オープニングセレモニーに長州力選手が登場!真壁選手のデビュー20周年を祝福!
試合開始に先駆けて、オープニングセレモニーが行なわれ、スーツ姿の真壁刀義がリングに登場。歓声が巻き起こると、マイクを握った真壁は「オイ、呼び捨てすんなコノヤロー! オイ、わかったわかった、落ち着けよ、オマエら(笑)」と、場内を和ませる。
続いて場内を「真壁」コールが包むと、「センキュー! センキュー! そう、静まれ」と一呼吸置いてから、続けて「とりあえずよ、オマエらな、20周年だよ。あっという間の20周年だよ。今回な、こうやって集まってくれてセンキュー。あともう一つ、いいか? 今日こそだ。今夜こそ本物のプロレス見せてやるからよ、オマエら楽しみに待っとけよ、それだけだ!」とアピール。
続いて、会場ビジョンに本人と縁のある人物からのお祝いのメッセージが流された。
■藤田和之さんのコメント
「真壁さん、お元気ですか? もう、20年になりますか。この仕事をしていればわかると思いますが、リングに上がればバケモノだらけ。リングを降りれば妖怪だらけ。合宿所帰ればバカだらけって言ってね。だけど、真壁さんも気が済むまでしっかりとやりきって、がんばってください、応援してます! また今度、時間あれば飯でも食いましょう! それじゃ、また!」
■前田日明さんのコメント
「真壁くん、20周年お疲れさまです。初めて会ったときから礼儀正しくて、好感の持てる人物だと思ってます。ここのところ、なんか“スイーツ王子”だとか、テレビで見る姿も驚きながら感心しながら見てます。試合も、このあいだ新日本プロレスを観にいったときに、あの一日の試合で自分が観た中で真壁の試合が一番よかったですね、いろんな意味で。これからも甘いもの食いすぎて糖尿病にならないように気をつけて。今後ともがんばって、よろしく」
続いて、尾崎リングアナの「このかたがお祝いにかけつけてくれました」という言葉と共に、会場には『パワーホール』が流れ、真壁がかつて付き人を務めていた長州力さんがスーツ姿で登場。真壁に花束をわたし、抱擁を交わした。
そして、長州さんはマイクを持つと「真壁! 20年間、一生懸命やったら、少しは明かりは見えたか?(笑)。なあ、よくがんばったよ、本当に。前座でデビューして、前座で終わると思った。よくがんばったよな。がんばれよ」と、熱いエール。そして、真壁と記念撮影を行なうとリングをあとに。
最後に真壁は、「オイ、一言だけ言っといてやる。こういうサプライズ、やめろよ! 俺が礼儀正しいのバレちゃっただろ、オマエ!」と場内の笑いを誘いつつ、「よーし、いいか、オメーら! これから盛り上がっていくぞ! センキュー!」と、あらためてファンに感謝を示し、リングを降りた。
――真壁さんの20周年興行ということで、真壁さんの入門当時の思い出、印象は?
長州「あんまりないですね。さっき言った通り。まぁ、よく頑張った20年間」
――前座でデビューして、前座で終わるという話もありましたが?
長州「そういう要素があったよ。でも、よく頑張った」
――長州さんの中で、真壁さんに期待していたものは?
長州「少し自分のそばに付いてて。真壁が最後なのかな?でも性格は、普段ああやって言ってるくらいガッツがあったんだなって。あと、もう5年、10年。ウン。そういうことです!」
※真壁がリング上での挨拶を終え、バックステージに戻ってくる
真壁「ありがとうございました」
※長州と真壁が握手
長州「頑張れよ。ケガしないように」
※長州はコメントブースを去る。
真壁「オイ、何べんも言っといてやる。サプライズはやめろって言っただろ!俺が唯一頭上がらねぇ人はあの人だ!ビックリしたやないかい(笑)でも嬉しいもんだな」
――珍しく恐縮してましたが?
