッグマッチ!
入場曲に合わせて就活生の手拍子もする中、両チームがそれぞれ入場。
両チームへの声援が飛び交う中、ゴング前から鈴木軍がROPPONGI 3Kを襲撃。
リング上では、金丸が「オイ、小僧!」とSHOを挑発すると、カットインしたYOHがSHOと連携をみせ、ペースを取り戻す。
SHOとタッチしたロッキーは「カネマル、ナカスゾ、コノヤロー!」と張り手をお見舞いし、ヘッドシザース・ホイップ、串刺しラリアットの連打も決めていく。
だが、鈴木軍もすぐさま場外戦に持ち込み、ROPPONGI 3Kを分断。
鉄柵、鉄柱、パイプ椅子へROPPONGI 3Kを叩きつけていく。
戦場がリング上に戻っても、デスペラードがすぐさまロッキーを場外に投棄。
再び鈴木軍は場外戦を仕掛け、グロッキー状態のロッキーは場外カウント19でなんとかリングに戻るも、待ち構えていた金丸がDDTからガッチリとキャメルクラッチで締め上げていく。
苦しい状況のロッキーは代わったデスペラードに対し、フェイント式ニールキックで反撃に出ると、やっとタッチに成功。
ロッキーのタッチを受け気合十分のSHOは強烈なスピアを突き刺すが、デスペラードもスパインバスターですぐさま応戦し、ヌメロ・ドスを極めていく。
苦しい表情のSHOに対し、場内から「SHO!」と檄が飛ぶと、SHOはこれをなんとかロープへ逃れ、カウンターのラリアットを的中させ、YOHとタッチ。
YOH対TAKAの場面、TAKAがサミングからフロントハイキック、金丸との連携でランイングニーを叩き込む。
だが、YOHもジャンピング・エルボーアタックで反撃に出ると、ファルコンアローからSHOと合体のジャンピングニーも的中させる。
さらに、ここを勝機とみて3Kを狙うが、これは金丸とデスペラードがカット。
だが、すぐさまロッキーがスワンダイブ式のミサイルキック、トペ・スイシーダで金丸&デスペラードを蹴散らすと、今度こそSHO&YOHが3Kを炸裂させ、TAKAから3カウントを奪った。
試合後、マイクを握ったYOHが、「後楽園ホールにいい風吹いた!今日はね、2020年、新日本プロレス会社説明に来てくれて、ありがとう(※大きな拍手が沸き起こる)。でね、感想が聞きたいんだけどさ、今日楽しかったかな?(※『楽しかった!』と大きな拍手が沸き起こる)もしね、『プロレスすごいな』と思ったら、ROPPONGIコールしてもらってもいいですか?(※大ROPPONGIコールが沸き起こる)。ありがとう。伝わったってこと、すごく嬉しく思います。これね、きっとパートナーのSHOくんも俺と一緒の気持ちだと思うんだ。ねぇ、SHOくん?」とSHOへマイクを手渡そうとする。
SHOは苦笑いでこれを拒むと、場内からSHOコールが沸き起こり、これに応えるようにマイクを握ったSHOは、「ハイ。YOHさんと同じ気持ちです」とマイクをすぐさまロッキーにマイクを手渡した。
マイクを預かったロッキーにもロッキーコールが沸き起こると、「コラクエン、コンニチハ!」と挨拶。
続けて、「スイマセン。ニホンゴハ、ゼンゼンシャベレナイノデ。ゴメンナサイ。(※英語で)自分は英語を話します。ぜひ、英語を勉強してください。なぜなら、それはとても大切なことだからです。我々レスラーには、オーストラリア、ニュージーランド、UK、メキシコ、USAの選手がいます。なので、英語を勉強することは非常に大切です。一言いわせてください。(※日本語で)ガンバッテクダサイ。(※英語で)皆さんのご活躍を期待しています。皆さんもSHOとYOHのように、チャンピオンになることができます。皆さんも人生においてチャンピオンを目指してください。オーケー?」と熱いメッセージとともに問いかけをすると、就活生は首を縦に振り大きな拍手で応えていた。
再びマイクを握ったYOHは、「ハイ。英語のわかった人いますか? いまのロッキーさんの話した言葉、入社試験に出るので(※会場から笑いが沸き起こる)、いま、外国人の方が多いので、英語を覚えておいて損はないと思います。じゃないとね、ボクとSHOみたいに『イエス』しか言えなくなるから。ホント今日はこの場で試合ができて、新日本プロレスをみせれて、ボクたちも誇りに思ってます。それで新日本プロレスをもっと届けいから、もっと広めたくて、もっとみんなと繋がっていたいから。だからさ、俺たちと一緒に新日本プロレスの未来をつくっていきます(※大きな拍手が沸き起こる)。今日の会社説明会を見て、受けて、『新日本プロレスに入りたいな』と思った人?(※就活生が一斉に挙手)オッ! オーケー、じゃあ、約束だよ。そんなにみんなに、明日も、いい風が吹きますように!」と就活生にエールを送り、締めくくった。
就活生が大きな拍手で選手を見送る中、ROPPONGI 3Kは客席を周回し、就活生とタッチを交わすと、最後に就活生をバックに記念撮影をし、リングをあとにした。
【第2試合 30分1本勝負】
〇YOH&SHO&ロッキー・ロメロ(12分53秒 3K→エビ固め)金丸義信&エル・デスペラード&TAKAみちのく×