バディファイトPresents WRESTLE KINGDOM 8 in 東京ドーム
- 日時
- 2014年1月4日(土) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 35,000人(満員)
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第9試合 60分1本勝負
ダブルメインイベントI IWGPヘビー級選手権試合- (第59代王者)
- (挑戦者/『G1 CLIMAX 23』優勝)
※オカダが王座防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
試合開始、場内は「オカダ」コールと「内藤」コールが交錯する。まずはロックアップ、そしてグラウンドと静かな立ち上がり。続いてリストを取り合う両者。オカダは内藤をロープに押し込み、クリーンブレイクと見せかけて、内藤を反対側のロ—プへハンマースルー。そして、お互いの技をかいくぐったのち、内藤がドロップキックをヒット。
グラウンドの展開。内藤はオカダにチンロックからヘッドシザーズと首を攻め立てていく。そしてサンセットフリップを炸裂させる内藤。なおも内藤はグラウンドでオカダの首、肩を関節技で攻めていく。しかし、オカダはエプロンサイドの内藤に三角飛びのドロップキックを放ち、反撃を開始。オカダは花道で内藤をジャべで締めあげると、さらに顔面に低空キック。
リングに戻ると、内藤はエルボーを放っていくが、オカダはこれを逆にエルボーで黙らせると、エプロンからのセントーン・アトミコを敢行。そして内藤を踏みつけてレインメーカーポーズを披露。ペースを握ったオカダはDIDで内藤を締めあげていく。内藤はなんとかロープエスケープ。
オカダは串刺しエルボーを狙うが、内藤はこれを交わすと、エプロンからコーナーにもたれかかるオカダにドロップキック。さらに追撃のドロップキック、そしてパンチを叩き込んでいく。内藤がストンピングでオカダの顔を踏みつけると、場内の一部からはブーイングも。
戦場は場外へ。オカダはツームストーン・パイルドライバーを狙うが、これをこらえた内藤はエプロンを利用して、スウィング式DDTを敢行。内藤はオカダをリングに戻すと、トップコーナーからオカダの後頭部めがけてミサイルキック。そしてプルマ・ブランカで締めあげていく。
内藤はコーナーにオカダを追い込んでエルボーを叩き込むが、オカダは「こいコラ!」と挑発。すると内藤はオカダの後頭部にヘッドバット。しかし、オカダは内藤を抱えてトップコーナーに座らせると、ドロップキックで場外に追放する。
場外戦、オカダは内藤にフロントキックを叩き込むと、エプロンサイドに内藤を固定し、そのままDDTで場外マットに内藤の頭部を突き刺す。内藤は場外カウント18でどうにかリングに生還。
オカダはボディスラムから高さのあるダイビング・エルボードロップ。そしてレインメーカーポーズを決めてレインメーカーを狙うが、これは内藤がたえる。ならばとオカダは内藤を肩に担ぎあげるが、内藤はDDTでうまく切り返す。さらにオカダのドロップキックを交わすと、プルマ・ブランカでオカダを追い詰めていく。オカダはロープエスケープ。
内藤は延髄斬りからジャーマンスープレックス。そしてトップコーナーに登るが、オカダが足を掴んで阻止。さらにフラップジャックで内藤を捕らえると、レッドインクで内藤を締めあげていく。内藤は苦悶の表情でロープエスケープ。
オカダはツームストーン・パイルドライバーを狙うが、こらえる内藤。そして気合いの入ったエルボーでオカダからダウンを奪う。しかし、オカダはフロントキックで内藤の動きを止めると、ロープへハンマースルー。すると、内藤はジャンピング・エルボーアタック、雪崩式フランケンシュタイナー、ドラゴン・スープレックスと一気呵成にオカダを攻め立てていく。
ここを勝負と見た内藤はグロリアを決めるが、続くスターダストプレスはオカダにかわされてしまう。ここでオカダは反撃開始とばかりにリバースネックブリーカー、ヘビーレインを見舞う。しかし、内藤も裏投げを決め、簡単にはオカダにペースを握らせない。
ここで両者は意地のエルボー合戦。雄叫びを上げながらお互いにヒジを打ちこんでいく。競り勝ったオカダは、レインメーカーを狙うが、内藤は張り手一閃。そしてロープに飛びが、待っていたのはオカダのドロップキック。
ここで内藤はオカダのスキをついて丸めこみを見せるが、これはカウント2。そしてオカダは内藤の後頭部にドロップキックを叩き込むと、ツームストーン・パイルドライバーを敢行。さらにレインメーカーを狙うが、これを内藤が飛びあがるかたちでこらえると、オカダはもう一度ツームストーン・パイルドライバー。そして今度こそレインメーカーを炸裂させ、王座防衛に成功した。
COMMENT
(外道がパチパチと拍手)
──内藤選手に対してなのか、この試合順に対してなのか、わかりませんが、普段は見られないオカダ・カズチカ選手のムキになるような表情が見えました。どのような気持ちで闘っていたか教えていただけますか?
オカダ「普通です」
──ただ、かなり内藤選手と闘って、厳しい試合になったようにも見えました。
オカダ「まあ、いままで7回防衛戦やって、いままでそこそこの強さのチャレンジャーでした。おかしいな、『G1』覇者、あんなもんスか? 東京ドームのチャレンジャー、あんなもんスか?」
──これまで夢を語ってきた内藤選手に「そんなんじゃない」というようなオカダ選手のコメントもありました。改めてその辺をどうお感じになっています?
オカダ「まあ、夢よりカネでしょう。それがすべてだと思います。まあ、今年、いろんなところでビッグマッチ決まりましたんで、しっかりビッグマッチだけじゃなく、全ての会場、また俺がチャンピオンとして、しっかりカネの雨降らせてやるからな、覚えとけ!」
(外道がパチパチと拍手)
内藤 「(コメントスペースに入るなり、テーブルを両拳で叩いて突っ伏す。しばらく沈黙の後)勝てなかった…。夢、つかめなかった。あぁ、悔しい。でも、でも、俺はもう、前を見るしかないんだ。下を向いてても仕方ないんだ。前を見て…。嫉妬して何が悪い。夢を見て、何が悪いんだ。取れなかったら、何度でも挑戦すればいいだろ。俺にとって、IWGPが夢なんだ。今日ダメだったかもしれない。また必ず、この舞台に帰ってくる。そしてIWGPを巻く。夢は、いつま でも夢で終わらせない。必ず実現してみせる。今日ダメだったかもしれない。来年、東京ドームのメインイベントで、俺がチャンピオンとして、この東京ドーム、盛り上げてやる。もう後ろを向かない。誰に何を言われたって構わない。この、新日本プロレスの、主役は、俺だ」