WRESTLE KINGDOM 7 〜EVOLUTION〜 in 東京ドーム
- 日時
- 2013年1月4日(金) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 29,000人(有料入場者数)
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第9試合 60分1本勝負
ダブルメインイベントII IWGPヘビー級選手権試合- (第58代王者)
- (挑戦者/G1 CLIMAX 22優勝者)
※棚橋が6度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
続いて選手入場となり、前奏入りバージョンの「RAIN MAKER」が場内に鳴り響く。そして、オカダが高さ11mのリフターに乗って入場し、アリーナ全体にレインメーカードルの雨が降る。
次に、棚橋もリフターに乗って登場し、BREAKERZのメンバーを引き連れて花道を歩いた。
試合開始直後、オカダがクリーンブレイクし、レインメーカーポーズで挑発。すると、直後に棚橋も似たような場面を作り、両手を広げて逸材ポーズを披露。
その後、棚橋が執拗なヘッドロックで絞り上げ、カウンターバックエルボー、フライングボディアタック。さらに、コーナー最上段にのぼるも、オカダがロープを揺らしてバランスを崩す。そして、棚橋の両脚をコーナーに引っ掛け、DDTを敢行。
ここから場外戦となり、オカダが鉄柵を悪用して棚橋に追撃。そしてリングに戻ると、低空ランニングフロントキック、ジャベ、トーキック連射などで追撃。苦しくなった棚橋は、張り手で流れを変え、場外に落とされそうになっても逆上がりで復活。
だが、オカダがフラップジャックで流れを引き戻し、変型弓矢固めで首攻撃を続行。それでも棚橋は、カウンタースリングブレイドで逆転。
ここから棚橋は、低空ドロップキックでオカダを倒し、膝裏にショルダータックルをお見舞い。これでエルボー合戦が勃発し、エキサイトした両者がお互いの髪の毛を掴んで叫び声をあげる。
その後、棚橋がフロントハイキックをキャッチし、ドラゴンスクリュー。これでオカダを場外へ追いやると、ボディアタック式ハイフライフローで追い討ち。そして、リングに戻ると、テキサスクローバーホールドを仕掛けるが、オカダがロープへ逃れた。
苦しくなったオカダは、なんとドラゴンスクリューで逆転に成功。さらに、DIDで絞り上げ、ダイビングエルボードロップを発射。しかし、棚橋が下から迎撃し、オカダのアクションを真似た上で逸材ポーズを披露。そこからコーナーにのぼるが、オカダがドロップキックを食らわせ、場外へ転落させる。
これで場外乱闘となり、オカダが特設花道上でツームストンパイルドライバーを狙う。これを棚橋が抵抗すると、オカダは十分に距離を取ってダッシュ。だが、棚橋がカウンタースリングブレイドで逆襲。
大ダメージを負ったオカダを、棚橋がリングに押し入れ、串刺しフライングボディアタックをお見舞い。そして、ブロックバスターで反撃されても怯まず、TWELVE SIXで叩きつける。
続いて棚橋はコーナー最上段からハイフライフローを敢行するが、オカダが両膝を立てて防御。そこから、リバースネックブリーカー、ヘビーレイン、ダイビングエルボードロップに繋ぐと、レインメーカーポーズからレインメーカーに行く。しかし、棚橋がかわして腕を取り、ダルマ式ジャーマンスープレックスホールド。さらに、ドラゴンスープレックスホールドで3カウントを迫る。
これをオカダが返すと、棚橋がスリングブレイドでなぎ倒し、ハイフライフローを完璧に見舞う。ところが、オカダはカウント2でキックアウト。
すると棚橋は、グラウンドドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドを極める。これはガッチリ極まっていたが、オカダは辛うじてロープへ手を伸ばし、打点の高いカウンタードロップキックで逆転。
30分が経過し、両者はすでにフラフラの状態。そんな中、オカダがいきなりレインメーカーを繰り出すも、棚橋がかわし、直後のドロップキックも回避。ところが、オカダが背後からドロップキックを見舞い、ツームストンパイルドライバーでマットに突き刺す。そして、レインメーカーポーズからレインメーカーを繰り出すが、棚橋が一瞬早くその場飛びスリングブレイドで逆襲。
対するオカダは、エルボースマッシュから、もう1度ツームストンパイルドライバーを狙う。しかし、棚橋が踏み止まり、反対にツームストンパイルドライバーを仕掛ける。しかし、オカダは棚橋の延髄にエルボースタンプを連射。すると、棚橋がオカダの脚を取り、軸脚に低空ドロップキックをお見舞い。そして、今度こそツームストンパイルドライバーをお返しすると、ボディアタック式ハイフライフロー、正調ハイフライフローの2連弾で33分34秒の死闘を制した。
COMMENT
棚橋「乾杯!」
キャプテン「棚橋くん、おめでとう!」
──棚橋選手、まずは防衛おめでとうございます。
棚橋「ありがとうございます」
──見事に時代を守りました。お気持ちを聞かせてください。
棚橋「1年前、想像もつかなかったカードがね、東京ドームのメインで組まれて、例年以上の人が集まってくれて、今日は本当にいろんな意味で嬉しいですね」
──お話の中にもありました、リングの中から見たスタンド、観客席はどうでした?