真壁「いや、当たり前だ。バカヤロー。あの人だけだ、頭上がらないの。唯一頭上がらない人連れて来んな。バカヤロー。でも、嬉しいもんだよな。まぁ、認められたというか、こういう催しものをやって、来てくれるっていうのは有難いことだよな。それが何よりも有難ぇよな」
――20周年を迎える上で、長州さんから教わったこと、長州さんから学んだことっていうのは、やはり大きいですか?
真壁「デカイ。デカイ。それ以外何物でもない」
――どんなことが1番?
真壁「根本だよな。(※自分の胸を指しながら)コッチだよ。見せかけだけのプロレスなんかするんじゃねぇ。本物の闘いを見せろ。それだけだよ。その気持ちだけで、俺ここまでのし上がってきたからさ。他の連中だってみんなそうじゃん?色んな見せ方、やり方、闘い方。そういう心の闘いだったり、肉体の闘いを得て、ここに来てるだろ。俺はもう、(※自分の胸を指しながら)コッチの闘いだけだよ。これだけでのし上がってきたから。有難いことだよ」
――同期の藤田選手からもメッセージがきてました。
真壁「ビックリしたね。オイ。藤田和之。いきなり、あんな祝辞を述べるなんて。彼のキャラじゃねぇだろ(笑)。そこもまた嬉しいよな。20年経っても全然変わんねぇしさ。気持ちの部分が全然変わんねぇもんな。あの時のまんまだよ。それが1番、今まで続けてて良かったなって。闘い続けて良かったって思う。それが全てじゃね?」
――前田日明さんからも
真壁「あのゥ~なんかね(前田日明のモノマネを入れて)。いや、前田さん、本当にね。みんなさ、なんでそういうチョイスする?(苦笑)。俺、頭上がんねぇ人ばっかじゃねぇかよコノヤロー! でも嬉しいよね。前田さんもこうやって、祝辞を述べてくれるっていうのが、凄く有難いよ。だって、色んな意味でさ、長州さん、前田さん、あの人たちにこうやって祝辞を述べてもらえるレスラーって、そんなにいねぇじゃん?俺は少なからず、その人たちに交わりがあったから、だから学んだことっていくらでもあるからね。本当に多いからね。だから、そういう部分で、今の俺よりも下の連中だったり、関わりのなかった人よりは、俺はどんだけ幸せだったかな、って思うよね。厳しい世界だけど」
――実は、今日の午前中、WWEの合同メディアインタビューで、中邑真輔選手が、「真壁選手に20周年おめでとうございます。よろしくお伝えください」と。
真壁「へえ。中邑のヤローがそんなこと言ってんの?」
――世界のメディアの前で言ってます
真壁「まぁでも、俺も日本を代表する新日本プロレスのレスラーとして、華々しく今を生きているわけで……バカじゃねーの?中邑(ニヤリ)。アイツね、そういうとこあるんだよ。そういうね、ちょっと男らしいところ見せちゃうところあるじゃん?アイツの作戦だね。中邑のヤロー。でも俺、今の一言で、決まったのは『いつでも帰って来い』。……そうじゃねーな、『いつでも新日本プロレスの第一線に関わってこい』って。おもしれーじゃん。まあ、それがリアルになろうと、ならまいと関係ねぇ。アイツ今いくつだ?」
――36歳ですね
真壁「36?40だろうが50だろうが関係ねぇ。俺も歳とっていくし、いくらでもまたやってやるよ。バカヤロー。プロレスラー同士は闘わないと、そこに答えがねーからよ。そういうことも嬉しいもんだよな。いいんじゃない?(笑)」
※第1試合終了のゴングが聞こえてくる
真壁「ククク。またアレだな。俺いつだったか『自分の試合以上にコメントが長い』って言われて。いま第1試合終わったもんな。もう質問ねぇだろ?あとは試合でお見舞いしてやるよ!」