7月13日(木)由比ヶ浜にて、“最後の『G1』”と表明している永田裕志選手が、『G1 CLIMAX 27』に向けて公開練習をおこなった。
まずは、「“新日本プロレス×アミューズ”THE BEACH HOUSE 真夏のライオンキッチン ~SUMMER G1 AUDITION~」にて、集まったマスコミに対し、永田選手より今回の公開練習の意図が伝えられた。
■公開練習前の永田選手のコメント
永田「永田裕志が『G1 CLIMAX』を参戦するのは、今年が最後ということで、もう公開練習という役目は『もういいかな』と思ったんですが、『最後なので是非!』という世の中の声がありまして、最後は自分の原点である“レスリングの特訓”を行います。ただ、普通にレスリングをやっても面白くないので、今日は“ビーチレスリング”をやれたらと思いまして。元レスリングの選手の岡と北村を引き連れて、特に岡はビーチレスリングの元全日本チャンピオンになってますからね。そういうパートナーに恵まれた形で、今回は“ビーチレスリング特訓”という形でやらせていただきたいと思います」
公開練習前の挨拶のあとには、岡と北村を引き連れ、由比ヶ浜に飛び出していくと、まずはランニングで汗を流すと、いよいよ“ビーチレスリング特訓”へ。
永田選手は真剣な表情で岡、北村と差し合いをおこない、バックの取り合いで軽快な動きを見せつけると、スイッチの入った永田選手は両選手に海辺でまさかのエクスプロイダーを敢行。
さらには、波打つ海に2人を引き込み、海中でバックドロップまで披露。
ここで少し表情に疲れが見えた永田選手はクジラの浮き輪に乗っかり、これを岡と北村が海から陸まで駆け足で引っ張り上げ、見事に陸へ帰還。
すると、このタイミングで海水浴に来ていた若い女性たちが、鍛え上げられた3選手の身体に興味津々で、永田選手、岡&北村を取り囲むまさかの展開に……
だが、この状況にも永田選手は紳士な対応で、女性たちとの記念撮影に応じると、真夏のライオンキッチンに戻り、“葉山庵×新日本プロレス”コラボステーキとシンハービールを飲みながら、最後の『G1』に向けて意気込みを語った。
■質疑応答
永田「まず、トレーニングのあとしっかり栄養補給をして、乾杯!(※岡&北村とグラスを合わせる)」
――今日の公開練習を行って、コンディションや心境はいかがですか?
永田「公開練習に限らず、いま日本列島は暑いじゃないですか。そんな中で『G1』を想定して、暑さに耐える練習。例えば、灼熱の多摩川でランニングするとか、灼熱の道場で身体を動かして重いものを持ち上げるとか、そういう練習を毎日やってる中で、ここ数年で一番いい状態がつくれてますね。暑さもそんなに感じないで、この暑さの中で汗をかくことが心地よくてね。で、そうやっていっぱい汗をかいてガンガンあげてる中で、バーベルの重量が上がってきてますよ。だから、暑いと感じないんですよ。逆に、身体が自分の意思に反して動かしたがってるので、とてもいい状態がつくれてます」
――最後の『G1』というのは意識されますか?
永田「特に意識してるわけじゃなくて、周りの見方がね『永田裕志、今日も公開練習』って。いま、新日本プロレスは黙っててもお客さんがいっぱい来てくれるから、『ボクの公開練習はもういいのかな』と思ったんですけど、今回は夏の風物詩の見納めとして、皆様が期待してくださるので、今回由比ヶ浜でやることに至ったわけですけど。なんか、関係者の方やマスコミの方が、最後の『G1』ということで凄くボクに後押しというか、背中を押してくれてますので。ボクがこの『G1』に向けて体調を整えるうえで、いい形で追い風になってますね」
――『G1』初戦の相手であるYOSHI-HASHI選手が先日の公開練習でキックボクシングをおこなったのですが。
永田「一つの新境地として世の中にアピールできる、自分を変えるキッカケとしては、キックボクシングはいいですけど、世間にYOSHI-HASHIをアピールするという意味では、ちょっと弱いかなと。やっぱり、ボクが最初に公開練習をやった時は、自分が何をやったら世間にインパクトが届くかどうか考えてたんですね。ボクが公開練習をやり始めた時は、『G1 CLIMAX』の最終戦すらお客さんが入らない時期だったので、そこにお客さんを入れなきゃいけない。世間の目を『G1』に向けるっていう使命感のもと、ある意味ヘンテコなことやったり、奇抜なことをやったり。YOSHI-HASHIくんはまだ自分を高めることろで精一杯なんだなと感じますね。だから、自分のことで精一杯で、『G1』を世に広めるところまで考えがいってないようなので。でも、そんなことをしなくても、いまは『G1 CLIMAX』というこものが世間から注目されるイベントですから、そんな心配とかいらないのかもしれないですけどね。でも、本人が新日本プロレスの大黒柱になりたいと思うのであれば、そういうこともそろそろ考えた方がいいんじゃないかなと」
――ある意味、永田選手がこの公開練習の流れをつくってきたと思いますが、その点に関して自負はありますか?
