2019年1月17日、東京都内で『東京スポーツ』制定の2018年度プロレス大賞受賞式が行われた。
コメントは以下の通り。
■技能賞:内藤哲也選手のコメント
「新日本プロレス、ロス・インゴベルナブレスデハポン・内藤哲也です。今回はプロレス大賞・技能賞ということで、ファミレスでの食い逃げの技術が評価されたのかもしくは、ただ単にこのプロレス大賞に内藤哲也を呼びたかっただけ……、まあそのどちらかじゃないかと思ってましたよ。ですが、常に話題を提供し続けたことが選考理由の一つだと聞き、俺は素直に嬉しかったです。ありがとうございます。
『次はああなるんじゃないか、いやこうなるんじゃないか』、そんなことを考えながら試合当日を楽しみに待っていた。俺がプロレスファンの時、そんな事を思いながら試合当日を楽しみに待っていました。今でも俺はあの時の気持ちを大事にしてるし、忘れないようにしてます。
俺が東京スポーツ岡本記者をファミレスに呼び出すのもそう。友達とファミレスでプロレストークをしていたあの頃の気持を忘れたくない。そういう意味では食い逃げされるとわかっていながら毎回のこのことファミレスにやってくる東京スポーツ岡本記者には感謝してますよ。今年はぜひ社長にも来ていただきたいですね。我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの聖地であるファミレスにご招待致しますよ。その答えはもちろんトランキーロ! あっっせんなよ! ……アディオス!」
■年間最高試合賞:ケニー・オメガ選手のコメント
「(すべて日本語で)ハイ、新日本プロレスのケニー・オメガです。ベストバウトありがとうございました。今年、悲しいこと言いたくないんですけど……。来年またこのステージに立てないかもしれないんですよね。……なんですけど、世界で活躍して、世界で活躍をみせて、また大きい会場でベストバウトを必ず見せますので。うーん。東スポの大賞はここで最後ではないと思うんですけど。またいつかはベストバウトかMVPか技能賞とか、なにか取りたいかと思います。また会う日まで、Good Bye and Good Night」
■年間最高試合賞:オカダ・カズチカ選手のコメント
「こんにちは! ……(会場の反応をうかがって)。こんにちは! ……(会場から、小さく『こんにちは』の声)。日本人は挨拶ができないのかな? こんにちは!!(会場から大きな『こんにちは』の声)。
新日本プロレス、オカダ・カズチカです。盛り上がってますかあ~!! 5年連続賞金……失礼。5年連続ベストバウトいただきました、ありがとうございます! 5年連続獲った時に思い出したことが1つだけありまして、ボクが若手の頃、ヤングライオンで雑用している時に、お客さんが殆ど入らないとこで先輩が一生懸命試合して、でもベストバウト取れてなかったな。そういう試合をボクは5年連続もできてベストバウト5年連続で取れて大変嬉しく思います。
本当に若手の頃新日本プロレスが1番だと思いながら、でも、お客さんも入らずにあまりこう盛りあがっていなかったですけども、その気持ちは常にあって、いまだにその気持があるからこそこうやって5年連続ベストバウトを捕れたんじゃないかなと思います。
なので、まだまだ「新日本プロレスが1番」という気持ちを持ってプロレス界で新日本プロレス、ズバ抜けて上がってきていますけれど、もっともっともっともっと新日本プロレス、上に2019年も行きたいと思います。そして、みなさんの心に響くような試合を2019年もたくさんしたいと思いますので宜しくお願い致します。ありがとうございました」
■MVP:棚橋弘至選手のコメント
※表彰されたあとに、SKE48の松井珠理奈さんがスペシャルプレゼンターとして登壇し、花束を棚橋選手に贈呈した。
●松井珠理奈さん(SKE48)のお祝いコメント
