いよいよ目前! 2018年1月4日(金)『バンドリ! ガールズバンドパーティ! presents WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』のダブルメインイベントⅡでIWGPヘビー級王座を掛けて、棚橋弘至を迎え撃つケニー・オメガ。
おたがいの主張が真っ向からぶつかり合う“イデオロギー闘争”の中、王者・ケニーは棚橋に辛辣発言を連発! 衝撃度満点のインタビュー前編を無料掲載!
※なお、ケニー選手のインタビュー後編は、スマホサイト(有料)で近日中に掲載いたします。
撮影/タイコウクニヨシ
通訳/小池瑞香
■『WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』
2019年1月4日(金) 15時開場 17時試合開始
※第0試合は16時スタート
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■タナハシのオッサンのお尻を丸出しにしてペンペンしてやりたい気分さ(笑)
――さて、1.4東京ドーム大会まで残りわずかですけど、ケニー選手はいまどんなお気持ちですか?
ケニー いい気分だよ。ビッグネーム同士の闘いということで不思議な気持ちもあるけど、自分が相手よりも日々パワーが増しているというのも感じている。まるで、ニューイヤーパーティーみたいに“楽しみたい”気分になっているよ。
――ピリピリした関係性ですけど、東京ドームをエンジョイしたいというか。
ケニー フフフ。そしてペシペシとあのタナハシのオッサンのほっぺたを引っ叩いてやりたいね。なんなら、オッサンのお尻を丸出しにしてペンペンしてやりたい気分さ(笑)。
――かなり気分が高揚されていますね。今回の東京ドーム大会は今までとは違いIWGP王者として、一番最後にケニー選手が花道を入場します
ケニー いいことだと思うね。2018年の東京ドームではダブルメインイベントに出た、歴代最高のレスラーに対してそれなりの内容、結果を出せたから、あの日の“マッチ・オブ・ザ・ナイト”になった。
――たしかに2018年の東京ドームのベストバウト、という声が多かったですね。
ケニー でも、やっぱり本当のメインイベントで全レスラーの一番最後に自分の入場曲がかかる中で、花道を出ていくのは最高の気分じゃないかなと思っていたんだ。そうなれば来年の1月4日の試合も“マッチ・オブ・ザ・ナイト”になる。そしてベストマッチと言われる試合を見せつけて、リング上で「Good Night、Goodbye、Bang!!!!」ができればいいなと思っているよ(ニヤリ)。
■あの状況で、勇敢に立ち上がる気概を持っていたのは俺だけだった
――ここから、少し昔の話をしたいんですけど、ケニーvs棚橋という闘いの始まりは、2016年の1月30日後楽園ホールの中邑真輔の壮行試合の試合後でした。中邑選手と棚橋選手、そしてケニー選手が向かい合ったシーンがありましたけど、憶えてますか?
ケニー ああ、詳細に憶えているよ。俺がエプロンに立って、彼らと向かい合った時に会場はシーンとしていた。当時のファンは俺のことを「ケニーってジュニアでしょ? タナハシよりナカムラよりも劣っている選手のはずなのに、バカじゃないの?」っていう視線を感じたんだ。だから、よく憶えているよ。
――あの時は、長岡大会でケニー選手が中邑選手に挑戦するIWGPインターコンチネンタル王座戦が一度は決定したあとに、中邑選手の退団によって“王座決定戦”となったものの、対戦相手が“X”と発表されていたんですよね。そこに中邑選手がバックアップする棚橋選手が立候補するかたちでケニー選手と向かい合って。
ケニー ただあの時、俺は心の中でファンに対してこう思っていたよ。「フィン・ベイラー(プリンス・デビット)、シンスケ・ナカムラ、AJスタイルズ、カール・アンダーソンにドク・ギャローズ……、彼らのことをあなたたちファンはまだヒーローだと崇めているんだろ?」「でも、彼らはあなたたちを“裏切った”人たちだぞ? じゃあ、灰の中からこの会社をシッカリとすくい上げられるのは誰なんだ?」って。それは俺だよ。だから、あそこに立ったんだ。チャレンジしたかった。なぜならば、あの状況で、勇敢に立ち上がる気概を持っていたのは俺だけだったから。
――あのシーンは印象に残ってます。そしてそのあとの2月14日、長岡大会でインターコンチのベルトを棚橋選手に勝って巻きました。“ヘビー級”のケニー・オメガはあの日に誕生した気がします。