永田「ええ。やっぱり、普通にキックボクシングとかの練習も、自分のことだったらいいんですけど。まぁ、いまは公開練習をやらなくても山手線に『G1 CLIMAX』の広告が出してもらえるぐらい会社が素晴らしくなったので必要ないかもしれないですけど、そういう部分では選手が会社のことを考えずに自分のことだけ考えればいい風になって、選手にとっても非常によくなってると思いますね。そういう意味で、ボクが公開練習で世間にアピールする役目は終わったかなと思ったのですが、そうはさせてくれなかったというか。永田裕志の公開練習が風物詩になってしまったので。その辺は苦しい時に『新日本プロレスを注目させたい』っていう思いでやったことが実を結んできたので」
――永田選手がいろいろ奇抜なことをやってきたので、YOSHI-HASHI選手のキックボクシングも注目されていると思いますが。
永田「そうですね。ボクらのそういう下地の上で若い選手がどんどんアピールできる土壌にしてきたって意味では、ボクが今年で19回『G1 CLIMAX』を毎年盛り上げてきた上で、一つの下地をつくっていう自負があります」
――来年以降の公開練習は?
永田「それは若いヤツに任せますよ。まぁ、ボクが今回を最後にしようと思ったキッカケは、自分の手でこの業界に引き入れた岡や北村が入ってきて、まだ今年デビューしたばっかりで連日試合しながら試行錯誤して、うまくいくとはうまくいくし、失敗するところは失敗する中で、彼らが『G1』出たとしたら、突発的に凄いことをやっていきなり階段を駆け上がっちゃんじゃないかなという可能性があったので、そういう期待をして今回で最後にしようかなと考えた部分も大きいので。だから、来年この2人には出て欲しいし、その時の公開練習は自分たちで考えた方がいいですよ」
――公開練習を考えることもプロとして大切と。
永田「そうです。自分を高めること=この『G1 CLIMAX』をいかに注目させるか。ホントのエースとか柱になる人間っていうのは、それが必要なんですよ。で、その公開練習で揶揄されたりツッコみを入れられることが、人間として成り立ってるのでね。大きなことをやった時は、周りが『ああだ。こうだ』言いますよ。でも、それは中心だから言われるわけであって、中心じゃなかったら言われないです。そういうことをパートナーとして呼びましたけど、そういうことを学んでもらえればなと。」
――今年で19回目の出場となりますが、永田選手にとって『G1』とは?
永田「いままで18年間、夏の一番暑い時期に、一番過酷なシングルマッチの連戦を闘ってきたわけですけど、一度も欠場することなく、大きな怪我もすることなく、18回やってきたっていうのは、やっぱり自分の強さであり、永田裕志というレスラーとしてよくやってきたなと。だからこそ、今年も怪我なく完走して、そして栄冠を勝ち取りたいですね。やっぱり、この『G1』ってある意味新日本プロレスの中での出来事かもしれないですけど、それが業界一の過酷なリーグ戦なんですよ。それを18年やってきて今年19年目にチャレンジするんですけど、それは完璧な状態で終わらせて栄冠を勝ち取って、マット界でやってきた第一人者の意義を感じますね」
――今年の『G1』で楽しみなことは?
永田「まぁ、どの選手がっていうことじゃなくて、日々闘う選手に永田裕志の痛さ、怖さ、強さをフルにぶつけてやろうと思いますよ。それに彼らが耐えられるのかなと。『G1』は『過酷だ』って言われますけど、ボク的には『これだったらこうするな』って自分の中で出てくるので、あんまりそういう風には感じないんですよ。別に手を抜くんじゃなくて、フル参戦しながらもオンとオフをうまく切り替えながら闘い抜ける体力とリ力があるので。だから、そういう中で他の選手が『過酷だ』って言うほど、ボクは『過酷だ』と思わないですし。『永田裕志は強いな』って自分自身でも感じますし」
――練習中、永田選手のもとに若い女性たちが駆け寄ってきましたが。
永田「まぁ、彼女たちから見たらボクは彼女たちのお父さんですからね。なんか、いまどきの若い子ってお父さんの年齢の人に恋い焦がれるっていうのもあるらしいしね。そういう女性たちが惹きつけられるパワーをこの『G1』で発揮できればと思います」
――最後の『G1』ということで、2度目の優勝を目指されていると思いますが。
永田「そうですね。それがなかったら出ないですね。毎年、優勝を目標にやってるので。これで優勝する目標がなくて、『1勝か2勝でいいや』って感じて出るんだったらやらない方がいいですね。岡や北村にも言ってますが、『もし、来年再来年G1 参戦するならば、絶対優勝するつもりでやらなきゃダメだよ。じゃなきゃ出る意味がないよ』って」
――では、それを背中で示す意味でも優勝を目指すと。
