『NEW JAPAN CUP 2017』準決勝として、柴田勝頼と石井智宏が激突。両者は昨年1~2月にかけて、NEVER王座を賭けて二度対決。そのときは柴田が連勝を収めている。
開始のゴング、手四つで組み合うと見せかけ、柴田は石井のバックを取る。石井はその腕をアームロックで捕らえるが、柴田も切り返し、左腕を固定したまま、そこにストンピング。そして、キーロックで左腕を絞め上げていく。石井はロープエスケープ。
ここから石井は逆水平チョップを連発。すると、柴田はエルボーで後退させ、ストンピングから串刺し低空ドロップキックを狙うが、石井はショルダータックルで吹き飛ばす。そして、柴田を起き上がらせるとヘッドバット。さらに逆水平チョップを連発。柴田がヒザをつくと、石井はロープにはりつけにし、パンチと逆水平チョップを交互に連打。
すると、柴田は石井の胸板に強烈な張り手。だが、石井は逆水平チョップでダウンを奪う。そして、エルボーの連打でダウンさせると、コーナー際でさらにエルボーの雨を降らす。しかし、柴田も串刺しフロントキックで反撃すると、コーナーでエルボーを連打し、串刺しの低空ドロップキック。そして、フロントネックチャンスリーを決め、リング中央でコブラツイストへ。石井は必死にロープエスケープ。
すると、柴田は胸板へのキックで石井を吹き飛ばす。だが、石井はすぐに立ち上がり、両者は気迫のこもったエルボー合戦を展開。柴田が優勢になるも、石井は狙いすました反撃のエルボー一発でダウンを奪う。そして、串刺しラリアット二連発からショルダータックル。石井の鼻から出血が見える。
ここで石井は豪快なブレーンバスターを炸裂。そして、ロープに走るも、柴田はフロントキック。だが石井は倒れない。今度は石井がラリアットを放つも、柴田も倒れず。ならばと、石井はエルボーで柴田をコーナーまで後退させる。しかし、柴田は前に出て、雄叫びを上げてからエルボー。そして、ロープに飛ぶも、石井はカウンターのパワースラム。だが、柴田はすぐに立ち上がり、石井にフロントキック。
柴田は石井にエルボーを連発するが、石井はひるまず前に出て、左右のエルボー。そして、ロープに走るが、柴田はカウンターの武者返し。そして、変形の袈裟固めで締め上げていく。石井がロープに逃げると、スリーパーへ。だが、石井は背負投げの要領で柴田を投げ飛ばす。しかし、柴田はすばやく立ち上がると、石井の顔面に二段蹴り。
さらに柴田はヒザ立ち状態の石井にキックを連発。そして、後頭部にストンピング。怒りの石井は立ち上がるとバックエルボー。さらに逆水平チョップでダウンを奪うと、柴田の顔面を蹴り上げていく。そして、起き上がらせ、柴田のノド元に逆水平チョップ。
続いて柴田のキックをかわした石井は豪快な投げっぱなしジャーマン。そして、一気にパワーボムで固めるも、柴田はカウント2でキックアウト。ならばと石井はラリアットを連発で放つが、柴田は倒れず。4発目でようやく倒れるも、柴田はすぐに起き上がる。
だが、石井は追撃のラリアットでなぎ倒してカバー。これを返されると、すかさずスライディング式ラリアットを見舞うも、柴田はフォールをはね返す。ここで石井は垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、柴田は着地。しかし、間髪入れずに石井はヘッドバット。だが、柴田もバックブローで応戦。すると、石井は振り向きざまのジャンピングキックをヒット。
両者、なんとか立ち上がると、石井がヘッドバットを連打。ここで柴田は自らアグラをかいて、石井に攻撃を煽る。すると、石井も柴田の前でアグラをかき、自分の頬を指差す。それを合図に柴田が張り手を見舞い、両者は張り手合戦を展開。そして、同時に立ち上がると、さらに張り手合戦は白熱。
競り勝った柴田がスリーパーに入るが、石井はバックドロップ。すると、柴田も投げっぱなしジャーマン。ここで両者、ダウン状態になる。先に立ち上がった柴田はPKを放つも、その蹴り足をキャッチした石井は、意表をついた飛びつき腕ひしぎ逆十字へ。柴田はなんとかロープエスケープ。
そして、石井はヒザ立ち状態の柴田に左右のキックを連発。だが、柴田はその右足を捕らえる。しかし、石井はエルボーで脱出すると、ロープへ。すると、柴田はカウンターのレッグラリアット。石井が大きく吹っ飛んだところで、20分経過のコール。
柴田は石井をスリーパーに捕らえるが、石井はアームブリーカー。だが、柴田はしつこくスリーパーを仕掛け、そのままスープレックスで放り投げる。そして、右ミドルを叩き込んでダウンを奪うも、石井はすぐに立ち上がり、柴田に突進。だが、柴田はジャンピングフロントキックをヒット。しかし、石井はカウント1ではね返してラリアット。しかし、柴田もカウント1でキックアウト。そして、ドロップキックをヒットさせる。
両者へのコールが交錯する中、柴田は石井のヘッドバットに合わせるようにエルボー。そして掌底からスリーパーで石井の動きを止めてPK。さらに胴締めスリーパーへ。レフェリーは石井の動きが止まったのを確認すると、ゴングを要請。柴田がレフェリーストップで勝利を収め、明日の3.20長岡での優勝決定戦に歩を進めた。
柴田「オオ! (聞きたいことは)なんだ!?」
――かなり激しい試合になりましたが…。
柴田「激烈だったな。激烈だったよ。石井、何か、眠ってた何かを思い起こさせてもらった、そんな試合だったよ、今日。ああ! 感じる痛みは、全部ほんもの。俺は今日、石井と試合をした。まぎれもない事実。ああ! あと一つ。トーナメント、あと一つ。しっかり、男の根性見せます。以上! ありがとうございました!」
※石井はノーコメント