ケニー ああ、俺もそう思うよ。まるで、つま先で水たまりがあるのかを確かめながら、一歩一歩確実に歩くような、テストのような試合だった。シングルマッチにおける真の試練だったと思う。しかもヘビー級の試合だし、相手がどれぐらい大きいのかも想像していた。でも、実際に見ていたよりも俺のほうが棚橋よりもスピードがあったし、俺のほうがいいアスリートであるということも確認することができた。ただ、少し身体が小さいだけだったんだ。力だって俺のほうがあった。だから、タナハシと試合をして「あれれれ?」って思ったよ。力なら自分のほうが2倍、いや3倍はあったからね。
――ヘビー級戦士として警戒していた棚橋選手は、思っていたほど脅威ではなかったと。
ケニー タナハシが持っているのはタイミングの良さだけ。あとはファンの応援だよね。味方に付けているファンが多いってことかな? でも、それが何だって言うんだ? それをスピリットと呼ぶのか? まあ、負けは負けだよ。あの時、俺が彼を上回った試合だったんだ。
■ヒールとかベビーとかはもう関係ないんだ。俺こそが俺の船を操縦するキャプテンなんだよ。
――あの長岡の試合がケニー選手と棚橋選手の“分岐点”になったと思うんですよ。あの試合からケニー選手はドンドンレスラーの格を上げていったし、棚橋選手は負傷や欠場が重なって、スランプ状態が続くことになります。
ケニー その通り。まさに最高の気分だったよ。すべての始まりがあの長岡だったと思う。ついに俺は自分の力を見せられるステージを手に入れた。それまでのニュージャパンのイメージはタナハシが絶対的なエースであり、この会社を救った救世主という扱いを受けていた。でも、あの試合で「ほ~ら見ろ!」と思ったね。俺のほうが、おまえたちの救世主よりもよりグッドレスラーであることを誇示することができた。そして、その後には『G1 CLIMAX』に出て、他のヘビー級レスラーよりも優れていることを完全に証明したんだ。
――『G1』に初出場・初優勝の快挙を達成しましたね。ちなみに、あの長岡の試合後、少しだけマイクで日本語を使ったのを憶えていますか?
ケニー う~ん。そうだっけ。憶えてないね(笑)。
――最後の最後に「デモ、キイテクレテ、アリガトゴザイマシタ!」と、少しだけ日本語を使ったんです。じつは、棚橋選手はそのマイクも批判していたんです。日本語を使うなんてヒールらしくないというニュアンスで。
ケニー フ~ン。まあ、俺はアイツがどれだけウ○コタレ野郎であるかってことを知っている。だから、何を言われてもなんとも思わないけどね。そもそもヒールだとかベビーだとかはもう関係ないんだ。この俺こそが俺の船を操縦するキャプテンなんだよ。だから、自分のファンに向けてしゃべることは俺が決める。当然のことじゃないか。
■タナハシは救世主なんかじゃない、ただの弱虫なんだ。現実から逃げている
――なるほど。では、現在の棚橋弘至というレスラーついて、改めてどう思っているのかを聞かせてください。
ケニー そうだな。俺は自分の魂、心、そして情熱をここ数年間、この会社にシッカリ捧げてきたと思っている。だけど、いまでもファンからは棚橋の貢献度ばかりがネタに上がるだろ? なぜだ? タナハシは身体もちゃんと作れていない。なぜなんだ? みんな彼のことを「かわいそうだな」と思っているんじゃないのか? あの落ちぶれた救世主に対してさ。でも、俺はいくら怪我を負っていても、身体をしっかりと作って試合をしている。それこそが真実なんだよ。
――コンディションや試合内容で完全に上回っている自信があると。
ケニー みんなも見ているだろ? 35分間、45分間、65分間の試合だってノンストップで全力で闘える。常に世界最高峰の試合を見せているんだ。これは惰性でできることじゃないし、オールドスクールでもない。棚橋がニュージャパンのストロングスタイルがどうこう言ったところでそんなことは言い訳にしかならない。俺の試合を見てくれれば一目瞭然だ。もし仮にいまのタナハシが新しいタナハシだとしても、俺からすれば以前とまったく変わり映えがしない。唯一、何か違いがあるとすれば、彼はより“トリッキー”になろうとしているよね。ニュージャパンの誰もが進化しているし、俺も進化している。そして、俺はすべてのレスラーたちに新しいひらめきを与えているんだ。みんなが俺のフォロワーなのさ。タナハシはその事実を受け入れられないんだ。なぜなら、いつまでも自分がリーダーでありたいからさ。
――ケニー選手からすると、いまの棚橋選手はリング上の現実から目をそらしていると。
ケニー そして自分のやり方をいつまでも誇示している。でも、本当のタナハシは救世主なんかじゃない、ただの弱虫なんだ。現実から逃げている。いまの彼はトリックを仕掛けて、他の人の動きを真似しているだけ。そして「ヒール」だとか「ヒーロー」だとか自分の持論を展開して、俺の批判ばかりする。まあ、それはいいけど、じゃあおまえの役割ってなんなの? おまえも好きなことをやればいいんじゃないか。エース? ウン、やればいいよ。でも、現実から逃げておいて、そんなことを言うのは女々しくないか?
