この下半期はCHAOSの分裂劇など、常に激動の“渦中”にいたオカダ・カズチカに現在の“本音”を直撃!
今回は、いよいよ棚橋弘至との“共闘”についても言及!
※このインタビューは、『WORLD TAG LEAGUE 2018』カード発表前の11月5日に収録。
撮影/山本正二
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■棚橋さんに『G1』を優勝してもらわないと自分も“下がってしまう”と思ったんです
──さて、オカダ選手。ここから棚橋選手に関して伺いたいんですが、自分が最初に気になったのは『G1』日本武道館の2日目の試合後のコメントなんです。
オカダ どんな感じでしたっけ。
――初日に棚橋選手と引き分けて決勝進出を逃したオカダ選手が、「Aブロック、棚橋弘至推しでしょう」とおっしゃったんですけど、オカダが選手がああいった発言をすること自体、凄く珍しいなと思ったんです。
オカダ ……その理由を言っていいですか? 「棚橋さんが勝てば、権利証のチャンスがあるかな?」って(ニヤリ)。
──なるほど(笑)。たしかに実際、権利証をめぐるチャンスが神戸大会で回ってきたわけですからね。
オカダ まあ、権利証のこともそうなんですけど、やっぱりボクはAブロックで闘ってきたので。最後に棚橋さんに勝てずに決勝進出を逃したわけだから、棚橋さんに優勝してもらわないと自分も“下がってしまう”と思ったんですよ
──「あなたはオカダ・カズチカと引き分けてるんだぞ?」という感じで。
オカダ そうです。そこも踏まえて、「ボクはAブロック側だ」っていう部分はあったかもしれなですね。
──今年の『G1』はおたがいのブロックの選手が意識しあっていた印象があって。棚橋選手は日本武道館の初日(メインは、棚橋vsオカダ戦)は動員が厳しかったけど、ケニーvs飯伏戦が行われた武道館2日目は早々にチケットが売り切れた。「2日目への意地があった」ということですけど、オカダ選手はどうでした?
オカダ ボクはないですね(あっさりと)。
──あ、ないですか(笑)。
オカダ ええ。それって、平日の金曜と休みの土曜の違いですよね。いままでも何回かあったんですよ。『G1』の終盤が両国3連戦になったりすると、金曜日が全然売れてなくて、土曜日は超満員とかね。それはあたりまえのことだと思います。ただ、今年の動員数は倍近く違っていたんですよね?
──ハイ。動員数では、ダブルスコアぐらい違いましたね。
オカダ でも、ボクたちが試合をした金曜日は券売が厳しいって聞いてたのに、お客さんの歓声がもの凄く聞こえたんですよ。その時に、「やっぱオカダvs棚橋の試合って凄いんだな」って、我ながら思ったしパワーを感じましたね。
──たしかに初日のメインの歓声は2日目もそうですけど、3日目にも負けないほど凄まじかったですね。
オカダ ボクも最終日に試合をした時に、「あれ、一昨日のほうが沸いたな?」って感じたんですよ。それもあって、お客さんの数はそんなに気にはしてなかったですね。
─―ただ、Bブロックのほうが刺激的なカードが多かったこともあって、話題に上がりやすかったし、注目度も高かったのは事実だと思うんです。そこに対しての意地はありましたか?
オカダ いや、まったくなかったですね。ボクは自分のブロックを精一杯闘っていたわけだから、気にする余裕はないですよ。
──イメージチェンジして臨んだ初のシリーズということもありますからね。
オカダ 毎日、次の対戦相手のことを考えてましたからね。ただ、Bブロックに気になる試合がないわけじゃなかったんですよ。たとえばケニーとザック(・セイバーJr.)はどんな試合をするんだろうとか、内藤さんvsSANADAさんの試合とか、それなりに気にはなっていましたけどね。
■棚橋さんの言っていることも間違いではないし、ケニーのやっていることも間違いではない。
──いま、棚橋選手とケニー選手が1.4東京ドームに向けてバチバチに言葉でやり合っています。オカダ選手はその両選手と名勝負を何度もやっていますけど、あの一連の言葉のやり取りはどのように受け取られてますか?
オカダ まあ、「どっちともやっているからこそ、どっちの言いたいこともわかる」って感じですかね。自分は、ケニーのやっていることも凄いことだと思いますし。IWGPヘビーで時間無制限3本勝負をやったり、3WAYをやったり。ああいうのは、外から新日本に来た人間だからこそできると思うんですよ、その自由な発想を含めてね。
──なるほど。新日本育ちじゃないからこそできることもあるというか。
オカダ あるいは外国人選手だからこそできる、というか。ただ、ボクもIWGPヘビーで3WAYもやってますし、IWGPヘビーで3本勝負をやってる人間なんですけど。……3本勝負に関しては「やっちゃダメだな」と思いましたね。
──あ、そうですか。その理由は?
オカダ やっぱり、残酷すぎるというか。もちろん「よかった」って言ってくれる人もいますけど、「あそこまでやって大丈夫なの?」って言う人もいるんですよね。そういう意味では棚橋さんの言っていることもわかるんですよ。
──棚橋選手は「プロレスは残酷すぎてはいけない」という発言をされてますよね。
オカダ ええ。棚橋さんの言っていることも間違いではないし、ケニーのやっていることも間違いではない……。難しいところではありますよね。どの世界にしても「新しいことをやろうとする人」、「守ろうとする人」、どっちもいなきゃいけないと思います。守ろうとする人がいなかったら変わりすぎちゃって、「昔のほうがよかった……」っていう意見が出てくるでしょうしね。ただ、「残酷すぎてはいけない」とは思うんですけど、「試合に勝とうとしたら自然と危ない攻防になるのかな」とも思うんですよ。だから、棚橋さんとケニー、どっちの考えが正しいとか、ボクには言えないですね。
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