THE NEW BEGINNING
- 日時
- 2013年2月10日(日) 14:00開場 15:00開始
- 会場
- 広島・広島サンプラザホール
- 観衆
- 4,780人(超満員札止め)
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第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第58代チャンピオン)
- (チャレンジャー)
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
棚橋の攻撃は続き、変型レッグロック、ニークラッシャーなどで追撃。しかし、アンダーソンがカウンターフロントハイキックで巻き返し、カウンターゼロ戦キックで追撃。さらに、ジャンピングフロントハイキックで棚橋を場外に落とし、エルボースマッシュ連打、ハンマーブロー連射などで追い討ち。
棚橋が辛うじてリングに戻ると、アンダーソンはスイングネックブリーカードロップ、キャメルクラッチ、スピニングスパインバスター、ニードロップ連射。そのニードロップをかわして棚橋が反撃に出るが、アンダーソンはセントーン、ボディブロー連射で報復。
しかし、棚橋がエルボー&太陽ブロー連射で押し返し、フライングフォーアームで逆転。そこからダイビングサンセットフリップ、膝への低空ドロップキックで追撃すると、エプロンに立つアンダーソンを低空ドロップキックで場外に落とし、コーナー最上段からボディアタック式ハイフライフローをお見舞い。
アンダーソンがリングに戻ると、棚橋がロープ越しのドラゴンスクリューを狙う。しかし、アンダーソンが抵抗し、トップロープ越しのブレーンバスターで棚橋を高々と持ち上げる。これは棚橋がエプロンに着地するが、即座にアンダーソンがジャンピングフロントハイキックをお見舞い。
続いてアンダーソンは、雪崩式ブレーンバスターを仕掛けるが、棚橋に阻止されてリングへ転落。しかし、すぐに立ち上がり、雪崩式スピニングガンスタンの大技をさく裂させる。そして、ダイビングリバースガンスタンからフォールに行くが、カウントは2。
続いてアンダーソンはガンスタンを繰り出すが、棚橋が受け止めてその場飛びスリングブレイド。そこからエルボー合戦となり、棚橋が太陽ブローとエルボースマッシュで追撃。すると、アンダーソンがカウンターフロントハイキックでやり返すが、棚橋もドラゴンスクリューで対抗。
続いて棚橋はスリングブレイドに行くが、アンダーソンが受け止めてガンスタンを狙う。しかし、棚橋が回避し、今度こそスリングブレイド。さらに、TWELVE SIXで叩きつけると、コーナー最上段からハイフライフローを敢行。しかし、アンダーソンが両膝を立ててブロック。
20分が経過し、アンダーソンがジャンピングフロントハイキック、ランニングパワーボムで追い討ち。そして、バーナードライバーからフォールに行くが、カウントは2。
次にアンダーソンはパワーボムを狙うが、棚橋が脱出してグラウンドドラゴンスクリュー2連発。両者に大コールが降り注ぐ中、先に立ち上がったアンダーソンが、頭部へのパンチ、エルボースマッシュに繋ぐ。しかし、棚橋が低空ドロップキックで巻き返し、続いてスリングブレイドに行く。ところが、アンダーソンがかわし、BTボムの大技を敢行。だが、フォールは棚橋がギリギリでキックアウト。
すると、アンダーソンはガンスタンに行こうとするが、棚橋が逆さ押さえ込みに切り返す。それでもアンダーソンはガンスタンを繰り出すが、棚橋が受け止めてバックを取り、ドラゴンスープレックス。そして、間髪入れずにスリングブレイドを決める。
両者がダウンして大「アンダーソン」コールが起きる中、アンダーソンが棚橋の串刺しボディアタックをかわし、ジャンピングフロントハイキックをお見舞い。そして、またもやガンスタンを狙うが、棚橋が切り返して反対にガンスタンを成功させる。
最後は、棚橋がボディアタック式ハイフライフロー、ハイフライフローと畳み掛け、決着となった。
COMMENT
キャプテン「今日は3人だ。さぁいきますか? 棚橋くん! 防衛おめでとう! 乾杯!(と言ってキャプテン、KUSHIDA、BUSHIが棚橋にビールをかける)」
棚橋「痛い! ありがとう!」
——7度目の防衛戦、対戦相手のカール・アンダーソン選手はいかがでしたか?
棚橋「素晴らしい選手でした。試合前に『毛色が違う試合になる』と言ったけど、本当の意味で、集中力が切れたら、負けるような緻密なレスリング、プロレスができたと思います」
——アンダーソン選手の、ワンモーションで入ってくるガンスタンをめぐる攻防が中心の展開に見えましたが?
棚橋「あれでやられてるし、昔ハイフライ飛んだ時も、あれでやられてるから。今日の一番警戒してたポイントをすべてクリア出来て、それが勝利につながったと思います」
——中盤、バーナードライバーを繰り出してきたシーンがありましたが?
棚橋「俺とアンダーソンのタイトルマッチなんだけど、その向こうにバーナードがいて、二重にも三重にも、いくつもの想いが重なった試合でしたね」
——追い込まれる場面もありましたが、勝利へと棚橋選手を突き動かしたのはなんですか?
棚橋「これはもういつも言ってますけど、“愛”です! 俺はもっと新日本プロレスを前に進めていきますから。動かしていきますから」
——掟破りの“ガンスタン”は狙っていたのでしょうか?
棚橋「俺のヤンチャなひらめきです」
——広島の地は、10年ぶりにIWGPヘビー級選手権が行われ、今日、超満員になりましたが、改めて広島での防衛戦はいかがでしたか?
棚橋「今日の会場のお客さんは、最初から、ホントに暖かい声援で。今日の会場のお客さんは、俺の予想を軽く越えてくれました!」
——このインタビューは生中継されていますが、カメラに向かって一言お願いします。
棚橋「V7、折り返し地点を過ぎたんで、俺の記録に向かって、これからも防衛重ねていきます! 今日は本当に最後までありがとうございましたということで、プロレスファンの皆さん! 新日本プロレスファンの皆さん! 愛してま——す!!」
——今日は、どんな試合でしたか?
アンダーソン「もう何回も、何回もインタビューで言ってきたことだけど、タナハシは本当に素晴らしい、最高のベストレスラーだと思う。……今日は、タナハシにだいぶ攻められたんで、ヒザの具合が悪くなってしまった。このまま病院にすぐ行かなきゃいけないほどだよ。でも、本当に今日ここで、タナハシと闘えたことは、誇りに思う! ……そして僕は、みんなに一つ約束したいと思う。これがけっしてラストの試合ではないんだ。まだまだIWGPヘビーウェイト王座のチャレンジャーとして戻ってくる。必ずチャンスはあるはずだよ。そして、今日はヒロシマのファンのみなさん、ありがとう! そして、新日本プロレスは本当に世界で一番の団体です。必ず、マシンガンはIWGP王座戦に戻ってくる!!」