2月4日夕刻、IWGPヘビー級選手権試合(2月14日両国国技館)の調印式に参加した第53代王者・中邑真輔選手と挑戦者・中西学選手が、調印式終了後、記者団の囲み取材に応じた。
■中西学選手の囲みコメント
--シリーズ開幕から5戦して、改めて中邑選手の印象は?
中西「もったいぶるなぁっちゅう感じやね。開幕戦でボマイェを出しにきたかと思ったら、そこからずっと温存しているから。そういう展開にならさへんちゅうなら、そこまでの話かもしれへんけど。えぇ加減、チャンピオンが出してくるボマイェをお客さんは見たいよな。
その中で半分以上の人が、ボマイェで中西がぶっ壊れるのを見たいと思うよな。そういう人達の気持ちを、中西がボマイェをぶっ潰すところを見たい人で増やしていきたい。そういう試合に持っていきますよ。(今シリーズは)あと6試合? まぁ、十分でしょ、それだけあれば」
--中邑選手は、調印式であえて荒鷲掴みを誘うと発言していたが?
中西「誘うも何も、アイツまだ受けてもいいひんやろ。荒鷲掴みは、坂口(征二)相談役からヒントをもらいましたけど、そこからどう自分のものにしていくかは、俺の器量やから。どこまでアイツに荒鷲掴みの知識があるか分からんけど、あくまでもあれは“入り口”やから」
--荒鷲掴みは両国大会まで温存する?
中西「温存するつもりは無いし、すぐにでも使ってみたい。荒鷲掴みからの次の変化やね。ゲートはしっかりと坂口相談役に造ってもらったから。その奥にある“中西御殿”ちゅうのは凄いものやで!」
■中邑真輔選手の囲みコメント
--中西選手は、中邑選手はボマイェを温存しすぎだとコメントしていたが?
中邑「出すタイミングが無い訳じゃないけど、温存しすぎ? どういう事ですかね。やっぱり、自分もその技にはしっかりとしたポリシーというか、思い入れも(ある)。出すタイミングが来たら出すでしょう、体が反応して」
--中西選手は、「荒鷲掴みはあくまでも入り口であって、奥にある中西御殿は凄い!」と。
中邑「中西御殿? フッ!……中西選手の客間に行った事は無いけど、そのやる気というか。このタイミングで明らかに付け焼刃だろうとは思うけど、それなりの自信と、1発くらいじゃ倒れないという、IWGP戦に懸ける気持ちは感じます。
自分もタダでかわされたりとかは。(荒鷲掴みは)攻めだと言ってましたけど、ようは受けないって事でしょ。そこは意地でもブチ当てていきます。
言葉で求めると、中西学はとりとめのない着地点を探すような言葉になるから。自分としても、あれだけの体を持っている人間ですから、なめてないし。フィジカルの強さは日本一なのか、世界一なのか、そういうものを持っている。多くの選手、関係者がバカにしたりするけど、(中西が)怒らないと思ってるからでしょうと。
本気で怒った中西学がリングの前に立っているのは、自分としても臨める。そこら辺は未知数ですけど、そんな試合ができるんじゃないかと。文字通り、中西学に言葉がいらないように、自分自身もそうだと思います」
--中西選手の警戒する部分は?
中邑「(中西の)ダメージの効きを見誤らないようにしないとな、と。本当に規格外なので、バーンと当てて、そのダメージがガッと来るのが人よりちょっと遅かったり、早かったりというのはあるので。実際問題、荒鷲掴みは見た事も無いので。
まぁ、大体の予想はつくので、面食らわないようにするくらいですかね。あとは正々堂々、真っ向勝負で、膝を叩き込めばいいんじゃないかと。形は違えど“はみ出している”のは一緒ですし、未だストロングスタイルと言っているのは、自分もしくは中西学と。それも形は違いますけどね、それがぶつかるとなれば面白いかなと」
--中西選手は、かつてワイルドストロングスタイルを標榜していたが?
中邑「分かった風な口をきくなと言われますけど、一個人として客観的に見て、色々なものに流されて、色々な人間に足を引っ張られてきて、結局本当の中西学はなんなんだと。本当の中西学って、東京ドームの試合の後、いきなりいきり立って(リングに)上がってきたのが、そうなんだろうなと。
荒鷲掴みもいいですけど、体1つで上がってくれば。誰かのとか、何かのためとかじゃなく、ただひたすらベルトが欲しい、中邑真輔が嫌いでも何でもいい。その思いだけで、あとは体1つで上がってくれば、自分もスカすと言われてますけど、自分としてはスカしたつもりは一度も無いので。真っ向勝負でも何でも受けて立とうじゃねぇかと」