8月27日(日)、全日本プロレスの両国国技館大会に、本隊の小島聡、鈴木軍のタイチ、TAKAみちのくが参戦した。
■『2017 SUMMER EXPLOSION[最終戦]全日本プロレス45周年記念両国大会 ~新たなる決意~』
8月27日(日)
東京・両国国技館
観衆:6,500人(満員)
●第11試合 45分1本勝負
全日本プロレス 創立45周年記念特別試合
×諏訪魔
(11分15秒 ラリアット→片エビ固め)
○小島聡
★試合経過
かつて全日本プロレスの主力選手だった小島が、因縁浅からぬ諏訪魔と約6年ぶりに一騎打ち。
まずは諏訪魔が入場するが、いきなりジョー・ドーリング(※両国大会直前に諏訪魔のEvolutionから離脱)が襲撃。アックスボンバー、パイルドライバーなどで痛めつける。そこへ小島が現れると、ドーリングは退場。大混乱の中で試合開始のゴングが鳴り、そのまま小島が一方的に諏訪魔をいたぶり続ける。
だが、諏訪魔は小島のラリアットをかわし、ジャンピングショルダータックルで逆襲。さらに、バックドロップへ繋ぐが、小島はコジコジカッターで挽回。そして、エプロン上と場外マット上でDDTを敢行する。
小島の攻勢は続き、ドラゴンスクリュー、シャイニングウィザード、逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボードロップ。しかし諏訪魔は、ブレーンバスターで挽回し、キャプチュード、ロープ際でのラリアット、ジャーマンスープレックスホイップ、ラリアット、高角度バックドロップと一気に畳み掛ける。
次に諏訪魔はラストライドを狙うが、小島が脱出してDDT。さらに、諏訪魔をコーナー最上段へ固定すると、逆水平チョップ3連発から雪崩式コジコジカッターを食らわせる。
ここで小島はラリアットに行くが、諏訪魔が腕にフロントハイキックを浴びせて防御。だが、小島は次のランニングフロントキックを受け止め、諏訪魔の後頭部へショートレンジラリアットをお見舞い。さらに、垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけると、最後はウエスタンラリアットで諏訪魔を沈めた。
試合後、小島が諏訪魔に歩み寄り、握手の手を差し出す。しかし、諏訪魔は拒否して退場した。
★試合後コメント
小島「こんな悲しい試合何年振りだ!? こんなに胸が切なくなる試合なんか、なかなかないぞ! オレと諏訪魔の7年越しの闘いがこんな短い時間で終わっていいのか!? なんて切ないんだ…。ジョー・ドーリングっていう人、おい! オマエ10年以上プロレスやっているんだったら、入っていい時入っていけない時、やっていいことやっちゃいけないことくらい空気読めよ。7年越しの試合…。こんな状況の中で迎える選手の気持ち考えたことあるの!? 切なくて切なくて、涙も出てこないぞ! もう1回やるとかやらないとか、誰が決めるわけじゃねぇよ。その時のタイミングが来れば、勝手にそういうことが起こるかもしれない。ただ! ただ!! 普通は次の事考えてやんねぇぞ!! 普通はこれ1回限りしかやれないと思うだろ!? 全日本プロレスの管理体制がどうとか、そういうのもよく分かんないし。オレの中で切ないだけだよ。切ない試合だよ。ただ切ないだけでも、これだけは言っといてやる。諏訪魔は本当に強い男だぞ!! アイツのポテンシャルは本当にスゲェから! アイツの言動、アイツのコスチューム、アイツの姿、アイツの試合スタイル、アイツの全部がムカついて、アイツの全部が嫌いだけど、アイツのことはプロレスラーとしてリスペクトしているから」
※控室へ向かう諏訪魔をドーリングが急襲。激しく暴行をくわえ、そのまま控室へ連れ込んでしまった。
●第7試合 45分1本勝負