■タナハシは自分のカルトな信者たちに「ボクのほうが正しいんだよ」と、洗脳するように布教してきたわけだ
――その一方、東京ドームの記者会見で棚橋選手はあなたのプロレスのことを「品がない」とか「プロレスは残酷なものであってはならない」と批判していましたけど……。
ケニー だから、人それぞれに自分のスタイルっていうモノがあるだろ。俺は誰にも真似できないスタイルを持っている。そのスタイルがあるからこそ、東京ドームではタナハシを“生贄”のようにしてしまうのかもしれない。そしてそれがタナハシの癇に障ることもわかってる。……まあ、たぶん“カルト”だよね、タナのファンって。
――タナハシファン=カルト(特定の対象を熱狂的に崇拝、礼賛すること)ですか……。
ケニー そのカルトな信者たちに対して、タナハシは「ボクのほうが正しいんだよ」って、洗脳するように布教してきたわけだ。「15年前だってボクが新日本を救ったんだから、信じてくれるよね?」って。未だにそういう布教を続けているわけ。アホか! “ノアの方舟”の話は知ってるだろ?
――旧約聖書に登場する、大洪水の危機を救ったノアの方舟物語のことですね。
ケニー いいか? 俺はそうやって、みんなをネクスト・レベルに連れて行ける人間なんだ。もちろんファンのみんなも一緒にね。ただ、その方舟にはタナハシやタナファンの居場所はないよ。俺の方舟に彼らは乗せられない。
――なるほど……。ただ、棚橋選手は今年前半も調子が良くなかったと思うんですけど、『G1』で行なわれた日本武道館の2試合(オカダ戦、飯伏戦)でファンの心を再びつかみました。あの『G1』の棚橋選手についてはどのように思われますか?
ケニー フーン。まあ、そう思っていればいいんじゃないか? でも、おかしくないか? 以前、俺もタナハシとオカダの試合を見たよ。超満員の観客の前でやった試合をね。「いい試合だったんじゃないかな?」と思ったよ。でも、今回の『G1』でのタナハシとオカダの試合は客席が半分も埋まっていたかい?
――たしかに観客動員では8.11日本武道館は苦戦していましたね。
ケニー そして、動きも凄くスローモーションに見えたよ(笑)。あの試合を見て、「(日本語で)スゴイ!」って思えばいいのかい? べつにスローモーションをやってほしければ、俺もできるけどね。でも、俺が『G1』のリングで何をしたか憶えているかい? フルハウスの観客の前でタナハシの嫌いなアスリート的な試合を見せたよね(8.12日本武道館の飯伏戦)。そして、140パーセント、パンパンに膨らんだ超満員の会場が大いに盛り上がった。あの反応を見ても、みんなはああいう試合を求めているんじゃないのか? だからタナハシよ、言葉には気をつけたほうがいいぞ? なぜなら俺はいま現在ニュージャパンのチャンピオンであり、この会社にすべてを捧げてきたんだから。俺がいまいる場所はニュージャパンなんだ。だから変な風に扱ってほしくないし、おかしないいがかりはやめてくれ。その言葉は回り回ってニュージャパン自体を傷つけることになるんだぞ?
