第65代IWGPヘビー級王者オカダが、5度目の防衛戦でファレと激突。オカダは4・9両国で柴田勝頼を退けてV4を達成。その直後、乱入したファレがツームストンパイルドライバーでオカダをKOし、両者に新たな遺恨が生まれた。
序盤、オカダがハンマースルーを切り返し、ファレに串刺しバックエルボーを見舞う。しかし、ファレは微動だにせず、強烈なエルボーで報復。
その後、オカダがファレを転倒させ、低空ランニングフロントキックで場外に追いやる。そして、即座にプランチャを繰り出すも、ファレが受け止め、ボディスラムで場外マットへ叩きつける。
続いてファレはオカダにバッドラックフォールを仕掛け、花道の床へ叩きつけようとする。これはオカダが辛うじて逃れるも、ファレがすぐにベアハグで捕獲。そのまま背中を鉄柱へ叩きつけ、観客席へ叩きこんだ。
これでファレのペースとなり、踏みつけ攻撃、エルボー、ヒッププレスをオカダの腰に集中させる。そして、ショルダースルーで豪快に投げ飛ばすと、ベアハグから変型パワーボムホイップへ繋ぐ。
苦しくなったオカダは、串刺し攻撃に来たファレを両脚キックで迎撃。そして、DDTで脳天を突き刺したのち、巨体をボディスラムで投げ捨てる。
次にオカダはロープ際のラリアットでファレを場外へ落とし、フロントハイキックで鉄柵の外側へ追いやる。そして、フライングボディアタックで追撃。
続いてオカダはコーナー最上段へのぼるが、ファレが立ち上がる。するとオカダはエルボースマッシュからツームストンパイルドライバーを仕掛けるが、ファレが切り返してパイルドライバーを狙う。そこからオカダが逃れるも、ファレがカウンタータックルをお見舞い。
さらにファレはバックフリップでオカダを叩きつけ、グラネードを狙う。だが、オカダがショートレンジドロップキックを浴びせて脱出。それでもファレはベアハグを極めるが、オカダが変型DDTに切り返す。
ここからオカダはエルボーを連射して行くが、ファレが強烈なエルボーで報復。するとオカダは敢えてファレを挑発してエルボーを受け、ランニング低空ドロップキックをお見舞い。
続いてオカダはリバースネックブリーカー、ダイビングエルボードロップでファレに追い討ち。そして、レインメーカーポーズからレインメーカーを仕掛けるが、ファレがベアハグに切り返す。
さらにファレはそのままオカダの腰を青コーナーに激突させ、串刺しボディアタック、ジャンピングボディプレスで追撃。そして、グラネードからフォールに行くも、カウントは2。
するとファレはツームストンパイルドライバーの体勢に入るが、オカダが抵抗し、カウンタードロップキックで逆転。そして、片膝立ちのファレにコーナー最上段からミサイルキックを食らわせ、ツームストンパイルドライバーで大ダメージを負わせる。
ここでオカダはレインメーカーに行くが、ファレがカウンターグラネードで逆転。そして、強烈なスピアーからフォールするも、オカダはギリギリで肩を上げる。
続いてファレはバッドラックフォールを仕掛けるが、オカダが回避してショートレンジドロップキック。ところが、ファレがすぐにラリアットで逆襲し、ツームストンパイルドライバーをお返し。
20分が経過し、ファレがまたもやバッドラックフォールを狙うが、オカダがウラカン・ラナに切り返す。そして、ラリアットをかわして逆さ押さえ込みの体勢に入り、そこから変型レインメーカーでなぎ倒す。
さらにオカダはファレの右手首を離さずに立ち上がり、変型レインメーカーで追撃。これでファレが大の字になると、オカダはレインメーカーポーズから(正調)レインメーカーを繰り出す。これをファレが回避すると、オカダはジャーマンスープレックスで叩きつける。そして最後は(正調)レインメーカーで激闘を制した。
※コメントブースで、後藤、矢野、YOSHI-HASHI、邪道、オスプレイ、ロッキー、バレッタでオカダ&外道を拍手で迎える。そして、全選手が缶ビールを持ち
YOSHI-HASHI「オカダ、防衛おめでとう! 乾杯!」
全員「乾杯!」
※オカダ&外道以外のメンバーはコメントブースを去る。
――オカダ選手、防衛おめでとうございます。試合後、オカダ選手から「ヤバい」という言葉もありましたが、ホントに壮絶な試合でした。
オカダ「まぁ、今日のファレを見て、お客さんも見てわかるでしょうし。レスラーも、誰が見ても、今日のファレはヤバかったと思います」
――過去にもファレ選手とは闘ってきましたが、その中で今日オカダ選手がファレ選手を上回った点、勝因は?
