DESTRUCTION in FUKUSHIMA

日時: 2017年9月10日(日) 14:30開場 16:00開始
会場: 福島・県営あづま総合体育館
放送
観衆: 2,056人

MATCH REPORT

鈴木がルール無法ファイトでエルガンを撃沈！
L･I･JはCHAOSを下してNEVER6人タッグ防衛！
三つ巴のIWGPタッグは王者ウォーマシンが混戦を制す！

　9月10日(日) 、福島・県営あづま総合体育館で『DESTRUCTION in FUKUSHIMA』が行なわれ、3大タイトルマッチを中心に激闘が展開された。

　メイン（第9試合）はNEVER無差別級王座を賭けて、遺恨深まる王者・鈴木みのると挑戦者のマイケル・エルガンが激突。9.7後楽園での鈴木の要求を受けて、この王座戦は両陣営のセコンド（各4名）がリングサイドを取り囲み、場外に転落した場合はセコンドが選手をリング内に押し戻すランバージャックデスマッチで実施。鈴木のセコンドは金丸&タイチ&TAKAデスペラード、エルガンには棚橋&KUSHIDA&田口&リコシェがつくことに。

　完全決着ルールを要求したにも関わらず、鈴木はいつものようにレフェリーの死角をついたセコンド介入やパイプイス攻撃など、ダーティファイトで試合を支配しようとする。だが、大一番に燃えるエルガンは持ち前のパワー、そして多彩な技で王者を打ち崩しにかかる。終盤、エルガンの猛攻で鈴木がグロッキー状態になると、すかさず鈴木軍がリングイン。しかし、タグチジャパンがエルガンを援護射撃。さらにセコンドではないKESが乱入するも、ウォーマシンが登場して排除。しかし、最後はセコンドではない飯塚のアイアンフィンガーフロムヘルから、鈴木がゴッチ式パイルドライバーでエルガンを突き刺して、3度目の防衛に成功。

　第8試合はNEVER無差別級6人タッグ王者のEVIL&SANADA&BUSHI組が、オカダ・カズチカ&矢野通&ロッキー・ロメロ組を相手に3度目の防衛戦。10.9両国でのIWGPヘビー級王座戦で対決するオカダとEVILとっては前哨戦となる。L･I･Jの鉄壁の連携に対し、CHAOSもインサイドワークで対抗。だが、終盤になるとL･I･Jが優勢となり、SANADAが矢野をパラダイスロックで捕獲。そして、EVILはオカダのレインメーカーをかわし、EVILを炸裂。最後は孤立したロッキーをBUSHIがエムエックスで仕留め、L･I･Jが3度目の防衛に成功した。

　第7試合は、10.9両国で東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証を賭けて激突する内藤哲也と石井智宏が、それぞれ高橋ヒロム、ウィル・オスプレイをパートナーに激突。L･I･Jタッグはスピーディーなコンビネーションを基軸に、石井の負傷箇所である右ヒザを攻め立てる。石井も意地で反撃していくが、最後は内藤がオスプレイをデスティーノで撃沈。試合後、内藤と石井は番外戦を繰り広げた。

　第6試合はIWGPタッグ王座3WAYマッチとして、王者組のウォーマシン（レイモンド・ロウ&ハンソン）、ゲリラズ・オブ・デスティニー（タマ・トンガ&タンガ・ロア）、KES（ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.）が三つ巴の決戦。ド迫力の肉弾戦は目まぐるしく戦況が変わる混戦に。最後はKESのキラーボムでグロッキー状態のロアに、ウォーマシンがフォールアウトを炸裂させて王座防衛。9.16広島、9.24神戸と続く王座3連戦の初戦を制した。

　第5試合はタグチジャパン（棚橋弘至&真壁刀義&KUSHIDA&田口隆祐&リコシェ）と鈴木軍（飯塚高史&TAKAみちのく&エル・デスペラード&金丸義信&タイチ）が総力戦。9.16広島でのIWGPジュニアヘビー級王座戦&IWGPジュニアタッグ王座戦のダブル前哨戦となった10人タッグは、鈴木軍が悪の連携で田口を狙い撃ち。だが、最後はリコシェのアシストを受け、田口がTAKAをうまく丸め込んで技アリの勝利を収めた。

　第4試合はジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー組とバッドラック・ファレ&レオ・トンガ組による外国人同士のタッグマッチ。BULLET CLUBの巨体を利した攻撃に苦戦を強いられた本隊タッグだが、相手チームをうまく分断。フィンレーのPrima Noctaからジュースのパルプフリクションに繋いで、レオを下した。

　第3試合はバレッタ&邪道組と高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズ組が対決。バレッタはトップロープ越えのトペ・コンヒーロを敢行し、場内を沸かす。試合は裕二郎がピンプジュースで邪道から3カウント。試合後、遺恨が生じている裕二郎とバレッタはにらみ合いを展開した。

　第2試合は岡倫之&北村克也のヤングライオンタッグが、後藤洋央紀&YOSHI-HASHIにチャレンジ。若手有望株の二人は持てる力をぶつけていくが、CHAOSタッグは巧みにその勢いをそいでいく。最後は後藤がミドルキックで岡を仕留めた。

　第1試合は永田裕志が川人拓来、中西学が海野翔太を引き連れ対決。ベテランの永田と中西は気迫をムキ出しにして熱のこもった攻防を展開。それに触発され、若手二人もハッスル。しかし、永田がナガタロックⅡで海野を料理した。