まさかの5戦全敗を喫しているライガーが、3勝2敗のリーと対決する『SUPER Jr.』Aブロック公式戦。
握手から試合がスタートし、グラウンドの攻防からライガーが変型カベルナリア。さらに、ロメロスペシャルを仕掛けるが、リーがロープへ逃げる。
さらにリーは、ライガーをコーナーへ追い込んでエルボー連打を浴びせ、カウンター低空ドロップキックで場外に落とす。そして、ノータッチトペコンヒーロをお見舞い。
それでもライガーはエプロンへのぼるが、リーがジャンピングニーアタックで再び場外へ転落させる。大ダメージを負ったライガーは、カウント19で辛うじてリングへ生還。
するとリーは、串刺し低空ドロップキックでライガーに追撃。そこから2発目を狙うも、ライガーが回避してエプロンへ追いやり、掌底を食らわせる。そして、自らもエプロンへ出ると、モンキーフリップでリーを場外に転落させ、エプロンからトペコンヒーロを敢行。
今度はリーがカウント19でリングに戻り、ライガーが串刺し掌底、サンダーライガーボムで一気に攻める。そして、ブレーンバスターの体勢に入るも、リーが背後へ着地し、カウンターキチンシンクで逆襲。その直後、低空ランニングフロントキックに繋ぐ。
それでもライガーは串刺し掌底を見舞うと、リーはすぐさまジャンピングニーアタックでお返し。しかし、ライガーがカウンター掌底で吹き飛ばす。
次にライガーはリーをコーナー最上段へ乗せ、雪崩式攻撃を狙う。だが、リーが抵抗してヘッドバットを浴びせ、逆さづりになったライガーへパタダス・アル・ペチョを敢行。
それでもライガーはフォールを返すが、リーがコーナー最上段からダイビングフットスタンプを炸裂させ、3カウントを奪った。
試合後、リーがライガーに向かって一礼。そして、両者は握手とハグで互いの健闘を称え合った。
リー「今日、リング上でライガーを迎える時に、彼を拍手しながら出向かえたんだ。その理由は、ライガーは誰もが認めるレジェンドだし、自分の憧れの選手との対戦だったから。これがこのリーグ戦で闘えるラストチャンスだとも聞いていたしね。かつてメキシコでライガーとウルティモ・ドラゴンの試合を観たんだけど、その時からずっと憧れていたよ。そして今日はそのライガーに勝つことができた。最高に素晴らしい、宝のような経験だよ……」
――リーグ戦もあと1試合だが?
リー「そうだね。自分はこのまま『BEST OF THE SUPER Jr.』でメキシコ人初の優勝を掴みたい。自分が毎回、こうやってメキシコの旗を持って入場しているのは、メキシコ人としてのプライドを背負って戦っているのさ。今日、試合に勝って8点かな。あと1試合、最後まで走り続けるしかないね。」
ライガー「まあ、実際、片目が開かない、片目が開かないと言いながら、残すところあと一つになってしまった……。ただ、俺がこういうことを言うのがいいかわからないけど、やっぱり今年限りにしてよかったと思う。みんなレベルは凄いし、実力も凄いし。逆にこの年、このキャリアまでよく参加できてたなと、思うぐらい今年のレベルは高い。毎年、毎年、高くなってる。どこへ行くんだろ、というぐらい。ドラゴン・リーもルーシュらの一緒のピエロ―一家なんですけども、血筋もいいし、練習もよくするし、実力もあるし。何も言うことはない。本当に、ズルいけど、『よかったわ、この闘いから抜けられて』というぐらいの過酷な毎日の闘いだと思う。ただね、ライガー個人として言わせてもらえば、やはり片目が開いていないというのも事実。最後、大阪ではタイチと当たりますけど……『セコンド使うな?』と。そして『反則使うなよ?』と。正々堂々やりゃあいいじゃねーか? 俺を叩きのめせるなら叩きのめしゃいいし。俺が叩きのめすなら、そうするまで。いいか? いらんもん使うな! もし、いらんもん使ってきたら、俺はどんな手を使ってもアイツの勝利を阻止するぞ? 変な女のマネージャー使うなよと。これは暴言になるかもしれないけど、もし連れてきたら、俺は観客の目の前で○○ぞ? 本当に。リングの上に上がるんでね。前回、有明コロシアムで試合をやったけど、あの時は手を出さなかった。なんだかんだ言っても相手は女だし、素人だ。でも今回は違うぞ? 今回、リングに上がって俺にちょっかい出してみろ? 俺をからかうことをしてみろ? 裸にひん剥いてやるよ。……ぐらいの気持ち。セコンドも使うな! タイチという一人のレスラーで来いや! TAKAみちのく見てみい? 鈴木軍のTAKAみちのくで来たか? 彼はコメントで言ってたぞ? 今日はKAIENTAIのTAKAみちのくで来たと、俺はライガーにいろいろ世話になったと言って、真っ正面から来た。俺はだから負けてくやしい部分はあったけど、納得している部分もあった。だからタイチにも言っておけ! いま言ったこと、全部、俺は実行してやる。もしマネージャーを連れて来たり、反則使ったり、セコンド使ったら。最後の最後に“怒りの獣神”を見せることになるぞ? ライガー、なめんなって!」
――試合後、ドラゴン・リーがライガー選手に大きなリスペクトを表明していました。そしてメキシコ人初の優勝もしてやると。
ライガー「優勝の可能性はあるでしょうし、ドラゴン・リーはメキシコのアレナメヒコのジムでルーシュに連れてこられて、こづかいせびってた小さいころから知ってるさ。そいつが今日はリーグ戦で実力で俺を打ち負かした。素晴らしいことだ。メキシコ人でいままでまだ誰も優勝した選手はいないけど、不可能じゃないと思うし。精進してほしいと思うよ。ただ、自分自身はさっきも言ったように『SUPER Jr.』はこれでオサラバ。ドラゴン・リーが俺の来た道をさらに超えていきたいって? 俺の来た道なんかとっくに越してるさ(笑)」