20分越えの熱闘は内藤がタイチをデスティーノ葬!!
■内藤哲也のコメント
「2010年! タイチがメキシコでのしあがっていく様を俺は間近で観てたからね? 何年も連続で『SUPER Jr.』の優勝予想をタイチにしてたのもべつに遊びじゃないよ? 彼がのしあがっていく様を観てたから。彼が力を持っている選手だってことを俺は知っているから。まあ、前も言ったようにリスクを恐れずに前へ出ることが彼も大事なんじゃないの? このままノホホンとやっているだけでいいなら、それでいいよ。でも何かを変えたいなら、やはり行動に出るべきじゃないの? 身体も大きいことだしね。なんなら、階級を変えるのも一つアリじゃない? まあ、彼がどうするかは知らないけどさあ! 俺からのアドバイスだよ。一歩、歩き出す勇気が必要なんじゃないの? それから!それから!……YOSHI-HASHIはいったいいつになったら反応をしてくれるんだ? 俺が! パスを出してるのに、なぜ彼は受け取らない? ええ? 今日だって来れるだろ? 本気になれば来れるだろ? リングだってバックステージだっていいよ! 行動起こせるだろ、YOSHI-HASHI! もしかしてハート砕けちゃったの? おまえのハートは簡単に砕けないんだろ? だったら行動に移してみろよ? 俺はこんなにオクパードで、カンサードの中、試合してるんだよ。おまえはどこで何してるんだ? それでいいのか? だったら、もう新日本プロレスから去れよ! ……さあ、みなさま。もう今週の土曜日から新シリーズ始まりますから! ここにいるみなさまはもちろん札幌に来て頂けるんでしょうね? みなさま、そしてカメラの前のみなさま、次は札幌、北海きたえーるでお会いしましょう。アスタ・サバト!(また土曜日に)アディオス!」
■タイチ、TAKAみちのくのコメント
ベンチに座り込んで
TAKA「おお、生きてたな?」
タイチ「悪ぃ、全然覚えていない……何が起きた?」
TAKA「勝てんじゃねーか? と思ったよ。勝っていよいよヘビー級、行っちゃうかと持ったよ」
タイチ「サイズ的には問題ないけど……。公表してねーけど、何キロあるかは公表しねえ。アイツを持ち上げたとこまでは覚えてるよ。……何言ってるかわかんねーな」
TAKA「まあ、さすがだな? トップ獲ってるだけあるよな。でもそのトップを引っ張り出した時点で、俺たちの勝ちなんだよ。やる前から決まってるんだよ。ハポン軍頼り? その通りだよ。ただ、ハポン軍が出てくるとは限らねえ。BUSHI、ヒロムから始まって、内藤哲也にたどり着いた。その時点で俺たちの勝ちだ。なあ? 見ろ、超満員の後楽園ホール。タカタイチにしかできねえ、タカタイチらしいタカタイチの興行ができたと思う。結果、勝てなかったけど、でもそんなのいままでのタカタイチの戦績見ればわかるよ。俺ら勝ったっためしねーから」
タイチ「ヘヘヘ。弱ええヤツにしか勝てないからな……」
TAKA「まあ、でもよ。約5年やってきてここまでたどり着いた。俺らも大きい夢見てもいいんじゃねーかって。新宿FACE、新木場、千葉BlueFieldやって、後楽園ホール超満員にして。まあ、俺たちにしかできないことやるのがタカタイチ興行だから。また、俺たちにしかできない何かおもしろいことが見つかったらきたら、やるかもしれないし、これで終わりかもしれない。それはわからない」
タイチ「とりあえず、疲れたな。今回は」
TAKA「まあ、慣れないことをやったから、ホントにいろいろなことあったけど。たどり着けてよかったと思うし。俺らでもやればできるんだなと思わせてくれる興行だよ。タカタイチ興行ってのは。ほかの大会では味わえないタカタイチでしか味わえないタカタイチ空間、幸せな空間だよ……。俺とタイチはけして仲がいいわけでもない。長い付き合いのビジネスパートナーにすぎないかもしれないけど。ほかのそのへんのタッグチームとは違う見えない変な絆があるんだよ」
タイチ「腐れ縁なんだよ」
TAKA「腐れ縁だよ。コイツがデビューした時から知ってて何度も闘って、何度もケンカして、それでもこうやってズルズルやってきて、これだけの完成度の高いモノを作り上げれたと思うよ。タイチだから作り上げれたと思ってるし。」
