現地時間・3月26日(月)ロサンゼルス大会翌日に、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ選手が、このたび新設された新日本プロレス・ロサンゼルス道場を初訪問。
じつは、昔のロス道場にも来ていたことがあるというオカダ選手。新しい道場に足を踏み入れたレインメーカーは何を感じたのか?
■ここはあくまで“ドージョー”なわけで、“スクール”じゃないですから
――さて、オカダ選手。今回は、ロサンゼルス大会翌日に、新しいロス道場に足を運んでいただいたわけですが、そもそも最初に「ロスに新日本の道場が誕生する」と聞いたときの感想は?
オカダ そうですね。正直、最初は「どうなるのかな?」というのはありました。じつはボク、前にあったロス道場にも行ったことがあって。
――あ、そうだったんですね。以前の道場は2002年4月から約5年間にわたって運営されていましたが、そのときオカダ選手は……?
オカダ まだ新日本プロレス入りする前ですね。当時、闘龍門でメキシコにいた頃に「ちょっと出稽古に行ってこい」みたいな感じで、前のロス道場で一週間くらい練習をしたことがあって。
――なるほど。では、当時のロス道場と、新しい道場を比べていかがですか?
オカダ いまのほうがスペースも広いですし、設備も充実していますね。今後はもっと、手が加えられていくでしょうし、練習するにはいい道場だなと。
――新日本が世界進出を本格的に進めていく中で、こうして海外に“道場”という新日本のスピリットを伝える場所ができたことに関しては?
オカダ ボクはいいことだなって思います。しかも、ここはあくまで“ドージョー”なわけで、“スクール”じゃないですから。
――海外にもプロレススクールと呼ばれるものはありますが、そういうものとは一線を画す部分がある、と?
オカダ そうですね。ただ、プロレスを教えるだけじゃなく、礼儀とか新日本の精神とか、そういうものが受け継がれていけばすばらしいと思いますし。そもそも新日本プロレス出身で、海外で活躍しているレスラーって多いじゃないですか?
――少し前だとクリス・ベノワやエディ・ゲレロ、最近ではプリンス・デヴィッド(フィン・ベイラー)やカール・アンダーソンたちが有名ですね。
オカダ もちろん、中邑さん(真輔)も含まれるだろうし、あとはダニエル・ブライアンやサモア・ジョーなんかも以前のロス道場にいましたから。いろんな選手が新日本の道場を経験し、自分の名前を世界に轟かせて。だから、同じようにここで修行する外国人選手には、シッカリと道場を活用してほしいなって思います。
――新たなスターが生まれる可能性があるというか。
オカダ ええ。ボクたちにとっても、今回ロス道場が開かれたことで有望な選手を発見したり育てたりする機会ができたわけで、いい相乗効果が生まれるんじゃないですかね。
■コーチを務めている柴田さんこそ、まさしく“新日本らしい”選手の代表格だと思います
――そもそも、オカダ選手もメキシコの闘龍門道場で修行を積んだわけですが、こういった海外の“ドージョー”について何か思うことはありますか?
オカダ 懐かしさを感じますね。闘龍門の道場以外に、アレナ・メヒコでもルチャを学んだこととか。まあ、こういう場所ができるとやっぱりワクワクしますよ。ボクらにとっても“新しい家”ですし、ここからいろんなレスラーが出てくればいいなって。
――どんなレスラーが生まれることを期待したいですか?
オカダ フフフ。なにしろ、コーチが柴田(勝頼)さんですからね。そういうレスラーが出てくるんじゃないですかね。柴田さんこそ、まさしく“新日本らしい”選手の代表格だと思いますし。
――たしかに伝統のストロングスタイルを体現している選手というか。柴田選手のお父さん(勝久)は新日本の旗揚げメンバーですし。
オカダ ええ。そういった柴田さんこそ、新日本というものや道場というものに強いこだわりを持っていそうな選手なので。
――今後、このロス道場は新日本の新しい拠点として、大きな役目を果たしそうですね。
オカダ そうですね。これからいろんな新日本の選手がここを訪ねて、いまの新日本プロレスというものを道場生に教えるのもいいですよね。タイミングが合えば、ロッキー(・ロメロ)が指導するとか。
――ロッキーはROPPONGI 3Kのプロデュースに代表されるように、指導力にも定評があるそうで。
オカダ それ以外に、新日本と接点が生まれたからこそ、もしかしたら特別コーチとしてクリス・ジェリコやレイ・ミステリオJr.にお願いしてもいいのかもしれないですし、いろんな可能性を秘めた場所というか。
――さまざまな広がりが期待できる、と。
オカダ ハイ。いまの日本にある新日本の道場が歴史を感じさせるように、このロス道場も新しい歴史を積み重ねていければいいなと思いますね。
★『わかさ生活 ボディリカバリー Presents SAKURA GENESIS 2018』
4月1日(日)東京・両国国技館
14時30分開場 16時試合開始
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※当日券は12時より発売いたします。
※FC先行入場 14時15分~14時30分