1月27日(土)北海道・北海道立総合体育センター・北海きたえーるで開催される、『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』初日のメインイベントで鈴木みのるを迎え撃つIWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至に直撃インタビュー!
撮影/笹井タカマサ
※タナポ史上初! このインタビューを同時収録したPodcastも配信中!
■『THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~』
1月27日(土)18:00~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
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1月28日(日)15:00~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
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■鈴木みのる?「ようやくインターコンチに来たか!」と。「このタイミングで俺か!」というところですね。
――さて、棚橋さん。1.4東京ドームが終わりまして、翌日の“何かが起こる1.5”と言われている後楽園ホール大会で、鈴木みのる選手から突然の挑戦表明がありました。
棚橋 ええ。“何か”が起こりましたね……。
――当初、鈴木軍とのカードが組まれた段階でイヤな予感がされてたのかもしれないですが、「ここで来るか!」というお気持ちは?
棚橋 う~ん。まあ、「ようやくインターコンチに来たか!」という感じですね。去年は、(鈴木みのるが)IWGPヘビーにいって、次はNEVERに狙いを定めてという流れなんですけど。去年、内藤(哲也)がインターコンチを巻いてたときは、鈴木選手もそれほど動きを見せなかった。で、このタイミングで「俺か!」というところですね。
――なるほど。
棚橋 まあ、鈴木軍は「お宝を全部獲る」っていう海賊的なアプローチをしているので、辻褄は合ってるんですけど。
――言ってることに整合性はありますね。
棚橋 けど、それにしても「(変わり身が)はえーな!」とは思いますけどね(苦笑)。
――鈴木選手は前日の1.4東京ドームで、NEVER無差別級王座から陥落したばかりですから。その、鈴木軍はちょうど1年前、昨年の1.5後楽園で新日本に戻ってきたわけですが、ここまでの動きはどうご覧になってました?
棚橋 そうですね……。まあ、新日本の現在の状況として、BULLET CLUB、L・I・JやCHAOS。そういった“多軍団時代”の中、鈴木軍というのはその存在感が新興の軍団に少し押されていたかな、とは思ってましたね。
――鈴木軍も昨年前半はランス・アーチャーのケガや、飯塚(高史)選手のケガで欠場選手も多かったですし。では、鈴木選手個人に対しては? かつて棚橋選手とも抗争した相手であり、年齢的には第三世代と近いわけですが。
棚橋 まあ、その世代の中では存在感が群を抜いてますよね。それもコンディションのよさっていうところから来てるんだと思いますけど。だから、鈴木選手から「ヒザが悪い」と言われても、ボクは何も言い返せないというか。「コンディションがいい」というのは、レスラーとして大前提ですから。
――その鈴木選手は昨年5月からはNEVER王座を巡る戦いに身を投じていました。
棚橋 ええ。ボクも試合は観てましたね、(マイケル・)エルガンとも福島(2017年9月10日福島・県営あづま総合体育館)でやってましたし。
――ほかにもYOSHI-HASHI選手や後藤洋央紀選手、矢野通選手らCHAOSと抗争を繰り広げて。
棚橋 そうですね。まあ、掘り返せば、ボクとザック(・セイバーJr.)がインターコンチで闘ったとき(2017年9月16日広島サンプラザホール)に、鈴木選手が乱入してきたという因縁もありましたから。
――そういった若干の接点はありましたけど、今回の挑戦表明は予想していたのか、意外だったのか?
棚橋 「おせーよ!」と(ニヤリ)。「ようやくか!」とは思いましたけどね。
■2018年、“現在進行形の棚橋弘至”と、“現在進行形の鈴木みのる”がどういう闘いをするか? そして、できるのか?
