さまざまな“外国人レスラー”にライフストーリーを聞くインタビュー新連載!その名も『YOUはどうして新日本へ?』
今回もいま伸び盛りのデビッド・フィンレーが登場! 親父がデイブ・フィンレーという超サラブレッドの血を受け継ぎながら、新日本プロレス道場の門を叩いたフィンレー。
インタビュー「後編」は、フィンレーのデビュー戦、新日本道場での修行時代、そしてライバルのジュース・ロビンソン、ジェイ・ホワイトにも言及!
撮影/山本正二
聞き手/鈴木佑
通訳/小池瑞香
■観客も“あのデーブ・フィンレーの息子”という目で見ているし、「親父に恥を欠かせるわけにはいかない!」と
――前編では12年12月22日、フィンレー選手が19歳のときにドイツEWPでデビュー戦を迎えるところまで伺いました。
フィンレー ウン。デビュー戦の相手はビッグバン・ウォルターという巨漢の選手だったんだけど、とにかく夢中で立ち向かったのは覚えているよ。観客も“あのデーブ・フィンレーの息子”という目で見ているし、練習期間こそ短かったけど「親父に恥を欠かせるわけにはいかない!」と思ったから。でも、試合終盤にダニー・コリンズっていう選手が乱入してきたから、不完全燃焼になって。
――荒れ模様のデビュー戦だったんですね。
フィンレー でも、話はこれで終わらなくてね(ニヤリ)。なんと、ボクを助けるために親父がリングに上がってきたんだ!
――それは会場も盛り上がったでしょうね!
フィンレー そうなんだけど、何よりボク自身がビックリしたよ(苦笑)。そうしたらロビー・ブルックサイドも駆けつけてきたから、急遽ボクと親父がタッグを組んで、コリンズ&ブルックサイド組と試合をすることになって。
――デビュー戦の日に番外戦として親子タッグが実現した、と。相手のコリンズ選手とブルックサイド選手もイギリスマット界の実力者ですし、新人としてはありえないシチュエーションというか(笑)。
フィンレー しかも親父がいきなり「これは俺の引退試合だ!」って宣言したから、もうわけがわからず「エッ? エッ!?」って感じの連続だったよ(笑)。
――急展開すぎてについていけなかったと(笑)。
フィンレー さらに試合はストリートファイト形式になって、気づいたら親父が勝ってた(笑)。いろいろ感情が追いつかなくて試合自体はあんまり覚えてないんだけど、終わったら会場は大興奮だったし、あらためてデーブ・フィンレーは偉大なレスラーなんだなって思ったよ。
――自分のプロ初陣の日に父親とタッグを組んで、さらにそれが父親の引退試合とは、これだけドラマチックなデビュー戦を迎えた選手もいないと思います(笑)。
フィンレー そうかもしれないね(笑)。で、親父は試合後にボクを抱き寄せて、耳元で「これで今日からおまえも“男”だ」ってささやいてね。
――さすがデーブ・フィンレー、シブすぎます!
フィンレー フフフ。あのときは自分の心に永遠に残る瞬間だったよ。
■イギリスではライガーサンと6人タッグで当たったし、そのときにタナハシサンにも会ってるよ。
――そのお父さんがWCWやWWEで活躍していた頃、バックステージでいろんなレスラーたちと会う機会も多かったのでは?
フィンレー そうだね、学校が長い休みのときは親父の巡業に付いていってたし、一流どころのレスラーたちをそばで眺めることができたよ。そうだ、ボクとクリス・ジェリコとのストーリーはおもしろいかもしれないな(笑)。
――あのジェリコ選手とのエピソードですか、ぜひ教えてください!
フィンレー あれはまだボクが5歳くらいの頃かな。WCWで親父がジェリコと試合したことがあったんだ。結果はドローだったんだけど、バックステージにジェリコが戻ってきたときに、ボクが「オマエなんか大嫌いだ!」って両手をブンブンと振り回してパンチしたんだ(笑)。
――ハハハハ! かわいすぎますね(笑)。
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