元WWEの猛者として鳴り物入りでBULLET CLUBへ加入したCodyが登場。対するは、同じくWWEで実績を作り、新日本プロレス道場で再修業したジュース。
序盤、Codyがジュースを場外へ落とし、三角飛びプランチャを敢行。ところが、ジュースが受け止めてフロントスープレックスで投げ捨て、鉄柵を利用したキャノンボールで追い討ち。
リングに戻ったジュースは顔面パンチ連射で攻め込むが、Codyがヌカドーラで巻き返し、ストンピング連射、スワンダイブミサイルキック、低空ドロップキックなどで攻める。
だが、ジュースがバックスピンキックで流れを引き戻し、ショートレンジドロップキック、串刺しラリアット2連発、ジャンピングネックブリーカー、プリンスズスロウンと畳みかける。続いてブレーンバスターの体勢に入るが、Codyが脱出し、膝裏へ低空タックルをお見舞い。
それでもジュースは強力なエルボーで巻き返すが、次のフライングボディアタックをCodyが受け止め、アメリカンナイトメアに切り返す。
Codyの攻撃は続き、三角飛びジャンピングハイキック、トップロープを利用した高角度DDT。そして、クロスローズの体勢に入るも、ジュースが脱出してカウンターラリアット。
続いてジュースはパワーボムの体勢に入り、抵抗されるとパルプフリクションに切り替えようとする。ところが、Codyがさらに切り返し、その体勢から今度こそクロスローズを敢行。ジュースを轟沈した。
――まず最初に、東京ドームの雰囲気はいかがでしたか?
Cody「このトーキョードームは俺にとってとても重要な意味があった。ドームで試合すること自体も重要であるのに加えて、SNSでも繰り返し言ってきたが、(WWEの)『レッスルマニア』、(TNAの)『BOUND FOR GLORY』や『FINAL BATTLE』と同じだけの規模である『WRESTLE KINGDOM』で試合できたことは、自分にとって大きなことなんだ。今日、このドーム大会では特に電気が走るほどの試合ができたし、その試合で勝てたこともすごく光栄だ」
――大観衆の中で勝利収めてインパクトを残したと思います。これから新日本でどのような選手になっていきたいですか?
Cody「その質問の中に一つの答えがある。父が昔から常日ごろ、言っていたことは、『ビッグイベントに出場することが大切なのでなく、ビッグイベントで勝利を挙げることが重要だ』という言葉だった。なので、(勝利したことで)しっかりアピールできたと思うが、リングに入ってからこの会見場に来るまでの間で、これからニュージャパンとはよい長い関係が築けるのではないかと思っている」
――対戦相手だったジュース・ロビンソンとは同じ師を持つ間柄ですが、自分に近い部分は感じましたか?
Cody「同じ師であることで同じバックグラウンドを持っているというのが一つの共通点だ。それとともに、彼とは似たような道を歩んでいる。彼は、彼自身の意思でWWEを離れて、ドージョーに入ってトレーニングを積んできた。俺も同じように自分の意思でWWEを離れて、このニュージャパンにやって来た。これも一つの共通点だ。そして、これは俺がいい人ぶるために言うんじゃなくて、ジュース・ロビンソンは日本にやって来て、ドージョーに入ってイチから始め、そして今、何万人という前でパフォーマンスしても遜色ないほど素晴らしいレスラーになった。それは自分にとってもすごくうれしいことで、彼はこれから、どの団体というのにかかわらず、ビッグマッチを任せられるレスラーになっていくと確信している。そして自分自身は、父親という大きな存在、指導者という大きな存在をいつも近くに感じて試合しているが、重要なこの試合で、同じ思いを持ったレスラーと対峙できたことをすごくうれしく思う」
(※続けてCody自身から話し始めて)
Cody「さらに俺の方から言わせてくれ。まずはサンキューと、お礼の言葉を言わせていただく。それはニュージャパンだけでなくBULLET CLUB、そして日本に来る機会を与えてくれたみんなに述べたい感謝の言葉だ。これからは次の『WRESTLE KINGDOM』にも出場できるように頑張っていきたい。サンキュー」
ジュース「まず初めに新日本を応援してくれている、そして僕を応援してくれている人に大好きだよって、自分の愛を伝えたいと思います。ここ1年半、自分を応援してくれた人がいたからこそ、ここまで成長することができました。2015年9月、アメリカから渡ってきて、ヤングライオンとして一から努力してきました。そして皆さんのサポートがあったからこそ、自分自身が想像していた以上に大きく成長できたと思います。そして自分が持っている新日本に対する尊敬と信頼の気持ちは永遠に心の中にあり続けるでしょう。今回、Codyとの試合を自分で求め、それを新日本が与えてくれて、自分がやりたかったことすべてを実現してくれたのに勝つことができなかった。それが一番悔しいです。ただ今日はCodyのほうがいい日を迎えただけだと思っていますが、敗戦して4万人の前でリングを降りなければいけないこのつらい気持ちを、今言葉にするのはとても難しいことです。でも、2017年はG1に出られるように努力していくつもりです。とりあえず試合は終わったので冷たいビールを飲みたいと思います。ありがとう」