70年代~80年代の新日本プロレスで活躍したドン荒川さんが、11月5 日に死亡していたことがわかった。享年71歳。死因は不明。
“ひょうきんプロレス”で人気を博したドン荒川さんは、1972年7月、新日本プロレスへ入門。同年9月19日のリトル浜田(現:グラン浜田)戦でデビュー。
黒のロングタイツ姿や体型から“前座の力道山”のニックネームで親しまれたドン荒川さんは、持ち前のユーモアと明るさをフルに発揮した試合で人気を獲得。意表を突いたカンチョー攻撃などで相手を翻弄し、市役所固めなどの個性溢れる必殺技で勝つという通好みのスタイルが、新日本の名物になった。
80年代中盤には、Jr.戦線にも参入し、ザ・コブラのNWA世界Jr.王座や越中詩郎のIWGP Jr.王座に挑戦。隠れた実力者ぶりを存分に見せ付けた。1989年3月に新日本プロレスを離れ、1990年9月29日のSWS旗揚げに参加。
以降も現役生活を続け、2007年5月には新日本プロレスの後楽園ホール2連戦に登場。2011年3月6日『旗揚げ記念日』には、「GREATEST WRESTLERS」として表彰され、殿堂入りをはたしている。
謹んで、ドン荒川さんのご冥福をお祈りいたします。
■坂口征二相談役(新日本プロレスリング)のコメント
「荒川さんとは永い付き合いで、たくさんの思い出があります。とくに前座で会場を盛り上げていたのが懐かしいです。人柄がとても良くいろいろな人に好かれていました。ご冥福をお祈りします」
新日本プロレスリングでは、12月17日(日)後楽園ホール大会の試合前に、追悼の10カウントを行う予定です。
新日本プロレスリング株式会社