8月22日（水）、都内のTOHOシネマズ 新宿にて「パパはわるものチャンピオン完成披露試写会」（9月21日全国ロードショー）が行われ、主人公の大村孝志を演じた棚橋弘至選手が舞台挨拶に登場。監督・脚本の藤村享平さん、ママ（大村詩織）役の木村佳乃さん、息子（大村祥太）役の寺田心くん、プロレス好き編集者（大場ミチコ）役の仲里依紗さんと共に、映画の魅力を紹介した。
　
　まずは、棚橋選手が撮影を振り返り、「いろいろと初めてのことが多かったので、手探りの状態で臨んだですけど、自分の中ではできる限りの準備をして撮影に臨みました」とコメント。これを聞いた藤村監督が「本当に棚橋さんは努力の方で、どんどん演技が成長して行って、（リハーサル）初日とクランクインときは別人のような演技になっていた」と絶賛していた。
　
　ところが、司会のユリオカ超特Qさんが棚橋選手の“噛みグセ”について話を振ると、いきなり心くんが「このあいだも噛んでいました！」と元気よく暴露。思わず棚橋選手が「コラ、祥太。言うな、そういうことは」と、“父親”らしくたしなめる場面もあった。
　
　そんな“親子”を見守るママを演じた木村さんは、クラッシュギャルズ（長与千種＆ライオネス飛鳥）全盛の世代に育ち、プロレス大好き、「キン肉マン」（作：ゆでたまご）も大好き、キン消し（※キン肉マン消しゴム）も集めていたと告白。
　
　そして、今回の映画出演がきっかけで、プロレスを“初”生観戦した体験も披露。場外乱闘のときに血が騒いで不用意に近づいてしまい、巻き込まれたという仰天エピソードを明かしていた。
　
　また、仲さんが演じた“プ女子”ぶりについて藤村監督がベタ褒めすると、棚橋選手も「僕も仲さんの演技を見て、『ファンの方というのはこういう気持ちでプロレスを見てくれているんだな』というのが凄くわかりました」と、プロレスラーならではの感想を語っていた。
　
　最後は、登壇者たちが1人ずつ挨拶を行ない、それぞれ映画に対する思いをコメント。
　
藤村「今回のこの映画はちょうど去年のいまごろ撮影をしていまして、1年経って、ようやく皆様にご覧いただけるということが凄くうれしいです。どうぞよろしくお願いします」
　
仲「この作品は1人で見させてもらったんですけど、『いや、これ家族で見たほうがよかったな』というぐらい本当に家族愛がたくさんだし、家族で見れる感じだなと思って。ぜひ皆さんも知り合いのご家族がいらっしゃったら、『みんなで、家族で、休みの日に見に行って下さい』とお伝え下さい。よろしくお願いします」
　
寺田「小さい子から、おじいちゃん・おばあちゃんまで見ることのできる映画だと思います。登場人物それぞれの立場に立って見ると、違った見方がまたできるんではないのかな？って思います。どうぞ見て下さい。よろしくお願いします」
　
木村「この映画の中で私よりもしっかりしているコア（心）ちゃん。そしてホントにホントに、体は大きいですがホントにやさしい棚橋さん。そして、才能溢れる藤村監督。私がこの作品の出演を決めたのは、監督の脚本（が決め手）です。私より10歳ぐらい若いんですけども（笑）、これから本当に楽しみな監督の1人だと思います。ぜひ楽しんで行って下さい。ありがとうございます」
　
棚橋「この撮影をしたときは40歳で、プロレスでベテランというキャリアを積んで来た中で、『40歳を迎えて、こんなにも一生懸命になれることがあるのか!?』っていう驚きがあって。毎日、必死で、全身全霊で、全力でやりました。皆さん、楽しんで見て下さい。今日はありがとうございました！」
　
　ラストは、棚橋選手が「劇場の皆さん、愛してまーす！」と叫び、大団円で舞台挨拶は終了となった。

■映画『パパはわるものチャンピオン』
原作：『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』　
公開：2018年9月21日（土） 全国ロードショー！！
板橋雅弘・作　吉田尚令・絵　（岩崎書店刊）
脚本・監督：藤村享平　　
出演：棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗
オカダ・カズチカ、田口隆祐、真壁刀義、バレッタ、天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学、KUSHIDA
後藤洋央紀、石井智宏、矢野通、YOSHI-HASHI、内藤哲也、髙橋ヒロム
淵上泰史、松本享恭、川添野愛
大泉洋（特別出演）、大谷亮平、寺脇康文
製作：『パパはわるものチャンピオン』製作委員会
配給：ショウゲート
（C）2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
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【あらすじ】
かつては人気レスラーだったが、怪我や世代交代の波に押され、悪役レスラー・ゴキブリマスクとして一生懸命戦う孝志。「悪者がいないと、エースが活躍できないだろ？」。孝志はそうは言うものの、学校の友達に散々嫌われるゴキブリマスクが自分のお父さんであることをなかなか言えない祥太。最初はショックで恥ずかしい気持ちだったけれど、懸命に戦うお父さんの姿はだんだんかっこよく見えてくる―。ゴキブリマスクの戦う姿に、息子を思う親心、親子それぞれの眼差しと2人を見守る母の姿に、観る人みんなの心が熱くなる―。
　
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