――個人的には鈴木選手vs棚橋選手といえば、2012年のIWGPヘビー“V11”時代や同年の両国でのタイトル戦が印象的です。
棚橋 ええ。東京ドームですね(2012年1月4日)。あとはその年の10月の両国(10月8日両国国技館)や、『G1』でも何度かやってるし。要所要所で当たってますね。
――あのとき、東京ドームで当たる前の棚橋選手は、鈴木みのるというレスラーにはけっこう否定的だったというか。
棚橋 ええ。ありましたね。
――そのあとの10月の両国のときも……。
棚橋 “外部”からいろいろありましたからね。
――当時、高田延彦さん(元プロレスラー、元格闘家)からTwitter上で、棚橋選手への名指しはなかったものの、当時のプロレスに対して否定的な発言があって。
棚橋 ええ。「“仮面ライダーごっこ”だ」ってね。プロレスと仮面ライダー、どっちにもカチンと来ましたけどね。ボクは仮面ライダーファンですから(笑)。
――棚橋選手を狙い撃ちにされたような発言でしたね。
棚橋 「完全にボクのことじゃないか!」と思ってましたから。
――具体的には「強さを追求しないプロレスイベントなんて単に身体の大きなやつらの仮面ライダーごっこ以下だよ。ごっこだよ」という高田さんのツイートがあって。これを受けたかたちでの、10月の両国の王座戦だったんですよね。
棚橋 そうですね。そこでボクも鈴木選手も、おたがい意地を見せたというか。
――棚橋選手は戦前、鈴木選手からもこの高田さんの発言を受けて「こういうこと言われるのは、オマエのせいじゃないか!」と挑発していましたけど、あのときはどういうお気持ちでした?
棚橋 まあ、カチンとは来てましたよ? 自分がトップだっていう意識もあったし。だから、あれは鈴木選手と闘いながら、高田さんの発言とも闘っていた試合だったと思います。
――試合内容としては、東京ドームの鈴木戦とはまったく違った試合になったというか、ほとんど相手をロープに飛ばさなくて。
棚橋 ああ、そうでしたかね。それもあったし、フォールに入ったのが、最後のハイフライフローの1回だけで。なんか、凄く異色な試合でしたね。
――あれは昔気質の鈴木選手と現代プロレスの象徴である棚橋選手がやり合って最終的に融合したというか、結果的にもの凄くいい試合になった。あれから6年経って、いまは鈴木選手に対してどういうお気持ちですか?
棚橋 そうですね。だから、あんまり過去の闘いっていうのは、今回は記憶としては「必要ないかな」と思いました。2018年、“現在進行形の棚橋弘至”と、“現在進行形の鈴木みのる”がどういう闘いをするか? そして、できるのか? という部分ですかね。
――できるのか、ですか。
棚橋 フフフ。まあ、楽しみですよ。「何が生まれるんだろう?」という気持ちもありますし。さっき言った2012年の両国は、まず闘うべきモノ(理由)があった。今回はベルトを守るのが一番大事なことなんですけども、その前提を踏まえていったい何が生まれるのかなと。
――ただし今回、まったく前哨戦がない一発勝負なんですよね。ちなみに東京ドームでのジェイ・ホワイト戦もまったく前哨戦がなかったですけど(苦笑)。
棚橋 そうでしょ? その前の防衛戦の飯伏(幸太)のときは、逆に飯伏が新日本スタイルのシリーズ前哨戦が初体験だったじゃないですか。で、その前のザック戦、さらにその前の前のビリー・ガンも前哨戦がないでしょ?(笑)。
――ああ、本当ですね(苦笑)。
棚橋 インターコンチに前哨戦なし!(キッパリ)。これはもうね、逆に棚橋の手腕に任せられているような気がしますけど。「オマエ、前哨戦ナシでなんとかしろよ?」みたいな(笑)。まあ、頼りにされているという部分ではレスラーとしてはうれしいことですけど。
――でも、本音としては「マジですか?」みたいな気持ちもありますか?
棚橋 ウン!(苦笑)。
――本音としてはちょっと厳しいと(笑)。
棚橋 ええ。「インターコンチは王者の俺が指名していく!」って言ったのも、完全にガン無視されてますしね(苦笑)。
――とくに飯伏戦以降、指名制度の流れは途切れてますから。
棚橋 ええ。だいぶ“流れに流されている感”はあるので……。
――ただ、昨年の飯伏戦のときも感じたんですけど、やっぱり棚橋選手は新日本の本流的な、前哨戦で言葉を使いながら徐々に盛り上げて、最後に試合につなげるというスタイルが本当に得意だなと。
棚橋 ああ、そうですね。前哨戦でいろいろな伏線を散りばめて、最後に回収するっていう。
――そこが持ち味の一つだと思うので、「せーのドン!」の一発勝負はなかなか大変だとは思いますけど。
棚橋 まあ、そこは今回のインタビューとか、煽りVとか。それこそ試合のゴングが鳴る直前まで、試合が始まってる中でも、いろんなところに散りばめておきますよ。そして最後にシッカリ回収します!
