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| 「新日本プロレスへ一番ケンカを売っているのは、棚橋弘至ですよ」永田裕志選手インタビュー【後編】 |
| 掲載日:
2009年11月04日
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言っちゃっていいんだね? 先日は待望の第一子も誕生して絶好調の永田裕志選手インタビュー。後編の今週は、永田選手が語る中邑真輔選手の“猪木発言”から、11月8日両国大会の中邑vs棚橋戦の展望、そしてIWGP戦へ異議申し立て!?
■神戸大会の中邑のマイクにはビックリしましたよ
――現在、沈静化しつつあるとはいえ、ここ最近の新日本マットでは、中邑さんの一連の“猪木発言”が注目を浴びてましたね。
永田「う〜ん。なんか、よくわからないね。なんでこういうタイミングで猪木さんを急に意識し始めたのかなって? 大阪ドーム(04年11月13日)で殴られて以来、アントニオ猪木とは距離を置いてきた男なのに(笑)」
――確かにそうですね。
永田「だから、あのマイクはビックリしましたよ。要するに、アントニオ猪木という人が残した軌跡と勝負するって意味なのか……。ただね、そこは新日本プロレスである以上、誰でも通らなきゃいけない、ベルトを巻く人間が誰でも通らざるを得ない部分なんですよ」
――IWGPを獲ったら、必ず意識しなくてはいけない部分。
永田「ただ、猪木さんと同じじゃダメなんです。でもね、中邑ってのは、“プロレスとは闘いだ”、“ケンカだ”、“強さだ”、“怒りだ”っていう新日本の正統的なカラーを継承する人間ですから。本人もそこは意識してるでしょうし。それが、突然『猪木――っ!』っていうのは、アイツもKYだったのか、計算づくだったのか……俺にもよくわからないんですけど」
――さすがの永田さんでもわからない。中邑選手は、いまのプロレスに対する危機感も込めてるようですけど。
永田「でも、『いまのIWGPベルトには輝きがない』とも言ってたでしょ。ただね、そういう言われ方をすると、俺からすると『ん? それは違うな』と思っちゃうね」
――IWGPを批判されたら、黙ってられない?
永田「ハッキリ言わせてもらえばね、『じゃあ君たち、いったいIWGPのベルトに年に何回挑戦しているの?』と。俺なんか、純粋に挑戦したことなんて、たったの4回ですよ! さらに、4回のうち戴冠したのは2回。そのうち1回でIWGPの連続防衛記録を持っているわけですから!!(自信マンマンに)」
■「『輝きがない』が言葉通りの意味なら、それは彼らの責任ですよ!
――挑戦回数という点で、棚橋さんや中邑さんは恵まれすぎている、と?
永田「IWGPってのは、本来そんなに簡単に挑戦できるもんじゃないですよ! それぐらい敷居が高かったものを会社が危機的状況になったとき、彼らを一日も早く育てなきゃいけないということで、力不足でもチャンスを与えて、彼らや会社を底上げしてきた。そうでしょ?」
――それが、ここ数年の中邑&棚橋体制という部分はありますね。
永田「彼らへの温情込みで、会社が挑戦させてきたのがここ数年のIWGPの歴史ですよ。そこを当事者が『輝きがない!』なんて言ったら、自分たちがやってきたことを否定することになる」
――なるほど
永田「『輝きがない』というのは、もしかしたら棚橋のスタイルへのあてつけかもしれない。でも、そうでなくて言葉どおりの意味なら、それは彼らの責任ですよ!」
――元王者しか言えない重い言葉ですね。
永田「自分ではいたツバを自分で飲み込むことになるんじゃないの? と。……そして、俺に対するあてつけもあるなら、これは俺だって出ていかなきゃいけない(真剣な表情で)」
――永田さんもしばらく挑戦していないですし。
永田「まぁ、僕もオリンピック男ばりに、何年に一度しか挑戦させてもらえないですから(笑)。でも、そろそろいいんじゃないかなって」
■新日本プロレスへの一番のアンチテーゼは棚橋じゃないですか?
――なるほど。ただ、こういった流れを踏まえての今回の中邑vs棚橋戦(11月8日両国国技館)は興味深いですね。
永田「そうですね。でも、棚橋ってあのスタイルを新日本で貫きとおしたでしょ? 俺なんか、ある意味で新日本の本流に対して、一番ケンカを売ってきたのは棚橋じゃないかなって?」
――異分子としての存在感は、ピカイチですよね。
永田「新日本のリングで、ああいうアメリカンプロレス的なスタイルで、試合中に間をとったり、相手から意図的に目を逸らせしたり、オーバーアクションしたり……。いわゆるストロングスタイルの定義から離れたスタイルを貫いて、結果的にファンからある程度の支持を得て、それを確立してしまった。だから、アントニオ猪木に一番ケンカを売っているのは、棚橋かなと思いますよ」
――ああ、中邑さんじゃなくて。
永田「そう。むしろ、新日本プロレスやアントニオ猪木への一番のアンチテーゼは棚橋じゃないですか? 逆に、中邑の今回のやり方は強引だけど、アントニオ猪木的な新日本本流のスタイルを貫くということだろうし」
――ここまで世界観の違う二人が同じ団体内にいるのは、凄いですよね。
永田「そうだね。両国は、その二人によるイデオロギーとプライドのぶつかり合いになる。確かにこれはおもしろいですよ」
――そして臨戦態勢を整えながらも、永田さんは青義軍を引っ張っていく、と。
永田「井上とのコンビで『G1タッグ』で中邑&矢野組に勝った(中邑選手からピンフォール)けど、俺の実力を考えたら当然のことですから。ただ、井上もよくなってきてるし、マシンと平澤のコンビも先日一勝を上げました。千里の道も一歩から、この一歩を大切にしながら、頑張っていきたいな、と。それに、私が衰えないうちに、いろいろリングに残したい気持ちもあるんでね(笑)」
――お子さんにもその勇姿を見せなきゃいけないですし。
永田「そうですね。いまから成人まで待ったら、還暦までやらなきゃいけないハメになるけど(笑)。まぁ、見ててください!」
●祝! ジュニア誕生!! から“青義軍劇場”まで、永田選手直撃インタビュー【前編】
●「DESTRUCTION’09」情報
【写真:山本正二】
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