POWER STRUGGLE
- 日時
- 2014年11月8日(土) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 7,500人(超満員札止め)
-
第10試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル選手権試合- (第10代王者)
- (挑戦者)
-
中邑 真輔
-
柴田 勝頼
※中邑が初防衛に成功レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
グラウンドの攻防のあと、柴田がコブラツイストツイスト。その後、中邑がストンピングとローキックを放つが、いずれも柴田が回避。ローリングソバットからローキックを発射するが、今度は中邑がかわした。
その後、中邑がロープ際で脱力してロープブレイクすると、柴田がフロントネックロックで捕獲。そして、ブレーンバスターの形で投げ捨ててエプロンへ追いやると、フロントハイキックで場外まで吹き飛ばした。
リングへ戻り、柴田が足4の字固めで追い討ち。さらに、中邑の頭を何度も蹴り飛ばして挑発する。これで中邑が怒って睨み合いになり、そこから両者がエルボーを打ち合う。そして、柴田が中邑をコーナーへ追い込んで距離を取るも、中邑がカウンターキチンシンクで逆襲。
次に中邑は、柴田をコーナーに座らせ、バイブレーション式踏みつけ攻撃。さらに、柴田をコーナー最上段へ固定し、ジャンピングニーアタックを食らわせる。
中邑の攻撃は続き、ブレーンバスタースラム。すると、柴田がスリーパーホールドで巻き返すが、中邑が切り返して反対にスリーパーを極める。しかし、柴田が前方へ投げ捨て、パロスペシャルで追撃。
さらに柴田は、エルボー連打で中邑をコーナーへ座らせ、串刺し低空ドロップキック2連発、フロントネックチャンスリー。そして、ミドルキックで中邑を吹き飛ばしてPKを放つも、中邑がかわしてジャンピングカラテキック。
続いて両者はエルボー合戦を繰り広げ、そこから中邑がニールキック。だが、柴田がすぐにジャーマンスープレックスホイップで巻き返す。
次に柴田はスリーパーホールドで中邑の動きを止めるが、中邑がコーナー2段目からのジャンピングボマイェで逆転。そこからボマイェを狙って突っ込むものの、柴田がドロップキックで迎撃。
さらに柴田は、強烈な張り手で中邑をダウンさせる。すると、中邑が顔面パンチで反撃するが、柴田が即座にバックブローを浴びせ、go2sleepで追撃。そこからPKを放つも、蹴り脚を受け止めた中邑が後転して立ち上がり、後頭部へボマイェ。さらに、スライディングボマイェ、ボマイェへと繋ぎ、柴田を下した。
COMMENT
中邑「ハァ、終わっちゃったねぇ、因縁が。もう何年か前も忘れました。大阪で生まれた因縁が、今日大阪で決着したんでしょうね」
——改めて、柴田勝頼選手の闘いぶり、どのように受け止めましたか?
中邑「なんすかね、まぁ周りの思惑、こうあってほしいみたいな柴田像とは、ちょっと違うかな。それは本人は好みだよ、好み。だってリングの上は自由だ。柴田の求める姿が今なら、今。変化を求めてくれるかもしれない。もちろん俺は刺激、変化、ゴッチャゴッチャ」
——奇しくも10年前の大乱闘が起こった場所と同じ大阪でした。ほんの少しでも、中邑選手の中であの時の記憶というのは蘇りましたか?
中邑「過去ほじくったって、ほんの小さな慰め。今だよ、今。今の柴田に勝ちたかったんだもん。まぁその代わり、手持ちカード全部失っちゃいました」
——その中で出てきたのが、思いもよらない飯伏幸太選手でした。いきなりのジャーマンどうでしたか?
中邑「いや、ヤバいヤツがほしかったんでね。ヤバいヤツなんでしょ? 知ってるっしょ、岡本記者。ヤバさを? まぁ突飛な行動よりも、リング上でのヤバさを求めたいとこだね。ヤバい試合できんじゃないの」
——去年の夏にベストバウトを獲得したカードと同じカードが、1.4東京ドームで行われることについてはいかがですか?
中邑「ハードル上がってんの? ハードル上げてんの? 関係ねぇ。言ったでしょ、今。今すら、明日になったらわかんない。出来ないことも出来るようになるかもしれない。楽しみですね。まぁ今更試合順は、四の五の言っても変わらないでしょう。ミラクルは起きねぇ。ただねぇ、IWGPと違う輝きを、このベルトには求めてきた。それが1月4日、インターコンチネンタル選手権……イヤァオだ」