朝5時にホテルを出発し、オーランドからロサンゼルスに移動。日本では長距離移動も慣れている棚橋だが、異国の地では初めて。不安と楽しみが入り混じる中、無事にロスに到着。何気ないことかもしれないが、こういうことも棚橋の経験値を上げていく。
フロリダとカリフォルニアでは3時間の時差がある。5時間半のフライトながら、ついたのはまだ朝9時半とあって不思議な感覚に陥った。
到着後、TNAが用意したホテルにチェックインして、会場への出発を待つ。ホテルではチーム3Dやレフェリーのシェイン(レスラーとして新日本に来日経験あり)などに声をかけられた。
この日の試合開始は午後8時。ホテルから会場まで車で2時間弱の距離とあって、ほかの選手は午後4時過ぎにホテルを出だが、棚橋はどこか落ち着かないのか、午後2時過ぎに出発した。ところが、普段はあまり混んでいないハイウェイが渋滞。それも断続的で、予定の2倍近くの時間がかかった。
軽く食事を済ませて会場入りしたのが6時過ぎ。結果、レスラーでは一番乗りだった。
7時を過ぎた時点で会場入りしていたのは棚橋のほか、オーサム・コング、彼女マネジャーであるレイシャ・シード、エリック・ヤング(スーパー・エリック)、カレーマン。
ストレッチを行ないながらリングの感触を確かめて落ち着こうとした棚橋に、この日の対戦カード3WAYマッチになったとフロントから告げられた。
■TNAハウスショー
■10月31日(現地時間)アメリカ・カリフォルニア州オンタリオ シティズンズビジネスバンクアリーナ
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| ○棚橋弘至 |
8分53秒 ハイフライフロー →片エビ固め |
サンジェイ・ダット× コンスケンスズ・クリード |
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=試合経過=
TNAにとってカリフォルニアでの公演は旗揚げ7年目にして初めて。棚橋は、記念にすべきオープニングマッチに登場した。
アメリカンを全面に打ち出したクリードがベビーフェースとあって、棚橋はヒールであるサンジェイに味方する形で2対1の展開を作り、タッグのツープラトン攻撃のような闘いぶりを披露。時折、サンジェイを裏切ったり、逆に裏切られたりといったシーンを見せながら試合は進んでいった。
序盤はクリードの攻撃を受けながらも戦局を冷戦に見ていた棚橋は、サンジェイがトラースキックでクリードをKOした瞬間、サンジェイに対して攻撃を加え、スリングブレイドからハイフライフローを決め、今回のTNA遠征で初勝利をものにした。
しかもベビーフェースのクリードからではなく、ヒールのサンジェイから3カウントをゲットして、最後は観客の声援を浴びるという作戦通りの結果だった。
試合後、今回のハウスショーツアーのエージェントであるダッチ・マンテル氏から、「Good!」の言葉を送られた棚橋。「TVショーのときは彼から一言も声をかけられなかったんですけど、ちょっとは認めてもらえたかな(笑)。アメリカではこうやってバックステージの信頼を得ていかないといけないんでしょうね」と、どうやらアメリカで成功するためのカギもつかんだようだ。
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