■イーグルスは精度の高い空中技、あのライガーからタップアウトを奪ったグラウンド技術で観る者を驚かせた。
新日本プロレスの秋の恒例として定着しているジュニアタッグの祭典は、12年の初開催以来、トーナメント形式で開催されていたが、今年は総当りのリーグ戦『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2018』で実施。全8チームが11.3大阪での優勝決定戦進出を賭けて、ジュニアならではのスピーディーでスリリングな攻防を展開している。
その出場メンバーの中でもとくに戦前から話題を呼んだのが、BUSHIとL・I・Jタッグを結成している鷹木信悟だが、ここにもう一人、注目を集めている男がいる。
ジェイ・ホワイトや邪道&外道が加わり勢力拡大中のBULLET CLUBに、さらなる新戦力として石森太二とのタッグでエントリーを果たした “スナイパー・オブ・ザ・スカイ”ことロビー・イーグルスだ。
シリーズ 開幕戦の(10.16後楽園)の獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク戦でそのベールを脱いだイーグルスは、石森と共にレジェンドタッグの猛攻を切り抜け、相手チームを巧みに分断。最後はライガーのヒザにピンポイントで450℃スプラッシュを命中させると、ヒザ関節技「ロン・ミラー・スペシャル」につないでギブアップ勝ちをスコア。
イーグルスはその名が表すように、鷲が獲物を捕らえるかのごとく精度の高い空中技、そしてあのライガーからタップアウトを奪った衝撃のグラウンド技術で観る者を驚かせた。
さらに 石森&イーグルス組は10.17後楽園では昨年度準優勝チームの田口隆祐&ACH組も撃破し、開幕2連勝をスコア。 実力未知数だったBULLET CLUBの新生タッグが一躍リーグ戦の台風の目に躍り出た。
日本ではほとんど知られていない存在だったにも関わらず、好発進を切ったイーグルスとは一体何者なのか? イーグルス本人、そして石森のコメントを交えながら解き明かしたい。
■イーグルス「デビューして以降、タクティクス(戦術)に長けていることから“タクティシャン”と呼ばれてきた」
イーグルスは2008年3月、18歳のときに地元オーストラリアのPWAでデビューを果たした。
「身体は特別大きくはなかったけど、子どもの頃から運動神経はよかった。サッカーやラグビーで活躍してたよ。俺のリングネームの由来? プロレスを教えてくれた“レスリングブラザー”のライアン・イーグルスにあやかったんだ。彼の奥さんのマディソン・イーグルスも女子プロレスラーなんだけど、彼女はサブミッションが得意だから夫婦揃って指導してくれたよ」
その飲み込みの早さ、そして高い身体能力を武器に頭角を表したイーグルスは、早くも同年11月にはキャリア初の勲章となるPWAのA1 GP チャンピオンに君臨。その後も同じオーストラリアの団体MCWなどでタイトルを獲得したのち、さらなる飛躍を求めてアメリカに進出し、着実にキャリアを積み重ねていった。
「俺はルチャリブレの特訓もしてきたし、その名前からハイフライヤーって思われがちだけど、じつはサブミッションが得意なんだ。デビューして以降、タクティクス(戦術)に長けていることから“タクティシャン”と呼ばれてきた」と語るイーグルス。
「腕や頭部、脚……、狙ったら一点攻撃で攻め続けて、最後は相手の予想を裏切るかたちで勝つ。それが俺のファイトスタイルであり、自分が世界で通用することを証明したいっていう気持ちは強かったね」
■イーグルス「オスプレイは世界一のレスラーだと思ってる。でも、そのオスプレイから俺はタップを奪ったことがあるんだ」
そして、イーグルスに大きなターニングポイントが訪れる。今年2月に開催された新日本プロレスのオーストラリア遠征に、現地レスラーとして参戦したイーグルスは、2月18日にEVIL&SANADA(パートナーはマイク・モレッティ)とタッグマッチ、そして翌19日にはウィル・オスプレイ、Codyと3WAYマッチで激突。敗退を喫するも、その戦いぶりは高評価を得た。
「このときは俺にとって大きなチャンスであり、チャレンジだった。とくにシングルでオスプレイ、Codyと同じレベルで競えたのはオーストラリアのプロレスが負けていないということを示せたと思うし、それがいま、俺がニュージャパンのリングに上がっている大きな理由だと思う」
ちなみに以前からイーグルスのことを評価していたのがウィル・オスプレイであり、両者は海外のリングで何度か対戦した経験を持つ。
「個人的にオスプレイのことは世界一のレスラーだと思ってる。あの若さでフライングムーヴからグラウンドまでこなせる。でも、そのオスプレイから俺はタップを奪ったこともあるんだ。今後、ニュージャパンのリングで戦う機会があるかどうか楽しみだね」
さらに、この参戦から間もない4月、イーグルスは一人のレスラーと運命的な出会いを果たす。その人物こそ当時プロレスリング・ノアを退団し、フリーとして活動していた石森太二だ。
「イシモリとはアメリカのPWGで初めて会ったんだ。彼の活躍はもちろん知っていたし、実際に試合を観て、俺とスタイルが似ているなと思った。その時点で彼とは何かおもしろいことがやれそうだなという予感はしてたよ。話してみたら気も合ったしね(笑)」
一方の石森も、イーグルスとの遭遇に好感触を抱いていた。
「イーグルスはあのPWGのとき、俺のことを何かとケアしてくれたんだよね。練習にしろ何にしろ、一緒に行動して。アイツの名前自体は知ってたけど、PWGで初めて試合を観たときは独創的な技をやるんだなって思ったよ。さらにガッツもあって、自分より大きい相手にもバチバチいってたからおもしろい選手だなって」と初対面の時の印象を興奮気味に語る石森。
「それで彼のことをいろいろ調べたら、使っている技とか、まるで昔の自分を観ているような気にもなって。あと、チャンスを求めてアメリカやイギリス、ドイツとか世界を旅してるっていう部分でも、当時の俺と境遇が似てるとも思ったし。だから、その出会い以来、ずっと気になる存在ではあったね」
■石森「俺の中では最初から『組むならイーグルスでいきたい』っていう気持ちは強かった」
「BULLET CLUBはいま、新たな人材を“リクルート”している。だから俺たちのTwitter、Instagram、Facebook、いいなと思ったヤツの情報をよこしてほしい。そして、次のシリーズ、俺が新たなパートナーを連れてくるから、オマエら楽しみにしとけよ!」
