さまざまな“外国人レスラー”にライフストーリーを聞くインタビュー新連載!その名も『YOUはどうして新日本へ?』
第2回は、いま伸び盛りのデビッド・フィンレーが登場! 親父がデイブ・フィンレーという超サラブレッドの血を受け継ぎながら、新日本プロレス道場の門を叩いたフィンレー。
2回に渡ってお送りするインタビュー「前編」は、フィンレー選手のグリーンボーイ時代、そして知られざるフィンレー家の謎にも迫ります!
撮影/山本正二
聞き手/鈴木佑
通訳/小池瑞香
※以下、コラムの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■新日本のドージョーには約1年半いたんだけど、最初の頃は肉体的にも精神的にもつらかったなあ……
――さて、フィンレー選手。あなたの初来日は2015年の5月なので、それから約3年8カ月が経ちましたね。
フィンレー そうかあ、もうそんなになるんだね。振り返るとあっという間だったのかなあ……、いや、ドージョー(道場)にいた頃は時間が過ぎるのを凄くゆっくり感じたけどね(苦笑)。
――それだけ道場生の頃はたいへんだった、と(笑)。
フィンレー イエス。ドージョーに入ったあと、8月の『G1 CLIMAX』が終わって休みをもらうまでは、自分の家にも一度も帰れなかったし。結局、ドージョーには約1年半くらいいたんだけど、最初の頃は肉体的にも精神的にもつらかったなあ……(シミジミと)。家族にも当時の彼女にも会えなかったしね(苦笑)。
――実感がこもってますね(苦笑)。
フィンレー もちろん、それこそがニュージャパンにおける“修行”であり、ファイティングスピリットを養う時期なんだけどね。それがあったからこそ、いまの自分があると思ってるよ。
――いまやすっかり新日本プロレスの一員になったフィンレー選手ですが、お父さんが有名プロレスラーのデイブ・フィンレーさんということで、やはりプロレスは幼少期から身近にあったわけですか?
フィンレー そうだね、親父はボクのヒーローさ! リングで戦う親父の姿を観て、たぶんボクは2歳くらいから「将来はプロレスラーになる!」って思ってたはずだよ(笑)。それにボクの場合はおじいちゃんもひいおじいちゃんもプロレスラーだったからね。
――ああ、フィンレー選手は4世レスラーなんですね。
フィンレー イエス。あと、父方のおじさんはレフェリーをやってたよ(笑)。おじいちゃんは時折、自分たちで興行も打ってたみたいだね。おじいちゃんの家の裏庭にはリングがあるんだけど、そこに親類の子どもたちが集まってみんなでレスリングを教わったりもしたし。
――生粋のプロレス一家で育ったわけですね。
フィンレー だから、自分にはプロレスラー以外の選択肢がなかったよ。でも、プロレスを嫌いになったことは一度もないね。プロレスを愛しているし、これ以外のことはやりたくないし、やれないよ(笑)。
――すばらしいプロレス愛だと思います。ちなみに子どもの頃、お父さん以外に好きなレスラーはいましたか?
フィンレー そうだなあ……、強いて上げるならショーン・マイケルズかな?あの出で立ちや華麗な動きが単純に「カッコいい!」って思ったね。
――そういえば現在のあなたの入場コスチュームも、昔のマイケルズにどこか似ている部分がありますね。80~90年代のロックスターっぽいというか(笑)。
フィンレー フフフ。スタッズのついたジャケットとかだよね(笑)。あれは自分で地道に縫ったりして、ハンドメイドで20時間くらいかけて作ったんだ! 意外と細かい作業も嫌いじゃないから。
■2~3歳だから記憶はあいまいなんだけど、コジマサンがよく遊んでくれたのはなんとなく覚えてるよ
――いまはアメリカ在住だそうですが、そもそも生まれはドイツなんですよね?
フィンレー そうさ! で、生後6週間くらいから父親のヨーロッパ巡業に付いていってたらしいよ。
――生後6週間でもう巡業生活!
フィンレー それって凄いよね(笑)。ボクが小さい頃は、巡業のときに家族揃ってキャンピングカーで生活しながら地方を回ってたんだ。
――まさにプロレス一家というか、旅一座みたいな感じだったんですね。
フィンレー まさに“レスリング・ジプシー”だよね(笑)。まあ、さすがに遠い国まではついていけなかったけどね。
――そういえばお父さんは91年~93年の『TOP OF THE SUPER Jr.』、そして94年の『BEST OF THE SUPER Jr.』に出場していますが、フィンレー選手が誕生したのはこの93年大会の開幕直前なんですよね。
※当時のパンフレットより。父親 デーブ・フィンレー。
フィンレー そうみたいだね。ボクは長男なんだけど、小さい頃は親父が遠い国に遠征に行くたび、会えないのが寂しくてワンワン泣いてたらしいよ(苦笑)。あ、そういえば親父がCWA(キャッチ・レスリング・アソシエーション=ドイツとオーストリアを拠点としたプロレス団体)に上がっていた頃、ボクはニュージャパンのレスラーたちと会ってるんだ!
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