『G1 CLIMAX 23』で肋骨を骨折し、欠場中だった天山が約2ヶ月ぶりに復帰。タッグパートナーの渡辺は、この試合を最後に無期限の海外武者修行に旅立つ。2人のセコンドには、右肩鎖関節脱臼で欠場中の小島聡がついた。
　
　渡辺対スミスの場面。渡辺がチョップ連打からロープへ走るが、スミスが強烈なショルダータックルで吹き飛ばす。そして、フロントスープレックスで叩きつけると、渡辺の動きが完全にストップ。スミスのサイドバスター＆アーチャーのギロチンドロップという合体技がさく裂する。
　ここからアーチャー＆スミスが渡辺を捕獲。アーチャーがショートレンジラリアット、スミスがチンロック、スリーパーホールド、ハイアングルボディスラムなどで痛めつける。しかし渡辺は、アーチャーの串刺し攻撃を阻止し、ドロップキックで逆襲。
　天山対スミスとなり、天山がモンゴリアンチョップ連射、串刺しラリアット、カーフブランディング、カウンターニールキック。対するスミスはパワースラムで巻き返すが、天山も負けずにマウンテンボムでお返し。そして、アナコンダバイスで絞め上げるも、アーチャーがカット。
　ここでアーチャーとスミスが天山にダブルショルダータックルを見舞い、ギロチンドロップ＆ジャンピングボディプレスの合体攻撃で追い討ち。そして、キラーボムの体勢に入るも、天山が脱出し、コジコジカッターでアーチャーを叩きつけた。
　渡辺対スミスの場面。渡辺がエルボー連打からボディスラムに行くが、持ち上げられずにスミスがバックフリップで逆転。これで渡辺対アーチャーとなり、渡辺が串刺し攻撃を回避。そして、渡辺の串刺しバックエルボーから、天山がカウンターヘッドバットを見舞う。
　ここで天山はモンゴリアンチョップを放つが、アーチャーがブロック。すると、天山はショートレンジで顔面にヘッドバットを見舞い、今度こそモンゴリアンチョップ連打。
　このチャンスに渡辺が追走式ジャンピングエルボーをヒットさせ、ダブルアームスープレックスの体勢に入る。しかし、アーチャーが踏ん張り、バックスープレックスで反撃。そして、バックドロップを仕掛けるが、渡辺がブルドッキングヘッドロックに切り返す。
　続いて渡辺は、左右のエルボー連打からローリングエルボー。しかし、アーチャーがカウンターフロントハイキックで吹き飛ばし、ブラックアウトを仕掛ける。これをカットした天山をスミスが捕まえ、アバランシュホールドをお見舞い。同時にアーチャーも渡辺をアバランシュホールドで叩きつけ、最後は合体技キラーボムでとどめを刺した。
　
　試合後、アーチャーとスミスが天山と小島を襲撃。そして、アーチャーが「俺たちキラー・エリート・スクワド、KESは世界一のタッグチームであり、NWA世界タッグ王者だ。次はIWGPタッグ王座に挑戦する」とマイクアピール。さらにスミスが「スズキグン、イチバーン！」と叫び、TAKAも加わって鈴木軍のフラッグを誇示した。

アーチャー＆スミス「レッツ・ゲット・クレイジー！」
 
——今日は、壮行試合ということでしたが?
渡辺「（床に倒れながら）クッソ〜。強くなって、強くなって、帰ってきます！」
※先に控室へ
小島「いいかげんにしとけよ、てめーら？　おまえら、こういうふうにやるんだな？　俺は限りなく、限りなく早い、早い未来に復帰してやっからよ！　俺と天山は、IWGPタッグチャンピオンだ！　おまえたち、一番最初に挑戦者に指名してやるぞ、こっちから！　ふざけんじゃねーぞ！」
天山「K.E.S、俺の大事な復帰戦、しかも渡辺の壮行試合、それをな、よりによって、汚いやり方で。コジにまで手を出しやがって。なめとんのか。おまえたちの強さ？　知ったこっちゃないわ。NWAタッグのベルト？　IWGPのタッグベルトが一番や。コジが一日も早く治ったら、NWAもいつでも獲りにいくよ。こうなったら。コジが一日も早く復帰すれば、あのベルトなんか一発ですよ。今日は復帰してシッカリ見せたかったけど、コジの技も。ただ、人の技、使うもんちゃうな。コジが下で観ててくれたから、使ってみたけども。ホンマに、渡辺もね、これでアメリカに行くということで、一生懸命がんばって、逆に俺も力をもらったけど。きっとでっかくなって帰ってくると思うよ。俺たちの問題は、テンコジをもう一回やらなあかんて思ってる。俺らは友情タッグやから。IWGP、そしてNWA、獲りに行きますよ。覚悟しておけって。フ○ッキンKES。」