オカダ「わからないです。今日に関しては、わからない。勝因なんて考えれない相手ですから。それぐらい規格外な相手ですから。なんなんだろう……まぁ、俺もヤバかったんじゃないかなと思います」
――そして試合後、オカダ選手自ら次の挑戦者を指名しましたが?
オカダ「まぁ、大阪城ならいいでしょ。別に、もうトーナメントがあるわけでもない。それはやっぱり、大阪城ホールだから、それなりの相手じゃないといけない。もうそうなったら、ケニー以外いないでしょ。みんなも東京ドームの続きが見たいと思いますし、それでケニーでした」
――オカダ選手自身も、東京ドームの続きがしたいという思いがあったわけですか?
オカダ「試合終わった後は、『当分やりたくないな』と思ってましたけど、ドンドンいろんな闘いをして、ボクもまたあれ以上になってると思うし、ケニーも2017年1.4(東京ドーム)以上になってると思いますから、どういう闘いになるか楽しみですね」
――今回の「レスリングどんたく」は復活してから、初となるチケット完売となりましたが、この熱気をどのように感じましたか?
オカダ「そうですね。やっぱり、お客さん入って試合するのは気持ちいいですし。その中で、メインイベントで闘える。そして、勝てる。最高のことが続いてますから。まぁ、ボクも発表で聞きましたけど、来年は2daysということで、またこの熱狂、この闘いを2日連続やりたいと思います」
――そして最後に、リング上でプロレスへの思いを話されていましたが。
オカダ「まぁ、IWGPの闘いはキツイです。ホントに、ボクはただ『みんな、精一杯闘ってる』ということを。それで怪我があるかもしれないですけど、プロレスの技は安全な技なんて一個もないし、勝とうとするために全力をかけてやってるわけですから。まぁ、キツイ闘いが続いて。でもやっぱり、レスラーは“超人”ですからね。そのために身体も鍛えて、練習もしっかりして。だからこそ、どんな技も返せるし、立ち上がれるし、最後まであきらめないと思いますからね。ただ、ちょっと『怪我が続いてるかな』というのもありますんで。だからと言って、ボクたちは手を抜くこともできないですし、全力で闘って。会社も会社でね、しっかりケアしてもらって、ボクたちはまた全力で闘って、会社も会社でボクたちを全力で守ってもらって、また素晴らしい闘いをね、皆さんに見せれたらいいんじゃないかなと思います」
ファレ「俺は信じてる。世界中で最高のレスラーの1人、それがカズチカ・オカダだ。確かにお前は素晴らしい。だけど、それ以上なのがケニー・オメガだ。それはお前もわかってるはず。一つだけ俺から言っておいてやる。(オメガとの再戦では)お前がまだ感じたことないものを思い知るはずだ」
ケニー「タイトル挑戦のチャンスをつかむのに、イシイをやっつける必要なんてなかったな。お前の方から、俺に最高の贈り物を届けてくれた。まさに天にも昇る気持ちになるギフトをな。お前が数多くの中から、俺を次期挑戦者に選んでくれたんだ。素直にうれしいよ。だけど、それがお前に大きな過ちをもたらしたことをわかっているか? みんなは同じものを2回も見たくはないんだ。みんな、ニューヒーローを望んでるんだ。みんな、新しい夢を見たがってるんだ。みんな、新しい空気を感じ取りたいんだ。俺がそれを見せてやる。お前を倒すことによってな。みんなが俺にそれを期待してるんだ。オカダ、お前にオーサカジョーまでしっかりトレーニングを積む時間を与えてやる。俺のこのグッドコンディションを見るがいい。俺はイシイと闘うことによってトレーニングしてきた。今までにないほどタフなイシイだった。さぁ、お前はオーサカジョーホールで、俺に何を見せてくれるかな? どんな時間を与えてくれるのか、楽しみにしておくぞ。オーサカジョーホールで、後世にまで残る素晴らしい誇りに思える叫びを聞かせてくれ。オーサカジョーホールは俺の大好きな場所、建物だ。その思いを、さらに大きなものにしてもらう。オーサカジョーはトーキョードーム以上のエネルギーを俺に与えてくれる。お前がその場所を選んだんだ。そこで俺は、世界のトップに立つ。IWGPヘビー級のタイトルを手にしてな。ということで、グッバイ&グッナイ」