棚橋「新日本プロレス41年目で新しい一歩、いい波を掴んだと思います」
──その中で最高の挑戦者、もしや敗れるようなことがあったら、棚橋選手自身、窮地に追い込まれるところでしたけど、オカダ選手いかがでした?
棚橋「今回はね、東京ドーム経験している分、俺のほうが有利だったし、いま思えばね。オカダが時代という言葉を出して、時代を変えていくんだってことを言ったけど、プロレスってさ、一人じゃできないし。動かしていくと一人では変えれない。例えば今日だったら、オカダと俺の試合で時代を動かしていく。そういう意味のある試合でした」
──終盤に繰り出したパイルドライバー、あれが大きかったかと思うんですが?
棚橋「6月のベルトを取り返した試合でツームストン決めたんで、隙あらばと。食らったんなら技のダメージは身を持って知っているから、逆にやり返してやろうと思っていました」
──かなり追い込まれる場面もあったかと思うんですが、ファンの声援は大きかったですか?
棚橋「ファンの声援ももちろん聞こえたし、日本全国で紡いできた新日本プロレスのファンの皆さんとのつながりがあるから、遠くのほうから棚橋の勝利を祈って応援してくれているファンに感謝します」
──2013年最高のスタートとなったと思いますが、改めてチャンピオンとしてどんな1年にしたいですか?
棚橋「防衛記録11、俺の記録を抜けるのは俺しかいないから。IWGPに関わる全ての記録を誰も追いつけないように俺がぶっちぎります」
──今日で6回目ですが、7回目の相手というのは決まりましたか?
棚橋「そうですね。去年のことなんですけど、G1でカール・アンダーソンに負けているし、そういうどんどんどんどん穴を埋めていって、借りを返す相手とやっていきたいですね」
──今日もたくさんのファンが詰めかけました。これからも応援してくれるファンに一言お願いします。
棚橋 「ライバルだけど、セミファイナル、ダブルメインイベントか? 中邑の勝利にパワーはもらったし、棚橋、中邑でいまを作ってきたという自負があるから、これからも新日本を盛り上げていくんで、皆さんよろしくお願いします」
──オカダ選手死力を尽くした闘いで本当に最後はどちらが勝ってもおかしくない試合でしたがいかがでした?
オカダ「見てなかったのか? ただな、今日は特にあるぞ。特にある必要がある。楽しいじゃねえか。新日本プロレス、安心しろ。もっともっと前よりカネの雨を降らせてやるから」
外道「ミラクルが起こったな。あいつはたまにミラクルを起こすんだよ。それで生き残った男だからな。ただな、おい、そうそうは起こらねえよ。次やった時、次だおい。はミラクルは起こらない。そう何度もミラクル起こされてたまるか、この野郎。歴史は変わるぞ、おい! 今年見とけよ。今年中に必ず歴史は変わるよ」