第74代IWGPタッグ王者組の天山&小島が、初防衛戦でロウ&ハンソンのウォーマシンと対決。なお、昨年の『WORLD TAG LEAGUE 2016』Aブロック公式戦(11月26日高知)では、ウォーマシンが勝利している。
天山対ロウで試合が始まり、ショルダータックル合戦を展開。そこからロウがヘッドバットを繰り出すも、天山の石頭で自分がダメージを被る。その直後、天山がモンゴリアンチョップ連射、ショルダータックルで追撃した。
小島対ハンソンの場面。小島がショルダータックルを連発し、エルボー連打からロープへ走る。しかし、ハンソンが側転で幻惑し、ショートレンジラリアットをお見舞い。
ここからロウ&ハンソンが小島を逃がさず、ロウの串刺しジャンピングエルボーからハンソンが低空フライングボディアタック。さらに、ロウがハンソンをボディスラムで投げ、小島を押し潰す。
小島のピンチは続き、ロウが串刺しタックル連射、ハンソンがヒゲを悪用した顔面攻撃。だが、小島はDDTでハンソンの脳天を突き刺し、ようやく天山とタッチ。
その天山は、ロウのハンマースルーを切り返し、モンゴリアンチョップ連射、トーキック、ヘッドバット、串刺しラリアット、ブレーンバスターと猛攻。さらに、ロウの追走式ジャンピングニーアタックを食らっても怯まず、マウンテンボムで叩きつける。
続いて天山はアナコンダバイスを極めるが、ハンソンがカット。だが、天山がカウンターニールキックでハンソンを蹴散らし、小島とタッチ。
その小島は、逆水平チョップ連射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボードロップでロウに追撃。
それでもロウは、打撃コンビネーションで流れを変え、ハンソンとフォールアウトを仕掛ける。これを天山が妨害すると、ロウが小島と天山を同時に持ち上げる。だが、2人が脱出し、テンコジカッターで挽回。その直後、ハンソンがダイビングボディプレスで小島のフォールをカットしようとするが、かわされてロウに誤爆してしまう。
ここで小島&天山がロウにトレイン攻撃を敢行し、小島がライディーンバスターで追撃。続いて天山がコーナー最上段へのぼるも、ハンソンがデッドリードライブで投げ捨てる。
小島対ハンソンとなり、ハンソンが天山と小島に串刺しラリアットを連発。それでも小島はハンソンの串刺し攻撃を回避し、ニュートラルコーナーへ激突させる。ところが、ハンソンはカウンターヒッププレスで逆襲。そして、コーナー最上段からムーンサルトプレスを繰り出すも、小島が回避して自爆を誘発し、コジコジカッターをお見舞い。
小島対ロウの場面。ロウ&ハンソンが合体パワースラムで小島を叩きつけ、ハンソンが場外の天山にトペスイシーダを敢行。その直後、ロウが変型の首投げで小島を投げ飛ばし、低空ニーアタックで追撃。しかし、小島はカウンターラリアットで巻き返す。
ダブルダウンを挟み、小島が右肘のサポーターを投げ捨ててラリアットを狙う。ところが、ロウが回避し、ジャーマンスープレックスホイップで逆転。さらに、低空ニーアタックで追撃すると、最後はハンソンとの合体技フォールアウトで小島を倒した。
試合後、天山がロウ&ハンソンにリターンマッチを要求。
そして、ロウ&ハンソンと天山は、握手でお互いの意思を確認。その後、ロウ&ハンソンが天山に向かって深々と頭を下げた。
ロウ「いつか必ず夢が叶う時がくる、とはよく聞くが、これがまさに俺たちの夢が叶った瞬間だ。俺はプロレスを始めたその時から、新日本プロレスの過去の映像を見ながら、プロレスを勉強してきた。特にIWGPの大きな試合を見て、俺はやってきた。そして、今日、親友とこの両国で、IWGPのタッグチームのチャンピオンになることができた。文字通り、本当に自分にとっての夢が叶った瞬間であり、唯一の目的を達成できた。何人たりとも、このベルトを自分たちから取り上げることはできない」
