J SPORTS CROWN DREAM MATCH
- 日時
- 2010年12月17日(金) 18:30開場 19:00開始
- 会場
- 東京・ディファ有明
MATCH REPORT
ファンの投票によってスペシャルマッチが実現した「DREAM MATCH」の2日目。Jr.対ヘビーというコンセプトのもと、激闘が展開された。
第2試合では、遺恨が再燃した天山広吉と飯塚高史が、6人タッグ戦で対決。飯塚が例によって観客席を破壊しながら入場すると、背後から天山が襲いかかり、イス攻撃、鉄柵攻撃を見舞い、これまでのうっ憤を晴らした。
ところが、試合はそのまま大荒れの展開となり、レフェリーを突き飛ばして暴れまわる飯塚が反則負けを宣告される。しかし飯塚は、そんなことはお構いなしでアイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装備。天山に地獄突きを見舞い、スリーパーホールドで失神状態に追い込んだ。返り討ちに遭った格好の天山は、若手の肩を借りつつ、重い足取りで退場した。
第4試合は、ファン投票で次点だったNO LIMIT(高橋裕二郎&内藤哲也)vs邪道・外道のタッグマッチ。普段はCHAOSで共闘し、ウェートも違う両チームが闘う注目の一戦は、邪道・外道が抜群のインサイドワークを発揮し、序盤の展開を支配する。だが、IWGPタッグ戦線でしのぎを削るNO LIMITが本領を発揮し、最後は合体技リミット・レス・エクスプロージョンからの東京ピンプスで、高橋が外道を下した。
セミファイナルは、タイガーマスクと中邑真輔が一騎打ちで激突。共に格闘技スタイルを得意とするだけに、試合はキックの応酬からスタートし、タイガーの飛びつき腕ひしぎ逆十字固めがズバリと決まる緊迫の展開となる。やや押された感のある中邑だったが、得意の膝蹴りでタイガーを吹き飛ばすと、切り返し技で粘るタイガーをボマイェで葬った。
そして迎えたメインイベントでは、棚橋弘至とプリンス・デヴィットがシングルマッチで真っ向勝負。ヘビーのエースとJr.のエースによる至極の闘いとなった。デヴィットはノータッチトペコンヒーロ、ダイビングフットスタンプ、ドリームキャストなど、得意技を繰り出して棚橋と互角の勝負を展開する。だが、棚橋はデヴィットのラリアットをかわしてスリングブレイドを炸裂させ、最後はハイフライフローでキッチリと3カウントを奪取した。
試合後、棚橋の号令を合図にして、真壁刀義、永田裕志、中西学らもリングに登場し、人工雪が舞う中でサインボール投げのサービスが行なわれ、「DREAM MATCH」の2日間は大盛況の内に幕を閉じた。