タイチ「それは俺も同じ。TAKAとやってるからここまでこれたと思うし。よくわからねーけど、腐れ縁なんだよ」
TAKA「まあ、せっかく後楽園にたどり着けたんだから、またなんかおもしれーことができたらやるかもしんねーし」
タイチ「ああ……。今日はもう内藤には、あまり言いたくないけど、正直に感謝してるし。アイツなら来てくれると思ったし。まあ、そりゃね。10年前は無名の二人で第1試合をやってたのが……今日は後楽園のメインで。まあ、8割は内藤の力だけど。ま、9割か」
TAKA「でも、それをひっぱりだしたのに意味があるだろ?」
タイチ「いつのまにかスゲー選手になったよ。今日やって、初めてデビュー5カ月でやった時も『コイツはスゲー、スターになるだろうな』って、肌で感じて思ったけど。やっぱりアイツは思ったとおりスターになったし。今日やってみてスゲーなって。終盤、立っているのがやっとだったよ。こんなことを言いたくないけど、ホントに立っているのがやっとだった。だからもうあんまり試合のことは記憶にねーな。ただ、やっぱりスゲーなって。スターになるよアイツは。ホント、感謝しかねー。もう今日は素直に言うよ……」
TAKA「ハポン軍の力、見せてもらったよ、いろんな面で」
タイチ「まさか、サプライズで和田京平までくるとはな?」
TAKA「ホントだよ。3時間前にオファーして。タイチの15周年ということで来てくれたんだよ」
タイチ「まあ、和田京平は俺のデビュー0周年から知ってるから。新弟子の頃から。それでたぶん、あのカッパも来てくれたんだと思うよ。まあ、リングで見たときはちょっとうれしかったよ(笑)」
TAKA「まあ、ハポン軍シリーズ、内藤哲也が言ったように、これで終わりかもしれねーし、続きがあるかもしれねーけど。また何かタカタイチだからできる仕掛け、また忘れたころにぶち上げるよ」
タイチ「ああ、頭いてーや」
――あらためて、デビュー15周年という部分は?
タイチ「まあ、俺は正直、新日本の生え抜きじゃねーし。生え抜きで育ったヤツとは違う経験をしてきてると思うし。いろんな団体を渡り歩いて。新日本だけしか見ていなかったヤツらとは違う経験を絶対してきたと思うし。だからある意味、濃い15周年できたなって。それは自信を持って言えるよね。メジャーからインディーまで。プロレスの収入が月1万円しかなかったこともあったけど、いまこうして後楽園ホールのメインに立って、お客さんを超満員にして。まあ、ほかのヤツとは違う15周年だったんじゃないかな。まあ、俺がデビュー30周年の時は、またシングルやろうや?」
TAKA「俺、いくつだよ? 50すぎだぞ?(笑)」
タイチ「大丈夫。長州力も元気でやってるから(笑)」
――内藤選手からも「ヘビー級に転向するのも手だ」という声がありましたが?
タイチ「ウン。最近ね、よく言われるんだけどね。まあ、ちらほら頭をよぎることもあるけど……。まあ、いまは何も考えてないし。まあ、ジュニアもねまだ獲っていないと言えば獲ってないし。まあ、やることはあるし。いまはオスプレイとなんとかスカル。アイツらオレに負けたもん同士でチャンピオン行ったりきたりしてる。レベルが低いってことよ、そんだけ。まあ、行くときは行くよ、そのうち。そしてその先は……トランキーロだよ。あせんなよ?(ニヤリ)」
第5試合はスペシャルタッグマッチとして、TAKAが『SUPER J-CUP 2016』にも参戦した梶トマトをパートナーに、高橋ヒロム&BUSHI組と激突。トマトは『SUPER J-CUP 2016』の8.21有明で、BUSHIに毒霧を吐きかけられたことを根に持ち、昨年のK-DOJOの10.15後楽園に参戦していたBUSHIに対して、「あのときはブラックトマトにしやがって」と対戦を要求していた。
※ヒロムはトマトダンスを踊りながら控え室に戻った。
1月23日(水) 東京・後楽園ホール
観衆=1,525人(超満員)
○内藤哲也(24分31秒 デスティーノ→片エビ固め)タイチ×
○高橋ヒロム&BUSHI(13分35秒 インスルヘンテス→片エビ固め)梶トマト& TAKAみちのく×
△飯塚高史(13分10秒 無効試合)葛西純△
○鈴木みのる&金丸義信&佐藤光留(14分05秒 ゴッチ式パイルドラバー→片エビ固め)ヨシタツ&滝澤大志&GO浅川×