メキシコ人でありながら、新日本プロレス所属となって活躍した故ブラックキャット（本名マル・ビクトル・マヌエル）さんのメモリアルマッチ。また、1月19日後楽園で行われるスペシャルシングルマッチ・ミスティコvsポルボラの前哨戦でもある。
　
　試合開始前、幸枝夫人と息子の亨さんがリングへ登場。棚橋＆ミスティコ＆スティグマが花束と記念品を贈呈した。そして、幸枝さんがファンに感謝の言葉を述べると共に、キャットさんの甥にあたるスティグマを紹介した。
　
　そこからルード軍の入場となり、中邑が角のついた赤いカプーチャを被って登場。オカダ、ポルボラと共に記念撮影へ収まった。
　
　オカダ対ミスティコで試合が始まり、互角の勝負を展開したのち、至近距離で睨み合う。
　棚橋対ポルボラとなり、棚橋がショルダータックルで吹き飛ばす。さらに、前方回転エビ固めに行くも、ポルボラが脱出して低空ドロップキック。しかし棚橋は、カウンターバックエルボー、フライングボディアタック、フライングフォーアームを矢継ぎ早に繰り出し、ポルボラを圧倒した。
　スティグマ対中邑の場面。中邑が脱力してロープブレイクし、スティグマを挑発。しかしスティグマは、ストンピングとローキックをかわし、延髄斬りをお見舞い。さらに、アームホイップ2連発、ヘッドシザースホイップへ繋ぐ。
　だが、中邑がカウンターキチンシンクで反撃し、スティグマをコーナー最上段へ乗せてランニングニーアタックを浴びせる。これをきっかけに乱戦となり、ポルボラがミスティコを捕獲。マスクに手をかけ、素顔を半分までさらしてしまう。
　ここからルード軍のペースになり、中邑とオカダが棚橋へダブルトーキック、合体アトミックドロップ。その直後、ポルボラが低空ドロップキックを見舞う。
　さらにルード軍は、スティグマにトレイン攻撃、3人がかりのバイブレーション式踏みつけ攻撃を敢行。しかしスティグマは、中邑のボマイェを回避し、スワンダイブミサイルキックで逆転。
　そこから棚橋がオカダとポルボラを場外へ追いやり、ミスティコがヘッドシザースホイップでポルボラを場外へ落とす。そしてミスティコ組は、3人同時にトペフェイントを披露。
　その後、ポルボラがミスティコを捕まえ、ランニングパワーボムで叩きつける。しかしミスティコは、ポルボラをトップロープ上へ乗せ、スワンダイブヘッドシザースホイップで投げ捨てる。
　すると、オカダがエルボースマッシュでミスティコを場外に落とすが、スティグマがフライングボディアタックを浴びせる。そして、ドロップキック2連発、延髄斬りに繋ぐものの、オカダがフラップジャックで報復。
　続いてオカダはツームストンパイルドライバーの体勢に入るが、棚橋がスリングブレイドでカット。その棚橋を中邑がリバースパワースラムで叩きつけ、スティグマめがけてボマイェを狙う。
　しかし、スティグマが棚橋を踏み台にし、ヘッドシザースホイップで中邑を場外に落とす。そして、ノータッチトルニージョで追撃すると、棚橋がエプロンからのトペコンヒーロでオカダを分断。その直後、リング上でミスティコがラ・ミスティカでポルボラを仕留めた。

ミスティコ「俺の力を見たか! 日本だろうが、メキシコだろうが、自分の存在価値を見せてやる!」
——赤と白のコスチュームは日本を意識してるんですか?
ミスティコ「この色は好きだし、日本の国旗も好きなので、今日はこのコスチュームを着てみました」
棚橋「Gracias(スティグマとガッチリ握手)。俺がメキシコでね、猫さん(ブラック・キャット)に凄いお世話になったし、凄い育ててもらったっていう恩義があるから。これから彼(スティグマ)の成長をね、スペル・エストレージャになるまで、きっとなるから見てます」
スティグマ「ここで試合が出来て、凄い感謝してるし、自分にとってとてもいい経験が出来たと思う。でも自分たちのCMLLの試合を見せるだけでなく、棚橋選手とかヘビー級の選手と交われることに感動している。これからの成長を見てほしい」
棚橋「見て(スティグマのマスクの半分を指さす)、この半分(マスクの半分がブラック・キャットのマスクになっている)。そういう気持ちを感じました。ありがとう、猫さん」
 
ポルボラ「ミスティコ! 今日のオマエは運が良かっただけだ! いいか、明日からオマエの悪夢が始まるぞ……それから日本のファンの皆!! オマエたちはすごく暖かくて、非常に感謝してる。これからも応援をよろしく!! ルード(ヒール)最高!!」
※中邑、オカダはノーコメント