飯伏はリフターの反動を利用し、特設ステージの床下から大きくジャンプして登場。
　その後、4人の“墓堀人”が不気味な棺を担いで登場。それを垂直に立てると、中から恐ろしいホラーメイクを施したデヴィットが現われた。
　
　ゴング直前、デヴィットのセコンドについたアンダーソンたちを、レッドシューズ海野レフェリーが注意。
　そんな中、飯伏がヘッドスプリング、ドロップダウン、リープフロッグでデヴィットを翻ろうし、カウンターミドルキックをお見舞い。さらに、カウンタードロップキックを浴びせる。
　すると、ギャローズがエプロンへ上がって飯伏の気を引き、背後からトンガが突進。しかし、飯伏が回避し、トンガをギャローズに衝突させた。
　ところが、飯伏は場外からロープワークを妨害されて失速。デヴィットが低空串刺しドロップキックを見舞い、飯伏をコーナーで逆さづりにする。途端にトンガたちが海野レフェリーの目を盗み、飯伏に手を出した。
　飯伏のピンチは続き、デヴィットがコブラツイストで絞る。そして、逆水平チョップで場外へ落とすと、ギャローズがパワーボムホイップでエプロンへ叩きつける。
　苦しくなった飯伏は、ダイビングフットスタンプを回避し、ドロップキックで逆襲。さらに、ヤングバックスの攻撃をかわし、オーバーヘッドキックでまとめて蹴散らす。そして、トップロープからのラ・ケブラーダでデヴィットたちを押し潰した。
　リングへ戻り、飯伏がミサイルキック、打撃ラッシュ、ミドルキック、その場飛びシューティングスタープレス、コーナー2段目からのムーンサルトプレスと畳み掛け、スクールボーイスープレックスに繋ぐ。
　続いて飯伏はコーナー最上段へのぼるが、ギャローズが攻撃を妨害し、デヴィットが場外に転落させる。しかし、タイガー服部、マーティー浅見、佐藤健太の3レフェリーが現われ、アンダーソンたちを場外へ追い出した。
　すると、デヴィットが飯伏を鉄柵に固定し、ランニングドロップキックをお見舞い。そして、リングへ戻ると、後頭部へダイビングフットスタンプを見舞う。
　デヴィットの攻撃は続き、串刺し逆水平チョップ、カウンター逆水平チョップ。そこからコーナー最上段へのぼるが、飯伏がその場飛びドロップキックで反撃。そして、エプロンからトップロープへ飛び乗り、雪崩式フランケンシュタイナーの荒技を敢行。
　次に飯伏はフェニックススプラッシュを繰り出すが、回避したデヴィットがカウンターラリアットで逆襲。さらに、リバースブラディサンデー、ダイビングフットスタンプで追い討ちをかける。
　次にデヴィットはブラディサンデーを狙うが、飯伏が回避してオーバーヘッドキック。さらに、後頭部へハイキックを見舞うと、ハーフネルソンスープレックス、ショートレンジラリアット、シットダウン式ラストライドと大技を連発。最後は、フェニックススプラッシュでデヴィットを仕留めた。
　
　試合後、謎のマスクマンがリングへ現われ、飯伏に黒い花束を手渡す。そして、無言で退場した。

飯伏「（息を切らせながら）念願のベルト、取りました。いやぁ…（デヴィットは）今まで以上に悪かったし強かったけど、今は最高です。ただちょっと、最後の（リングに上がってきたマスクマンが）誰かわからなかったけど、気になりますね」
——最後の謎のマスクマンには何か声をかけられたんですか？
飯伏「わかんなかったです」
——つまり日本語ではなかった？
飯伏「日本語だったと思います。でも…」
——１年前とは全く違う姿で現れたデヴィットに対して、試合前にはどんな感情があったのか聞かせてください。
飯伏「シングルマッチは3年ぶりですかね？　2年ぶりですか？　去年のドームでは3ＷＡＹで闘ってるんですけど、シングルじゃなかったんで。シングルの実力は（わかってるんで）。自分もいろいろと経験してきたんで。強かったんですけど、結果的に勝てたんでよかったです」
——試合前には「悪くなったデヴィットを、またこっちの世界に引き戻す」というコメントも出てましたが、そのあたりに対してはいかがですか？
飯伏「今日は介入とかいろいろあったけど、昔みたいに熱い闘いができたんじゃないかと自分では思います」
——改めてIWGPジュニアのベルトを手にした感想は？
飯伏「最高ですね」
——気になるのはあの謎のマスクマンですが、挑戦表明されたと受け取っていいんでしょうか？
飯伏「状況的にはそうでしょうね。ただ何を言ってるかわからなかった。でも、ベルトを指差してたんで。たぶん挑戦したいってことじゃないですか？」
——黒い花束を渡されてましたが、それを手にした感想は？
飯伏「怖かったですね」
——これだけの大観衆の中で、飯伏選手を応援する声は大きかったですけど、それに関してのコメントもお願いします。
飯伏「さっきも言いましたけど、最高ですね」
——新日本所属となって迎えた1.4、これから“飯伏ワールド”をどのように展開して意向と考えてますか？
飯伏「ベルトを取ったからには防衛戦がたくさん組まれると思いますけど、最低でも１年、ベルトを持ち続けたいと思います」
——王者として来年に東京ドームを迎えると？
飯伏「そうですね」
——夏には『G1』もありますが、そちらへの参戦も考えてますか？
飯伏「オファーをいただければいつでも」
——これからも強くなる飯伏選手に期待していいってことですね？
飯伏「はい」
——前回はケガでベルト返上することになってしまいましたが、今回はベルトを手にした意味合いは違ってますか？
飯伏「前回は返上となりましたが、今回は絶対にケガで返上はしたくない。それだけです」
　
※デヴィットはノーコメント