全日本プロレス 創立45周年記念特別試合
×青柳優馬
(13分19秒 タイチ式ラストライド→エビ固め)
〇タイチ
★試合経過
全日本プロレスの有望株である青柳が、鈴木軍のタイチとシングル対戦。両者のシングル対戦は2016年7月20日後楽園ホールの「SUPER J-CUP 2016」トーナメント1回戦以来で、完敗を喫した青柳にとって1年越しの雪辱戦となる。
タイチはディーバのあべみほを引き連れ、観客席の扉から登場。スタンドマイクで入場曲を口パクしながら観客席を練り歩き、たっぷり時間をかけてリングへ上がった。
ここで青柳の入場となり、リングインと同時にタイチを襲撃。ドロップキックで場外へ落とし、鉄柵攻撃を食らわせる。そして、串刺しドロップキック、高角度ジャーマンスープレックスホールドなどで畳み掛ける。
しかしタイチは、あべを盾にして追撃から逃れ、イス攻撃で逆転。さらに、木づち攻撃、顔面かきむしり、サッカーボールキック、逆片エビ固めなどで追撃。そして、タイチが青柳を場外へ落とすと、鈴木軍の仲間である金丸義信&TAKAみちのくが暴行。
苦しくなった青柳は、アックスボンバーを回避し、ショートレンジドロップキックで逆襲。そこから串刺しバックエルボー、フライングフォーアーム、コーナー最上段からのフライングボディアタックへ繋ぐ。
すると、タイチはボンバー斉藤レフェリーを盾にして流れを変え、アックスボンバーで逆転。さらに、側頭部へハイキックとローキックを食らわせる。次の天翔十字鳳は回避した青柳だったが、タイチはカウンターローリングソバットを食らわせる。それでも青柳はエルボーで反撃に出るが、タイチがカウンタージャンピングハイキックをお見舞い。
それでも青柳はラストライドを高角度DDTに切り返し、トラースキックを受け止めてロコモーションジャーマンで3カウントを迫る。そして、ロックスターバスターを仕掛けるも、脱出したタイチがカウンタートラースキックで吹き飛ばす。
これで青柳の動きが止まると、タイチは急角度バックドロップ、後頭部へのアックスボンバー、ジャンピングハイキックと一気に大技を連発。そして最後は、タイチ式ラストライドで完勝した。
★試合後コメント
タイチ「くだらなさ過ぎる。くだらねぇよ。大体なんだよ、この団体はよぉ! オレは一言も出るって言ってねぇぞ。出るって言ってねぇのによ、勝手に決めて、勝手に発表しやがってよ! そんなやり方あんのかよ。しかも前日会見かなんだか知らないけど、会見でオレが言ってもないことを勝手に作りやがってよ! オレのコメントだって! バカかオメェら。あんなことオレが言うかよ。オメェらに気の利いたコメントなんか出すかよ! バカなんだよ。こんな団体もう2度と出ねぇよ。もうこれでおしまいだよ。あの若いの(青柳)だってよ…まぁいいよ。このバカ団体よりは、ちょっとくらいアイツの方がいいんじゃないか? 2回目の対戦かなんか知らないけど記憶にねぇよ! 意味がなかったよ、この対戦の理由が。ひとつも意味がない! 明日は大事な試合があるんだよ。邪魔すんな。終わりだよ、こことはもう終わりだよ。こんなところに所属しているヤツがいたら頭おかしいよ!? なぁノブ!? あれ、ノブいねぇな」
青柳「クソッ! まだまだ! まだまだ! 練習量も足りないし! まだまだ! 負けたけど、負けたままでは終わらない! 絶対に!! まだまだ! まだまだ上に行く!」
※このほか、TAKAがブラックタイガーVIIと組んで第6試合に出場し、アジアタッグ王座へ挑戦。青木篤志&佐藤光留を撃破し、第102代王者組に輝いた。
★その他の試合結果・詳細は、全日本プロレスオフィシャルサイトでご覧下さい。
- 2017.8.28
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