――なるほど。今回、札幌での王座戦ですが、そのあとのシリーズでも鈴木選手とはタッグマッチが組まれているので、そこも少し気になりますね。
棚橋 フフフ。それは前哨戦ならぬ“後哨戦”というかね。
――後哨戦(笑)。
棚橋 いい言葉を見つけたんですけど、これは“追撃戦”ですね(ニヤリ)。ボク、『三国志』が好きなんですけど、国と国が戦ったときに一国が負けて敗走するじゃないですか? それを武将が追い込む時の追撃戦みたいだなと。
■いまの俺はインターコンチとは“二人三脚”。棚橋とインターコンチが支えあって生きている
――追い込みという部分でいうと、昨年末からの鈴木選手の後藤洋央紀選手に対する挑発を見てても、鈴木選手も流れの中の駆け引きが非常に得意だなと。
棚橋 得意ですね。じつは一番考えている人かもしれないですよ、このプロレス界の中で。
――後藤選手との抗争も「髪の毛を賭けるか・賭けないのか」のくだりで、一気に盛り上げて。今回は棚橋さんとの“達人対決”でどう出るのかも楽しみです。
棚橋 フフフ。まあ、2012年の闘いで、ボクは鈴木選手への偏見や苦手意識というのは一切なくなったので。けっこう、今回はフラットな状況でいけると思います。
――あの当時は、鈴木選手もまだ新日本の闘いに完全にフィットはしていなかったような印象もありましたけど。
棚橋 いまは充分、アジャスト(調整)してきてますよね。最近のオカダとの試合、後藤との試合を見ていてもそうだし。
――鈴木選手はあれだけキャリアを重ねても、ドンドン自分を進化させていますよね。
棚橋 ええ。「俺が最先端だ」っていう意識があるのかもしれないですね。ただし、ボクも2012年よりも進化している部分があるので。そういうところで勝負したいなと思いますけど。
――ただ、今回はフタを開けてみないとわからない部分がありますね。
棚橋 それが、今回は8割、9割ですよ。だけど、過去の記憶を引っ張ってくるには状況が昔すぎるんですよね、5年前でしょ? その頃とは全然違いますから。
――その5年前とは、ベルトの色が変わっているという部分でも違いがあります。
棚橋 ハイ。そうですね。いまの俺はインターコンチとは二人三脚で来ているので。二人三脚というのは、インターコンチのタイトルマッチによって棚橋が引っ張られることもあるし、インターコンチよりも棚橋の名前が前に出ることもあるし。いまはインターコンチと支えあって生きているのかなと(笑)。
――まさに二人三脚状態でしたか。
棚橋 ようやくV4。昨年6月からずっとベルトを巻いてきて、やっと仲良くなれたかなという感じですね。
■札幌はボクにとって凄いパワースポットなんですよ。まあ、日本全国がパワースポットなんですけど(笑)
――最後に今回、北海きたえーるという大きな会場で2連戦を行なうということについては?
棚橋 ビックリしましたね!
――北海道といえば、棚橋選手はかつてジャイアント・バーナードを倒して初めてIWGPヘビーを巻いたり(2006年7月17日月寒グリーンドーム)、いろいろなことがあったと思います.。
棚橋 札幌はボクにとって、凄いパワースポットなんですよ。まあ、日本全国がパワースポットなんですけど(笑)。
――そうでしょうね(笑)。
棚橋 ただ、とくに北海道は初めてIWGPヘビーを獲ったり、「愛してます」を初めて言ったり。2006年、初めて中邑(真輔)に勝った場所でもあるしね。
――棚橋ヒストリーの中で要所要所に出てくる大事な場所ですよね。
棚橋 そうですね。でも、16年のSANADA戦、17年のザック戦と、札幌の『G1 CLIMAX』ではシングル2連敗中なんで、このへんで止めたいなと思いますね。今回はハッピーエンドにしたいです。
――札幌初日、しかもメインイベントですからね。
棚橋 もちろん、2日目との闘いでもありますしね。
――観る側はどうしても初日と2日目を比較すると思います。
棚橋 ええ。やっぱりファンの方には最終的に「初日、よかったね」と言ってもらえるようにね。このキャリアになっても、そこはまだまだ欲しがります!(笑)。
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1月27日(土)18:00~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
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