ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの“新しいパレハ”として新風を巻き起こしている鷹木信悟、そしてリーダー格の内藤哲也。
デビュー前、アニマル浜口ジムでも一緒だった“同級生”の二人が初対談! いまだから明かす、当時の内藤の胸のうちとは?
撮影/山本正二
※以下、スペシャル対談の「序盤部分」をWEBで無料公開!
■鷹木「あの番組を見て『こんなにプロレスに対して情熱があるんだ』って、ちょっと感動しちゃいました」
――今回はファン注目の初対談になりますが、まず最初に内藤選手が先日出演され、鷹木選手も観られたという『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)の話をうかがいたいなと。
内藤 あ、その話から?
――ええ。ご本人は出演を振り返っていかがですか?
内藤 まあ、以前から試合会場での内藤への反応はいい状態ですけど、『プロフェッショナル』放送後はさらにもう一段階上がったかな、と。
――それはプロレス会場だけでなく、たとえば街中で感じたりも?
内藤 いや、俺は基本、引きこもりなんでね(笑)。でも、放送翌日に泊まっていたホテルの清掃のかたから、いきなり「内藤さんですよね? テレビ見ました!」って言われましたよ。
鷹木 おお~。
――そんなに早く。鷹木選手も番組についてツイッターで「同世代だからなのか共感できる部分が多かった」と反応されていましたね。
鷹木 うん。俺が新日本に参戦するようになって、内藤と2カ月近く一緒に巡業で回ったりしたけど、あの番組を見て「こんなにプロレスに対して情熱があるんだ」って、ちょっと感動しちゃったよ。
内藤 フフフ。
鷹木 内藤が「新日本は雑だ」とか言ってましたけど、彼のプライベートもかなり雑っていう印象があったから(笑)。でも、ああやって番組を観ると10代の頃に浜口ジムで一緒にレスラーを目指してた頃の情熱を忘れてないし、「根本は変わってないんだな」と。共感出来る部分を感じました。
――でも、内藤選手自身はじつは最初、番組の出演オファーを断ったんだとか?
内藤 ハイ、断りました。イヤでイヤでしょうがなかったです(笑)。
――天下のNHKからのオファーが「イヤでしょうがなかった」(笑)。
内藤 俺はわりと一人の時間が好きだし、引きこもりだから密着してもおもしろくないだろって。生活がワンパターンですからね。
――試合後、深夜にジムに通うシーンも流れてましたね。
内藤 あれは夜中の2時から4時とかで。いや、スタッフさんも毎日、たいへんだったと思いますよ。2カ月近く撮影して、シリーズも帯同してメキシコ遠征まで付いてきましたから。
鷹木 ひとつ気になったんだけど、内藤が夜中にジム行くのは何か理由があるの?
内藤 ウン? いや、「人に会わない」っていうのが一番かな。
鷹木 そうか。ここは俺との大きな違いだな。俺は周りに人がいないとやる気にならないから。人目があったほうが自分を追い込めるし、パンプアップも違うかなって。
――見られたほうが筋肉の張りが違うと。
鷹木 だから、俺はあえて混んでるときにジムに行ってたりして。もちろん、トレーニング中はイヤホンして集中してるけど。
――どちらかというと、レスラーとしては内藤選手のタイプのほうが珍しいのかもしれないですね。
内藤 ああ、夜中にやるっていうのは自分以外では聞かないですね。昔、ヤングライオン時代の髙橋ヒロムを夜中に一緒に連れていったんですけど、その一回以降は「もう寝ます」って誘いに乗ってくれなくなりましたから。(笑)。
■内藤「一歩踏み出した手ごたえ? ありますね。『週刊プロレス』の選手名鑑号でも、なんとかL・I・Jから一枠、鷹木が載ってますから」
――さて、10.8両国で鷹木選手が“新たなパレハ”としてL・I・Jに加入してから日が経ちましたが、だいぶフィットしている印象を受けるというか。
鷹木 そこは一応、俺もプロレスを14年やってきたものがあるし、大きな軸は変えてないけど、ケースバイケースで対応してるので。
――率直に、新日本マットのご感想は?
鷹木 レスラーにとっては素晴らしい環境が整ってると思いますね。移動ひとつ取っても、ユニットのメンバーだけで、試合のみに集中できますし。
――内藤選手はユニットに加入してからこれまでの鷹木選手をどうご覧になっていますか? 『SUPER Jr. TAG LEAGUE』のときも、自分の試合はなくてもセコンドとして帯同していましたけど。
内藤 まあ、いまもですけど、昔から鷹木は気になる存在でしたから。プロレスラーになる前からずっと意識してたし。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』についていったのは、やっぱりいままでの5人のL・I・Jに異質なものが入ってくるわけで、どういう変化があるのかこの目で確認したかったっていうのが大きかったです。
――続く『WORLD TAG LEAGUE』ではトリオを組む機会もありましたが、感触はいかがですか?
内藤 俺はプロレスでキャリア云々っていう話はあんまり好きじゃないですけど、実際の話、鷹木はL・I・Jの中で一番長いし、何も心配するようなことはないですよ。リング上でドッシリと構えてるしね。
――現在、ヒロム選手は欠場中ですけど、L・I・Jも約2年ぶりの新メンバー加入で勢力を拡大しているというか。
内藤 そもそも、俺はメンバーを増やすのはイヤだったんですけどね。3人でスタートしたときから4人にする気はなかったし、「増やすこと=必ずしもいいことではないって」いう考えだったんで。だから、今回も「どうしようかな」って、非常に迷いましたけどね。
――何か今回の増員を決断するきっかけがあったんでしょうか?
内藤 『G1』のあとにメキシコに行く機会があったんですけど、そのときに3年前にロス・インゴベルナブレスに入って、覚悟を持って日本に帰ってきたときの気持ちを思い出したんですよね。このままヒロムの復帰を待つだけじゃなく、一歩踏み出す勇気が大事なんじゃないか。現状維持が一番よくないなって思って。
――そして一歩踏み出した結果、手応えは感じていますか?
内藤 ありますね。『週刊プロレス』の選手名鑑号でも、なんとかL・I・Jから一枠、鷹木が載ってますから(笑)。
――たしかに近年掲載されていた内藤選手が外されてますけど……。
内藤 フフフ。コレでね、大事なことが判明しましたよ。プロレス界では、『プロフェッショナル』に出演するよりも、『週プロ』の表紙になるほうが難しいってことですよ(ニヤリ)。
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