Aブロック公式戦として獣神サンダー・ライガー(0勝6敗)と、タイチ(4勝2敗)が激突。
ゴング前にマイクスタンドで急襲。それを合図にセコンドの金丸とデスペラードも乱入。そして、タイチはマイクを握ると、「オイ! ヅライガー! 今回のスーパージュニアで卒業だ? 今日の公式戦で最後だ? 卒業? 違う、テメーは今日で引退だ! 獣神サンダー・ライガー、引退試合始めま~す! ゴング鳴らせ!」と挑発。ここでゴングが鳴ると、タイチはストンピングからライガーを場外に落とす。すると、デスペラードと金丸もストンピング。続いてタイチはライガーをリングに戻し、その顔面、後頭部を踏みつけていく。
しかし、ライガーもロープワークの展開から、風車式バックブリーカーで反撃。タイチが場外に降りると、エプロンサイドからの攻撃を狙うが、これは背後からデスペラードが妨害。
ここでタイチはコードのようなものでライガーの首を絞めていく。さらに観客席中央まで連れ出すと、イスを首筋に突きたて、ダメージを与える。ライガーはカウント19でギリギリ生還。
ここでタイチは木槌を持ち出し、ライガーの額あたりに一撃。さらに木槌でチョーク攻撃を見舞うと、トップコーナーに持ち上げて設置。そして、マスク剥ぎに出るが、これはレフェリーが阻止。
タイチは「オイ、どうしたライガー? 終わりか?」と挑発し、ブレーンバスターの体勢へ。だが、ライガーはブレーンバスターで逆に投げ返す。そして、串刺し攻撃を狙うが、かわしたタイチは即頭部にキック。さらにバズソーキックを叩き込むも、これはカウント2.
タイチはパンタロンを脱ぐと、トラースキックを炸裂。だが、ライガーはカウント3ギリギリでキックアウト。ならばとタイチはタイチ式ラストライドを狙うも、ライガーはリバース。そして、掌底を叩き込み、串刺し掌底を繰り出すが、タイチはマーティー浅見レフェリーを投げ飛ばしてディフェンス。
すかさず金丸とデスペラードがリングイン、ライガーをストンピングで滅多打ちにする。ここでタイチはマスクに手をかけて高笑い。ライガーのマスクは半分破れた状態に。ここで佐藤レフェリーが金丸とデスペラードに注意を与えるが、タイチはその背後にライガーを投げつける暴挙。
次の瞬間、タイチの手にはキラリと光るハサミが。そして、ライガーの角を躊躇なく切断。さらにはコスチュームも引き裂き、3人がかりでストンピングを浴びせる。ここで田口とKUSHIDAがリングイン。金丸とデスペラードを場外に追い出して、ライガーをアシスト。
タイチはイスを手にするが、ライガーは浴びせ蹴り。そして、串刺し掌底を食らわせ、一気にパワーボム。最後は垂直落下式ブレーンバスターでタイチを突き刺し、3カウントを奪取。ライガーがボロボロになりながらも逆転勝利で、最後の『SUPER Jr.』公式戦を勝利で飾った。
鉄拳7 Presents BEST OF THE SUPER Jr.24
- 日時
- 2017年5月31日(水) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)
- 放送
- 観衆
- 1,118人(札止め)
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第5試合 30分1本勝負
「BEST OF THE SUPER Jr. 24」Aブロック公式戦(1勝6敗=2点)
(4勝3敗=8点)
レフェリー|マーティー浅見→佐藤健太→レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