ハンソン「ウォーマシンが世界を制圧するんだ」
※ウォーマシンがカメラに向かって決めポーズを取っていると、突然、ゲリラズ・オブ・デスティニーの2人が現れる。
ロア「親友か? それは良かったなぁ。ベルトを獲れたことも良かったな。ただ、そのベルトはかつて俺たちが持っていたものだ。そのベルトを奪われた後で、再戦のチャンスもないまま、この時がきてしまった。
トンガ「ハンソン、ロウ。オマエたちは、今どこにいるか分かっているか?ここは俺たちのテリトリーだ。俺たちの陣地にオマエたちはいるんだ。GODが本来なら、このベルトを持っているはず。だから、それを返してもらう。どれだけ年老いたタッグチームに勝ったところで、俺たちに勝たないで、真のチャンピオンとは言えない」
ハンソン「なんだと。俺たちに挑戦したいのか?今まで見てきた中で、俺たちがどれだけの力があるか分かっただろ?それを承知の上なら、かかってこい。誰であれ、このベルトに挑戦する権利はあるはずだ」
ロウ「1番初めにオマエたちが言ったことが、すべてを物語っている。過去にベルトを持っていた。それは、過去の話だ。今このベルトは、俺たちの肩にかかっている。もし欲しいなら、奪い取ってみろ」
ロア「俺たちが必ず勝ってみせる」
※と言って、トンガ、ロアはコメントブースを去った。
ハンソン「いつでも!どこでも!ウォーマシンが最強だ」
小島「(倒れ込んで)頭が真っ白だ。頭が真っ白だ。燃え尽きた。燃え尽きたっていうことは、それだけ、それだけ頑張ったってことだろ。またチャンスは巡ってくるさ。いつか絶対またチャンスは巡ってくるよ。今日みたいに出し切った試合をすればまたいつかチャンスは来る。ありがとうございました!」
天山「コジは燃え尽きたって言ってるけど、俺は完全に燃えかすにはなってないよね。コジはああいう気持ちかもしれんけど、俺はまだまだピンピンしてる。彼を助けられなかった俺は、自分も責めるけど、でもね、チャンスあったらもう一回やと思ってるし。こんな負け方、そりゃあいつらのフィニッシュが決まったかもしれんけど、俺は何ともできないっすよ。もう一回、チャンピオンの権限としてやね、もう一回。見てるお客からしたらおもろないかもしれんけども、もう一回、もう一回や。俺らしつこいからね。コジはああ言ってるかもしれんけど、とことんいったるって。3年以上ぶりにベルト獲って、こんな負け方したら、俺からしたらあり得ないって。まだまだやりたいことあるから。テンコジでやり残したこといっぱいあるから。それやるためにあのベルトが必要やったんや。今日はたまたま、アクシデントですよ。WAR MACHINE、試合終わってから、あんな礼儀正しいの見たの初めてですよ。でもね、あれぐらい豪快で、体もデカい、よく動く、パワー、テクニック、エブリシング揃ってるからね。言い訳できないけども、でももう一回チャンスくれって。もう一回、あのベルトに挑戦するチャンス。このままでは終わらんって。それだけですよ」
――試合後に礼をされて、尊敬されてることについて
天山「日本の文化とか、あいつらいろんなことを勉強してるやろうし、ああやってお辞儀されたら、コノヤロウいいとこ取りやがって、って思いますよね。だからやっぱりチャンスが欲しいね。あいつらそんなお人好しなとこがあるんやったら、チャンスくれって言いたい。リング上で約束したからね。あいつらやったら絶対チャンスくれるでしょう」
――ベルトを巻いたことで気持ちが蘇った?
天山「そりゃもう、ベルトを持ってるのと持ってないのとでは、精神的にも肉体的にも全然違いますよ。やっぱりそれだけの重みっていうのは感じるっすね。ベルト失って適当な、宙ぶらりんな試合するわけやないし、もう一回腰に巻くためにも、あのベルトを狙いにいきたいね」