永田「そうっすね。背中で語りますよ。何年か前、“親父の背中”って言いましたけど、先ほどの女性たちが父親ぐらいの年代のボクのところに自然と集まってくるわけで、今回も親父の背中で世の中のありとあらゆる人たちを、私に注目させますよ。そして、栄冠とってみんなで喜びましょう!『G1 CLIMAX』をレコード大賞とかけてみるならば、ホントの素晴らしい歌い手さんはいつまでもレコード大賞に出てないんだよ。レコード大賞卒業するのと一緒だよ。まぁ、ボクは『G1 CLIMAX』を通じて、世間に永田裕志の強さ、凄さ、しぶとさ、知名度って部分でも十分にアピールできたと思うので、『G1』に頼らなくても自分の健在ぶりはいくらでも見せられるという自負はありますので。だって、ここ数年はタイトルマッチに出る機会もなく、結構負けたりしてきても、いまだに『永田裕志にIWGP挑戦してほしい』って声がなくなりませんからね。それは日々、岡や北村、若いヤツらと闘ってる中で、コンディションを見せられてるからだと思いますよ。『G1 CLIMAX』は歌謡界でいうレコード大賞ならば、それを卒業するっていうのも、ある意味ボクも歌謡界の大物の方たちと同じ域に達してきたのかなと感じます」
――岡選手や北村選手のために『G1』を退くということでもあるんですよね。
永田「そうですね。まぁ、普通の新人だったら身体つくりから始まって、1年2年じゃ『G1』出るところまでいかないかもしれないけど、彼らはそういう下地をレスリング界でつくってきてますので、身体だけは。あとは、いろんな駆け引きとか、技術とか、戦略ってものができるようになれば、早いと思われてもそこで潜在能力を発揮できれば、一気にいける選手だと思うので。お前ら、ここでアピールして見ろ」
岡「ホントは来年と言わず、小島さんを倒して今年出る予定だったんですけど、強かったですね。だからこそ、来年には絶対出てやろうと思います。そのための足掛かりとしてじゃないですけど、『G1』で何戦か組まれてて、その試合も強い人と当たれるのでチャンスかなと。そこで存在感を示して、来年こそ『G1』に出て、出るからには1勝じゃ終わらないですね。“ヤングライオンで優勝”っていう偉業を成し遂げたいと思います。その偉業を成し遂げられるのは自分しかいないと思ってるので、頑張ります」
北村「自分は、人生一度きりなので。他の選手より時間がないので、飛び級で一戦一戦全力でやっていくしかないかなと。それが一番の近道だと思ってます。以上です」
★「“新日本プロレス×アミューズ”THE BEACH HOUSE 真夏のライオンキッチン ~SUMMER G1 AUDITION~」ホームページはコチラから!
★「ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27」特設サイトはコチラから!
■「ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27」大会スケジュール
8月4日(金)愛媛・アイテムえひめ
★カード情報はコチラ!
★チケット概要はコチラ!
※「ロイヤルシート」は完売となりました。
※「アリーナA」は残り僅かとなりました。
8月5日(土)大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
★カード情報はコチラ!
★チケット概要はコチラ!
※全席完売となりました。「小中高生券」を含め当日券の発売はございません。
8月6日(日)静岡・アクトシティ浜松
★カード情報はコチラ!
★チケット概要はコチラ!
※「ロイヤルシート」「指定席S」「指定席A」「指定席B」は完売となりました。
8月8日(火) 神奈川・横浜文化体育館
★カード情報はコチラ!
★チケット情報はコチラ!
※「SS席」は完売となりました。
※「アリーナA席」「アリーナB席」「2階指定A席」「2階指定B席」は残り僅かとなりました。
8月11日(金・祝)東京・両国国技館
★カード情報はコチラ!
★チケット概要はコチラ!
※「砂かぶり」はファンクラブ先行予約で完売のため、一般発売でのお取り扱いはございません。
※「アリーナA」「アリーナB」「アリーナC」は残り僅かとなりました。
※前売券の販売は、プレイガイド各店ごとに購入枚数制限を行うこともございます。
8月12日(土)東京・両国国技館
★カード情報はコチラ!
★チケット概要はコチラ!
※「砂かぶり」はファンクラブ先行予約で完売のため、一般発売でのお取り扱いはございません。
※「アリーナA」「アリーナB」「アリーナC」は残り僅かとなりました。
※前売券の販売は、プレイガイド各店ごとに購入枚数制限を行うこともございます。
8月13日(日)東京・両国国技館 <優勝決定戦>
★カード情報はコチラ!
★チケット概要はコチラ!
※「砂かぶり」「2F特別席」はファンクラブ先行予約で完売のため、一般発売でのお取り扱いはございません。
※「2F指定席」は完売となりました。
※一部のプレイガイドでは、発売日にお取り扱いのない席種もございます。
※前売券の販売は、プレイガイド各店ごとに購入枚数制限を行うこともございます。