ライガー「タイチに言っとく、デスペ(ラード)に言っとく、金丸に言っとく、トップはダメだって……。乳首……また事務所に怒られる。(※乳首を指先で隠しながら)ここはダメ、トップはダメだって。以上……って言ったら怒られるか。ま、リング上で言ったように、僕の『BEST OF THE SUPER Jr.』、これで終わりました。トータル何回出たのか、何年連続か、それは俺は知らない。そんなもの知る価値はない。出て、優勝しなければ意味はないんだ。自分の中で、このリーグ戦を闘い抜く力は、もう今年で終わりだと思ったから、卒業宣言をした。ただ、引退じゃないぞ。言っとくぞ、引退じゃないんだ。ベテランは一発勝負に強いから。タイトルを俺はあきらめたわけじゃない。去年か、(5・3)福岡国際センターでKUSHIDA選手と(IWGPジュニアヘビー級のベルトを懸けて)試合をさせていただいた。手ごたえはつかんでるんだ。もう1回、あのベルトに挑戦を絞って、改めてもう1度、IWGPのジュニアのベルトを巻きたい。そのために、この『BEST OF THE SUPER Jr.』も捨てる。そういう覚悟があるんだ。だから、センチ(メンタル)な気分で俺を送り出すとか、そういうのはやめてほしい。ライガーは引退ではない。さらなる高みに行くから。自分を上げていきたい。そのためにはなにが必要、なにをすべきか。一つに集中して、チャンスが来るのを、IWGPジュニア挑戦のチャンスが来るまで、成績を残して、毎日試合をしていかなきゃいけない。逆のそっちの方が過酷かもしれない。ま、とりあえず、『BEST OF SUPER Jr.』は今年で終わりです。はい、終わりです。
――改めて今回の『BEST OF THE SUPER Jr.』を振り返って。1勝6敗でしたが……。
ライガー「そりゃあ、みんなすげえ。ただ、タイチが今日、1対1で正々堂々と……正々堂々っていうのはおかしいかな、来るならまた話は別だったと思う。いきなり(金丸とデスペラードを)連れて来て、奇襲をかけてきて。3人がかりで。そんなヤツらに絶対、勝ち星は譲らない。勝ち星を譲ったら、『BEST OF THE SUPER Jr.』に今年俺が出た意味がない。結構、タイチはいい成績だったみたい。だが、そんな最後(決勝)までは許さない。なにがなんでも勝つつもりだった。まあ、勝ててよかった。これで俺の『BEST OF THE SUPER Jr.』での責任は果たしたと思う。だからもう、今後は俺自身、IWGPジュニアというベルトに挑戦したいと……。もう1度言う、タイチ、トップはダメだって……、怒られるよ。手入れもしてないし。(※上半身に寄って撮影しているビデオクルーに)アップにすんな!どこ、アップにしてんだ!」
――最後に、ライガー選手にとって第1回から出場してきた『BEST OF THE SUPER Jr.』はどういうものでしたか?
ライガー「ジュニアの方が面白いよ、ジュニアの方がヘビーよりも全然すごいんだよっていうのを見せつけるための大会だった。僕の中では“対ヘビー”っていうのがありましたから。それが実を結んだのかどうかは知らないけど、『新日のジュニアは面白い』って言われて、世界に進出するこのジュニアの存在が(出てきて)。で、WWEの方に(ディーン)マレンコやペガサス(キッド)やエディ(ゲレロ)や、そういった選手がどんどん進出して。ま、その時点で、本当は俺の役割は終わったのかもしれない。ま、でも、役割を果たせたかなと思う」
――結果、“スーパージュニア”という言葉が、アメリカでは一つのジャンルとして認識されるまでになりましたからね」
ライガー「まあな。よかったと思う。ほんとにもう1回、IWGPジュニアに挑戦させてほしい」
タイチ「(※インタビュースペースに着くなりフロアに倒れ込んで)ここまで全敗で来てて、なんだ? わざとか? あんなに、あんなに力のこもった掌底、パワーボム、なんだ最後、わかんねえ。誰よりも効いたよ。ジジイでも、腐ってもライガーじゃねえか。ま、今日はよ、最後なんだろ? 全敗させちゃんかわいそうだと思って、今日は(勝利を)譲ってやるさ。だけど、勝ち逃げ、許さんぞ、ヅライガー。辞めんのか? テメエの終わりは近いのか? その前にもう1回、カタつけようぜ。まだ逃がさんぞ、テメエ、コラァーッ(※這って控室へ)」