「棚橋選手、MVP本当におめでとうございます。私はこれからもプロレスを愛していきたいと思います。棚橋選手の活躍をこれからも応援していきたいと思います。今日は本当におめでとうございます」
●棚橋弘至選手のコメント
「あらためまして、新日本プロレス100年に1人の逸材、そして第67代IWGPヘビー級チャンピオン、そして2018年プロレス大賞MVPの棚橋弘至です。ボクは小さい頃から勉強もできたし、運動神経も良かったんですけども、運動神経が良いといっても中の上、もしくは上の下。ぐらいだったんですね。
野球をやっていたんですけども、野球をやっていてプロ野球選手になるのが夢だったんですけどもまあそれほど実力もなく、諦め。プロ野球選手になれないんだったらプロ野球を扱う新聞記者になろうと思って大学を受験して、大学に入ったら大学教授になろうと思って勉強したんですけど、そこまで頭も良くなくってまた諦めて。そんな時に夢中になっていったのがプロレスで、本当にプロレスを知って生活が楽しくなったんですよ。
あ、こんな面白いものがあるのか。その思いがいつかプロレスラーになりたい。憧れが夢に変わっていって、そして入門テストを受けました。2回落ちました。あの〜、将来チャンピオンになって、MVPまで獲る棚橋を2回も落とす新日本プロレス……(苦笑)。急に会社批判になってしまいましたけど。諦めなくてよかったなと。ええ。そうしてね、憧れてプロレスラーになったんですけども、思い描いていた将来とはいつのまにかズレが生まれてきて、あー、新日本プロレスに入ったらすぐにスター選手だって思っていたらそういうわけにもいかなくて、ファンの皆さんの期待にもなかなか答えられなくて。
ブーイングをね、もらってた、頂いて時期もあって。新闘魂三銃士って期待をかけてもらった時期もあったんですけども日の目を見ず……、そのね、運動神経が中の上の棚橋がどうしたらこのプロレスの世界で生き残っていけるのか。ファンの皆さんの期待に答えて、何を見せれるのか。ああもう1個しかねーなって思って。諦めないことだなと。
その姿、その戦う姿勢、棚橋のプロレスに何かを感じとってもらえたらという思いでやってきました。18歳の棚橋に『将来チャンピオンになってMVPをもらえるぜ』って言っても信じないと思うけど。諦めずに続けること、愚直なまでの、えー、それがボクの才能でした。2019年、ちょっとボクの話ばっかりになってしまいましたけど。2019年ますますプロレスを盛り上げて、みんなの力で沢山の方に知ってもらって楽しんでもらえるジャンルにしていきます。今日は本当にありがとうございました」
※コメント終了後に、再びマイクの前に立って
棚橋「えー、じゃあこのままじゃ終われないので、エアギターします。あの、前回MVPを獲ったときもエアギターやらせていただいたんですけど、せめて手拍子をお願いします(笑)。今日、実はエアギターをもう1個用意してあるんですよね……。(と言いながら会場を見渡したあとで、松井珠理奈さんに)あ、目が合った。もう1個ある。(※松井珠理奈さんにエアギターを渡して再登壇)じゃあ新年2発目、元気よく行きます!
※二人で並んでエアギターを披露。背中合わせから、最後は中腰になって決めポーズ。
棚橋「(会場からの『アンコール』の声に)アンコールはちょっと待ってくださいね(微笑)。あらためて2019年、プロレス界からエネルギーを発信していきましょう。……ということで! 途中ですけれども、じゃあ最後に。じゃあ最後に! (背後の看板に目をやったあとで)プロレス、愛してま〜〜〜〜す!!」
※記念撮影が終了した後、新根室プロレスのアンドレ・ザ・ジャイアントパンダが、長男のラジャ・パンダ、同団体のサムソン宮本とスペシャルゲストとして登壇。
ここで、当たると「願いが叶う」という“幸運のヘッドバッド”を壇上にて、棚橋選手をお見舞いすることに。
「2019年もプロレス大賞MVPを取りたい」という願いを持つ逸材に対して、都合2回のヘッドバッドを発射して、場内から歓声が沸き上がった。