■タナハシのファンが東京ドームまで“ご健在”なら、あなたたちのヒーローが堕ちていく瞬間をシッカリ見るといい
――あの優勝決定戦の時、棚橋選手は柴田選手をセコンドに連れて来て、会場のムードを支配しました。そして、飯伏選手の掌底に耐えて前進する姿など、棚橋選手の気迫も見えましたけど、ああいう部分も評価するには当たらない?
ケニー 俺は試合に関してはフィルターなく見ている。純粋にあの試合を見たら彼らなりの試合をしたと思う。もちろん『G1』優勝決定戦という盛り上がりもあったしね。それにニュージャパンの高齢者のファンも一丸になってタナハシを応援しようと思って見ていたと思う。ただ、やっぱりいたるところでタナハシからはニセモノのオーラが出てきちゃっていたね(ニヤリ)。
――ニセモノのオーラですか?
ケニー ああ。タナハシはニセモノだね。俺はあの試合を彼に対する声援を耳を塞いで、俺の友人・イブシサンにだけ焦点を当てて見ていたんだ。そうしたら、見えてきたのはシバタすらトリックだったということなんだよ。もの凄く全力でがんばるオッサン……。日本語で言う「ヒッシ(必死)」なオッサンが持ちうる限りのトリックを使って、あのリングに上がっていた。あの姿には恐怖すら覚えたね。チャンピオンであることやエースであるということがそんなに重要なのか? 「あの日、タナハシはリングの中で死ぬんじゃないか?」とすら感じたよ。それに比べて、やっぱりイブシサンは未来を見ているんだよ。そこがタナハシと俺やイブシサンとの違いだね。もちろんタナハシをリスペクトすることもできるけど……。あるいは「ケニー、タナハシを殺しちゃうんじゃない?」ぐらいに思ってもらってもいいよ。
――「殺しちゃう」と言えば、棚橋選手は試合後、「ケニーが人を殺すような凄い目で俺を見ていた」と言っていました。憎しみのような感情があったんですか?
ケニー う~ん。それはちょっと言葉で説明するのは難しいかもしれない……。例えば、ギリシャ神話に出てくるゼウスのいるオリンポスの山、そこは不思議なものしかいない世界だよ。そこでは神と対峙しなければいけない。そう、そこにはヘラクレスがいる。そしてヘラクレスに勝つ方法なんてないということを理解しなければならない。だって、ヘラクレスはヒーローであり、神と人のハーフなんだから。だけどタナハシのような普通の人間が、神(ヘラクレス)と対峙したとき、人々は弱い者に味方する。つまりタナハシはニュージャパンにとっての“殉教者”になりたがっているんだ。それに、タナハシが言っていることが正しいとは限らない。だからこそ、闘わなきゃいけないんだ。だから、俺はあの日、そういう目をしなければいけなかったんだ。それを楽しんでやっているとは思わないでほしいね。あの日のことは、後悔の念すらあるんだから……。
――そういう視線を向けたことを後悔しているということですか?
ケニー ノー。タナハシが『G1』で勝った、あの瞬間に破壊しておけばよかったと思うことがあるよ。
――あの場で、ですか……。
ケニー そう、あの場でだ。ただ、タナハシが言ったことも含めて、そしてこれから俺がやろうとしていることも含めて、「すべての始まりはおまえなんだよ」っていうことを忘れてほしくない。俺はあくまで受け身だ。まあ、いいさ。すべてを片付ける人になってやるよ。だから、タナハシのファン全員にも……。まあ、1.4東京ドームまで生きていればの話だけど、彼のファンはみんなご高齢だからね(苦笑)。だから、もしその時までタナハシのファンがご健在であるならば、あなたたちのヒーローが堕ちていく瞬間をシッカリ見るといいさ。
――自信満々ですね。
ケニー 悪いけど、ここでタナが実際に言った言葉を使わせてもらうよ。俺はおまえのベビーフェイスとしての姿を期待しているよ。そして、おまえが願ったように、俺はヒールとしての姿でそれを成し遂げてやる。それが俺のやらなきゃいけないことなんだ。それがケニー・オメガの使命なんだよ!
――よくわかりました。……ちなみに棚橋選手が主演した映画『パパはわるものチャンピオン』は見ましたか?
※この続き、ケニー選手のインタビュー後編は、新日本プロレスのスマホサイト(有料)で近日中に掲載いたします。
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