9.15広島のバックステージ、石森は『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2018』出場を見据え、こう発言した。そして10.8両国では、そのパートナーがイーグルスであることを明かす。
「まあ、世界中のいろんな選手からBULLETに入りたいっていう売り込みのメッセージは届いたけど、じつは俺の中では最初から『組むならイーグルスでいきたい』っていう気持ちは強かったね」
石森からの思いがけぬ要請に対し、イーグルスは興奮を隠せなかったという。
「非常にエキサイティングな気持ちになったね! BULLET CLUBの名は国境を越えて轟いているし、もちろんオーストラリアでも有名だった。ロビー・イーグルスの名前を広めるためには絶好のチャンスだと思ったし、迷うことなく『イエス!』と返事したよ」
そして迎えた10.16後楽園の『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2018』初戦。自らの手でなんと獣神サンダー・ライガーから勝利をつかんだイーグルスの戦いぶりについて、石森はこう振り返る。
「彼は冷静な戦略家っていう感じだね。しっかり考えて戦ってるよ。あの試合を観てわかるとおり、徹底的に相手のヒザを攻め抜いた。そのへんのハイフライヤーと違って、飛び技は勝つための一つの手段であり、最後は関節技で着実に仕留めたからね」
フィニッシュとなったロン・ミラー・スペシャルについて、イーグルス本人に解説してもらった。
「名前の由来になっている“ロン・ミラー”は60~80年代に活躍したオーストラリア出身のレスラーで、ハルク・ホーガンやアンドレ・ザ・ジャイアントが現地へ遠征に来たときに迎え撃ったくらいの実力者なんだ(新日本にも85年5月に参戦)。その偉大な先人の得意技の一つであるリバースフィギュアフォーレッグロックに、俺は大きなインスピレーションを受けて、あの技が完成したってわけさ。でも、俺にはほかにも隠し持っている技がある。これからの戦いで注目してほしいね」
■イーグルス「どうして俺が“スナイパー”と呼ばれるのか、その理由をこれからファンは思い知るはずだ」
10月19日時点で石森&イーグルス組が残すリーグ戦は5つ。このニュータッグに大きな手応えを感じている石森は、不敵に笑いながら優勝を堂々と宣言する。
「これはもう、俺たちしかないでしょ。イーグルスも初戦こそちょっと動きが固い部分もあったけど、ニ連勝して『いける!』って自信を持ったみたいだから。彼はまだまだあんなもんじゃない」とキッパリ。
さらに石森は「俺との連携技も出してないし、俺たちから目を離さないほうがいいよ。いま、俺はNEVERの6人タッグのベルトを持ってるけど、イーグルスは自分が引っ張ってきた人材だからこそ、彼とのタッグでもどんどん上を狙っていくから。イーグルスの戦略プラス、俺がキャリアで培ってきたスキルでジュニアタッグのテッペンを獲りにいくよ(ニヤリ)」と不敵な笑みを浮かべた。
最後にイーグルス自身の言葉をお届けする。次なる獲物を仕留めるべく、“狙撃手”の目は鋭い光を放っていた。
「日本のファンにはオ-ストラリアのプロレス自体がまだまだ知られていないと思う。だけど、俺にとっては世界中のレスリングが“射程圏内”であり、そこに根ざしているプロレスもインプットされている。どうして俺がスナイパーって呼ばれるのか、その理由がこれからファンは思い知るはずだ」
■『Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』
10月20日(土)18時30分~愛媛・宇和島市総合体育館
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※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。
10月22日(月)18時30分~島根・くにびきメッセ(島根県立産業交流会館)
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10月23日(火)18時30分~鳥取・鳥取県立鳥取産業体育館
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10月26日(金)18時30分~東京・後楽園ホール
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10月27日(土)18時30分~東京・後楽園ホール
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※「特別リングサイド」「リングサイド」「指定席」は完売となりました。当日券は立見のみ16時より発売いたします。
10月28日(日)18時~福島・ビッグパレットふくしま
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※「特別リングサイド」は残り僅かとなりました。
10月29日(月)18時30分~宮城・夢メッセみやぎ・本館展示棟 展示ホールC
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※「ロイヤルシート」は完売となりました。
※「指定席A」「指定席B」は残り僅かとなりました。
10月31日(水)18時30分~長野・長野運動公園総合体育館
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※「ロイヤルシート」「1階指定席A」は残りわずかとなりました。
11月1日(木)18時30分~静岡・ツインメッセ静岡 南館
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■『POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』
11月3日(土)17:00~大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
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※「ロイヤルシート」「1階ひな壇A」「1階ひな壇B」は完売となりました。
※「1階アリーナ」「2階特別席」「2階指定席A」「2階指定席B」は残りわずかとなりました。
※10月21日(日)10時より、「1階アリーナ」「2階特別席」「2階指定席A」「2階指定席B」を「ローソンチケット」にて追加販売いたします。(ローソンチケット以外のプレイガイドではお取り扱いがございません。)