『NEW JAPAN CUP 2017』1回戦の3試合目は、マイケル・エルガンvsバッドラック・ファレの注目の怪獣対決。昨年の『NEW JAPAN CUP』公式戦では、エルガンが勝利しているだけに、ファレはリベンジを狙いたいところ。

まずはリング中央で睨み合いを見せた二人。ショルダータックルでド迫力の相打ちを見せると、たがいに「おまえがロープに飛べ！」とアピール合戦。何度もぶつかり合ううち、ついにファレが場外へ陥落……。これを見て、場外のファレへエプロンから飛び込んだエルガンだったが、これはファレがなんなくキャッチして鉄柵攻撃！さらに再度、鉄柵へスローイングしてエルガンを叩きつけていく。

場外カウントが進む中、なんとか「19」でリングインしたエルガン。しかし、ファレはロープ際でエルガンの上に体重を乗せて踏みにじっていく。ここからコーナーに詰めての重爆エルボー。そして寝たままのエルガンの腰に乗っかって足踏みするように、恐怖のストンピング攻撃。

続いてファレはエルガンの背中へ振りかぶるような強烈パンチを連射。エルガンもエルボーで反撃するが、ファレはヒザを勝ちあげて逆襲する。ここからエルガンがファレを丸め込もうとするも、ファレはヒップドロップを狙っていく。しかし、これはエルガンが回避。
ここからエルガンはエルボー連射から延髄切り。フロントハイキック、さらにもう一発フロントハイキック！ さらに「ウワーッ」と気合を入れてから、巨体のファレをブレーンバスターでブン投げると場内は大歓声。
　
ここでトップコーナーに駆け上がったエルガンをファレが捕まえようとするも、ファレは逆に場外へ転落。しかし再度、駆け上がったファレはエルガンにブロックバスターを爆発！このピンチに場内は「エルガン」コール発生。
しかし、気迫満点のエルガンは、ファレに串刺しラリアットを連射、エルボー、そしてローリングエルボーで大反撃。さらにラリアットを炸裂させるが、これには倒れないファレ。負けじとエルガンはカウンターのフロントハイキック、さらにランニングラリアットを爆発させてファレを陥落させる。
　
エルガンはコーナーを指さしてファレをコーナーへの投げっぱなしパワーボムで持ち上げようとするも、これはさすがに不発。続いて、ファレにジャーマンを狙うがこれも不発。ファレも体勢を入れ替えてエルガンを投げ飛ばすと、串刺しのコーナーアタック、さらには勢いをつけてのボディプレス一閃！

試合はクライマックスへ。ファレは必殺のグラネードを狙うものの、エルガンはこれをかわして今度こそジャーマンに成功！　これには場内大歓声！
しかし、すかさずファレがド迫力のカウンターのスピアーをぶちかまして、再度のグラネードの体勢へ。これがズバリと決まって、ついにファレがカウント3を奪取！エルガンへの1年越しのリベンジに成功し、『NEW JAPAN CUP』2回戦へ進出した。

ファレ「Woh woh woh woh woh woh.なに、いきり立ってるんだ？ もうひとつだけ言っとくよ。落ち着け。俺がいまそうであるように、落ち着け。落ち着くんだ」

エルガン「去年の10月、ナイトーにやられて、欠場に追い込まれた。尻の骨を眼（眼窩底）に移植して、自分自身、100％の状態にしてニュージャパンのリングに戻ってきた。でも、100％の力を出し切ったけど、IWGPインターコンチネンタルチャンピオンに返り咲くことはできなかった。100％の状態にさえ戻れば、この『NEW JAPAN CUP』を制することができる。そして、改めてナイトーを叩き潰すチャンスを手にできると考えていた。それさえつかめば、IWGPインターコンチネンタルチャンピオンに返り咲けるはずだった。だけど、見たとおりだ。まあ、この負けをしっかりと受け止めるよ。100％だと思ってたけど、そうじゃなかったのかもしれない。だけどここで諦めるわけにはいかない。必ずさらに上積みしたうえで100％に戻して、このリングに帰って来る。そしてすべてのヤツらを叩きのめして、さらに偉大な存在になってやる。ベストにさえもっていければ、怖いものなんてない」